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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリアの街・ギレンバラの街・オークション編

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EPISODE.241話〘超希少な苗と超希少幻鉱石〙

お待たせいたしました。


本業の都合により休載をいただいておりましたが、本日より連載を再開いたします。


お待ちくださった皆様、本当にありがとうございました。


今回のエピソードでは、オークションに新たな超希少な苗と超希少幻鉱石が登場します。


トレンたちがどのような判断を下すのか、ぜひ最後までお楽しみください。

無属性マントの落札が終わり、会場内は再び静けさを取り戻していた。


参加者たちは次にどのような出品が登場するのかと、期待の眼差しで壇上を見つめる。


やがて主催者はゆっくりと前へ進み出た。


[皆様、お待たせいたしました。]


その一言に、会場内の視線が一斉に壇上へ集まる。


主催者は静かに微笑み、口を開いた。


[続きまして、素材の出品をご紹介いたします。]


参加者たちは静かに壇上を見つめる。


[こちらは『氷臨樹の苗』です。]


その名を聞いた参加者たちは、不思議そうな表情を浮かべた。


[この苗は、南エリアのとある山岳地帯で偶然発見された超希少な苗です。]


主催者は会場を見渡しながら説明を続ける。


[王都で調査した結果、『氷の精霊の里』にのみ存在するとされる『氷臨樹の苗』であることが判明いたしました。]


会場内がざわめく。


[しかし、現在判明している情報は、そこまでとなっております。]


[育成方法は不明。そのため、どのように成長し、どのような価値を持つのかも判明しておりません。]


参加者たちは顔を見合わせる。


[ですが、『氷の精霊の里』にのみ存在する超希少な苗であることは確認されております。]


主催者の説明を聞きながら、俺は静かに氷臨樹の苗を見つめていた。


(……なんだろう。この苗……。)


不思議と目が離せない。


隣にいたリョウも、小さく首を傾げる。


[トレン、自分も何となく気になるっす。]


[ああ。理由は分からないけどな。]


俺たちは再び壇上へ視線を向けた。


主催者は会場全体を見渡し、高らかに宣言した。


[それでは、『氷臨樹の苗』の競りを開始いたします。開始価格は百万円Gからです。]


その言葉と同時に、参加者たちが次々と声を上げる。


[百万円G!]

[三百万円G!]

[五百万円G!]

[八百万円G!]


競りは順調に進んでいく。


しかし、やはり育成方法をはじめ詳細が判明していないためか、会場内は徐々に静けさを取り戻していった。


その時だった。


俺は静かに手を挙げる。


[千五百万G。]


その一言に、会場内が一瞬で静まり返る。


[せ、千五百万Gだと!?]


[そこまで出すのか……。]


参加者たちは互いに顔を見合わせる。


商人たちも小さく息を吐いた。


[超希少な苗なのは間違いない。だが、育成方法が判明していない以上、それ以上の金額は出せん……。]


[私も同じ考えだ。価値は未知数だが、千五百万Gとなれば手は引くしかない。]


誰もそれ以上の金額を口にする者はいなかった。


主催者は会場全体を見渡し、大きく頷く。


[千五百万G! 他にご入札はございませんか?]


静寂が流れる。


[千五百万G……他にございませんね?]


主催者は高らかに宣言した。


[それでは、『氷臨樹の苗』は千五百万Gで落札です!]


会場から大きな拍手が沸き起こる。


俺は静かに息を吐き、落札した氷臨樹の苗へ視線を向けた。


その後も、希少な素材が次々と出品されていく。


参加者たちは、それぞれ目的の素材へ入札し、会場内では熱い競りが繰り広げられていた。


希少な素材は次々と落札され、やがて素材の出品は終了する。


続いて壇上には、さまざまな鉱石が運び込まれた。


こちらも希少な鉱石ばかりが並び、参加者たちは真剣な表情で競りへ参加していく。


落札額も数百万Gから数千万Gまでと幅広く、会場内の熱気はさらに高まっていた。


そして、その時だった。


次の鉱石が壇上へ運び込まれた瞬間――。


会場内が一斉にざわめく。


主催者はゆっくりと鉱石へ手を添える。


[続きまして、鉱石の出品をご紹介いたします。]


会場内の視線が一斉に壇上へ集まる。


[こちらは『ミスリルハルコン鉱石』です。]


その名が告げられた瞬間、会場内から驚きの声が上がる。


[この鉱石は、南エリア・ルークベルアの街外にあるゴレム高原峠の、とある洞窟内で発見された超希少幻鉱石です。]


主催者は、ゆっくりと鉱石へ視線を向ける。


[こちらの大きさで、武器または防具を一つだけ製作することができます。]


参加者たちは真剣な表情で説明へ耳を傾ける。


[しかし、この鉱石は鍛冶師にとって最高難易度の鉱石とされており、その扱いは極めて困難です。]


[これまで製作に成功した鍛冶師は、わずか四名のみ。]


会場内がどよめく。


[その四名が製作した剣・槍・盾・鎧は、現在すべて王都へ献上されております。]


参加者たちは息を呑んだ。


[まさに、鍛冶師なら一度は手にしたいと願う幻の鉱石と言えるでしょう。]


こうして会場内の参加者たちは、誰もがミスリルハルコン鉱石へ魅了されていた。


トレンとリョウも例外ではなく、その超希少幻鉱石を静かに見つめるのだった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


本日より連載を再開することができました。


休載期間中も応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。


今回のエピソードでは、オークションに新たな超希少な苗と超希少幻鉱石が登場しました。


次回はいよいよ、ミスリルハルコン鉱石の競りが始まります。


どのような展開になるのか、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。


最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。


これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

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