EPISODE.247話〘白熱する競り――轟雷帝大剣の行方〙
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回は、雷属性専用武器『轟雷帝大剣』を巡る競りがいよいよ始まります。
圧倒的な性能を持つ『轟雷帝大剣』を、果たして誰が競り落とすのか。
白熱する競りの行方を、ぜひ最後までお楽しみください。
俺とリョウも『轟雷帝大剣』に使われている鉱石の入手場所に気付いていたが、精霊の里について話すつもりはなかった。
西エリア・ログドライの街で製作されたオリジナル武器――『轟雷帝大剣』。
攻撃力10000を誇る雷属性専用武器であり、奥義【雷帝斬鉄剣】だけでなく、攻撃が命中すると雷属性攻撃【サンダーウェーブ】による追加攻撃まで発動する。
その圧倒的な性能に、会場内では未だざわめきが収まっていなかった。
そしてサンオンもまた、自分の知らない素材から製作された『轟雷帝大剣』へ興味を示していた。
そんな中、主催者は参加者たちの視線が集まったことを確認すると、高らかに宣言した。
[それでは、『轟雷帝大剣』の競りを開始いたします! 開始価格は五億Gからです!]
その言葉と同時に、参加者たちが次々と入札を始める。
[八億G!]
[十億G!]
[十五億G!]
開始早々、競り額は一気に上昇していく。
圧倒的な性能を持つ『轟雷帝大剣』を手に入れようと、参加者たちは次々と声を上げていた。
そして――。
[二十億G!]
その金額が響いた瞬間、競りに参加していた者たちの表情が変わる。
ここから先は、本気で『轟雷帝大剣』を手に入れようとする者たちの勝負だった。
[三十億G!]
一気に十億Gも跳ね上がる。
会場内から大きなどよめきが広がった。
しかし、それでも競りは止まらない。
[三十五億G!]
[三十五億Gです! 他にご入札はございませんか!?]
主催者の声が会場内へ響き渡る。
参加者たちは互いの様子を窺いながら、次の入札を迷っていた。
その時、一人の商人が勝負に出た。
[四十二億G!]
その金額が告げられた瞬間――。
[よ、四十二億G!?]
[一気に七億Gも上げたぞ!]
会場内から驚きの声が次々と上がる。
商人は『轟雷帝大剣』を見つめながら、それ以上何も言わず静かに次の入札を待っていた。
主催者も興奮を隠せない様子で声を張り上げる。
[四十二億Gです! 他にご入札はございませんか!?]
さすがにこれで決まるのか。
そんな空気が流れ始めた、その時だった。
一人の剣士が静かに手を挙げる。
[四十五億G!]
再び会場内が大きくざわめいた。
[四十五億Gです! 遂にここまで上がりました!]
商人は剣士へ視線を向ける。
しかし、しばらく考えた後、小さく首を横へ振った。
これ以上は出さないようだった。
誰もが剣士の落札で決まったと思い始める。
俺とリョウも、静かに競りの行方を見守っていた。
その時――。
これまで競りへ参加することなく、『轟雷帝大剣』を静かに見つめていたサンオンが動いた。
サンオンはゆっくりと手を挙げる。
そして、落ち着いた口調で告げた。
[五十億G。]
その一言が響いた瞬間――。
会場内が一気に大きなどよめきに包まれた。
[ご、五十億Gだと!?]
[遂に五十億Gまでいったぞ!]
俺とリョウも驚き、思わずサンオンへ視線を向ける。
[サンオンさんが動いたっすね。]
[ああ。あの大剣、本気で欲しかったみたいだな。]
サンオンは周囲から驚きの視線を向けられても気にする様子はなく、静かに『轟雷帝大剣』を見つめていた。
主催者は遂に五十億Gへ到達した競り額に興奮を隠せず、大きく声を張り上げる。
[五十億Gです!! 遂に五十億Gへ到達しました!!]
[他にご入札はございませんか!?]
会場内が静まり返る。
四十五億Gを提示した剣士もサンオンへ視線を向けた後、静かに手を下ろした。
他の参加者たちからも、それ以上の入札はない。
主催者は会場全体を見渡す。
しばらく待っても、誰一人として手を挙げる者はいなかった。
そして――。
主催者は大きく頷き、高らかに宣言する。
[それでは、『轟雷帝大剣』は五十億Gで落札です!!]
その宣言と同時に、会場内から盛大な拍手が沸き起こった。
こうして、未知の鉱石を使って製作された雷属性専用武器『轟雷帝大剣』は――
五十億Gという高額で、サンオンが競り落としたのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、雷属性専用武器『轟雷帝大剣』を巡る白熱した競りと、五十億Gでの落札までを描かせていただきました。
競りを静かに見守っていたサンオンが、最後に五十億Gで勝負に出る展開はいかがでしたでしょうか?
そして、シークレット出品はまだ続きます。
次はどのような出品物が登場するのか、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
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これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




