EPISODE.242話〘超希少幻鉱石――最高額の落札〙
いつも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をお読みいただき、ありがとうございます。
前回に引き続き、オークションはさらに白熱した展開を迎えます。
果たして超希少幻鉱石を手にするのは誰なのか――。
ぜひ最後までお楽しみください。
ミスリルハルコン鉱石の美しい輝きに、会場内の参加者たちは誰もが魅了されていた。
「あの幻鉱石だけは、何としてでも落札したい……。」
そんな声が会場のあちこちから聞こえてくる。
しかし、その一方で――。
俺とリョウは、静かにミスリルハルコン鉱石を見つめていた。
(いつか必ず、自分たちの手で見つけてみせる……。)
そんな思いを胸に、俺たちは競りへ参加することなく、その様子を静かに見守る。
主催者は会場全体を見渡し、高らかに宣言した。
[それでは、『ミスリルハルコン鉱石』の競りを開始いたします。開始価格は一千万Gからです。]
その言葉と同時に、参加者たちが次々と声を上げる。
[三千万G!]
[五千万G!]
[一億G!]
競り額は、あっという間に一億Gへ到達した。
主催者も興奮した様子で声を張り上げる。
[早くも一億Gです! 他にご入札はございませんか!?]
その声に応えるように、さらに競り額は上がっていく。
[一億五千万G!]
[二億G!]
[二億五千万G!]
会場内は熱気に包まれ、誰もが固唾を呑んで競りの行方を見守っていた。
その時だった。
一人の鍛冶師が静かに手を挙げる。
[四億G。]
その一言に、会場内が大きくざわめく。
[よ、四億Gだと!?]
[ついに勝負へ出たか……。]
主催者も思わず声を張り上げる。
[本日最高額の四億Gです! 他にご入札はございませんか!?]
一人の商人が小さく息を吐いた。
[……あの鍛冶師で決まったな。]
しかし、その言葉を聞いた一人の冒険者が静かに首を横へ振る。
[いや……サンオンが動いた。]
その一言に、会場内の視線が一斉に一人の男へ集まる。
サンオンは静かに立ち上がる。
そして、落ち着いた口調で口を開いた。
[六億G。]
その瞬間――。
会場内は今日一番の歓声とどよめきに包まれた。
[ろ、六億Gだと!?]
[まだ上がるのか……!]
主催者は会場全体を見渡し、大きく頷く。
[六億G! 他にご入札はございませんか!?]
静寂が流れる。
[六億G……他にございませんね?]
そして、高らかに宣言した。
[それでは、『ミスリルハルコン鉱石』は六億Gで落札です!]
会場から大きな拍手が沸き起こる中、サンオンは静かに席へ腰を下ろした。
会場内の拍手が徐々に静まっていく。
主催者はゆっくりと壇上の中央へ歩み出る。
そして、会場全体を見渡しながら静かに口を開いた。
[皆様、お待たせいたしました。]
[次の出品が、最後の出品です。]
[最後を飾る出品をご紹介いたします。]
その言葉に、会場内は再び静まり返る。
参加者たちは期待と緊張が入り混じった表情で、静かに壇上へ視線を向けていた。
俺とリョウも、その最後の出品が何なのか見届けるため、静かに壇上を見つめる。
やがて、ゆっくりと最後の出品が壇上へ運び込まれてきたのであった――。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、超希少幻鉱石を巡る熱い競りと、最高額での落札までを描かせていただきました。
そして、いよいよ次回はオークション最後の出品が登場します。
どのような出品物が姿を現すのか、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




