EPISODE.25話〘異質なる進化先、風神の系譜〙
今回は従魔の進化
従魔エアネス編です。
まさかの進化に驚いていた俺たちだったが、 ギルド長ルージュさんや【月乃轟璃雷】のメンバー達は、 俺たちの体調を心配して見舞いに来てくれていたらしい。
確かに俺たちは丸二日も眠っていたのだから、 当然と言えば当然だった。
[……とりあえず、エアネスの進化先を確認してみるか]
確認すると、進化先は三種類表示されていた。
【シルフキラ】
【シルフピクシス】
【シルフクイーン】
[それぞれ確認してみるか]
――――――――――――――――――――――
【シルフキラ】
基礎Lv20
HP104 MP122
腕力65 体力46
俊敏55 器用53
知力55 精神62
スキル:
【風魔術・上級】【採集】
【浮遊】【支援魔法】
【生産術EX】【合成EX】
【豪運】【風魔神速】NEW!
【風刃】【風闘神】
協力魔法: 【メテオエアーウィンド】
固有加護: 【風の大精霊加護】
――――――――――――――――――――――
[なるほど。こっちは戦闘特化型って感じだな]
続いて次を確認する。
――――――――――――――――――――――
【シルフピクシス】
基礎Lv20
HP86 MP145
腕力46 体力35
俊敏64 器用68
知力80 精神70
スキル:
【風魔術・上級】【採集】
【浮遊】【支援魔法】
【生産術EX】【合成EX】
【豪運】【神速】NEW!
【風魔防壁】【風神盾】
協力魔法: 【メテオエアーウィンド】
固有加護: 【風の大精霊加護】
――――――――――――――――――――――
[こっちは防御支援型か]
そして最後の進化先を確認する。
――――――――――――――――――――――
【シルフクイーン】
基礎Lv20
HP104 MP136
腕力56 体力46
俊敏63 器用77
知力70 精神65
スキル:
【風魔術・上級】【採集】
【浮遊】【支援魔法】
【生産術EX】【合成EX】
【豪運】【風神速】NEW!
【風神壁】【風神覚醒】
協力魔法: 【メテオエアーウィンド】
固有加護: 【風神大精霊加護】
――――――――――――――――――――――
[……待て。何だ、この進化先は……!?]
思わず息を呑む。
しかも固有加護まで変化している。
俺は完全に固まっていた。
[どうした?進化に何か問題でもあったのか?]
イザギーラさんが不思議そうに声を掛けてきた。
俺は進化先をギルド長ルージュさんと、【月乃轟璃雷】のメンバー達にも見せた。
[[[[[えぇぇぇぇ!?]]]]]
やっぱり同じ反応になるよな。
[【シルフクイーン】……もしかして、ユニークモンスター系統の進化先じゃないのか?]
ルージュさんが真剣な表情で言った。
[はい。前にグラディア山岳で、イザギーラさんが質問してきた事を覚えていますか?]
[ああ。トレンが答えなかったやつだな。それと関係あるのか?]
俺は静かに頷き、 あの時話せなかった理由を説明する。
[実は虹翼ルガーギスとの戦闘中、突然周囲が止まったんです。音も消えて、動けたのは俺とエアネスだけでした]
[何だと……!?周囲が停止しただと!?]
イザギーラさんが目を見開く。
[俺も信じられませんでした。でも、その時突然声が聞こえたんです。俺とエアネスが返事をすると――]
そこで一度言葉を切った。
[風の大精霊シルフフィム様が現れました]
[[[風の大精霊シルフフィム様だと!?]]]
全員が息を呑んだ。
[シルフフィム様は、俺とエアネスに虹翼ルガーギスを倒す力を授けてくれました。だから、あの時は簡単に話せなかったんです]
俺はイザギーラさんへ頭を下げた。
[いや、謝る必要はない。むしろ納得したよ。大精霊様の事なら、軽々しく話せないのも当然だ]
イザギーラさんは静かに頷いた。
[さて、トレン。どの進化にするんだ?]
[どれも凄すぎて迷うんですよね……]
そう答えると、 エアネスが優しく微笑んだ。
[私は、トレンさんが選んでくれた進化なら、どれでも嬉しいです。これからも一緒にいられるなら、それだけで十分です]
……本当にいい子だ。
俺はしばらく悩み、 そして決断した。
[――決めた。【シルフクイーン】に進化させる]
[はい!]
[エアネス、よろしくな]
[はい、トレンさん!]
俺は【シルフクイーン】を選択した。
その瞬間、 エアネスの身体が淡い緑色の光に包まれる。
風がふわりと室内を舞い、 長い髪が幻想的に揺れた。
やがて光が収まる。
そこにいたエアネスは、 以前より一回り成長していた。
身長は九十センチ程から百三十センチ程へ変化し、 羽はさらに美しく透き通り、 まるで風の女王のような神秘的な雰囲気を纏っていた。
[……凄いな]
思わず見惚れてしまう。
[しかし、ステータスもとんでもなく高いな……]
[いやぁ、貴重な進化を見せてもらったぜ]
[そうですね。従魔の進化に立ち会えるなんて滅多にありませんし]
[ああ、本当にいいものを見せてもらった。さて――次はリョウの従魔、ナイトディランの進化だな]
こうして俺たちは、 続けてナイトディランの進化を見守る事になった。
今回は従魔の進化
エアネス編をお送りしました。
次回は従魔ナイトディラン編をお送りします。
今回は1話投稿になります。ご了承をお願いします。(`・ω・´)ゞ




