EPISODE.224話〘四精霊の樹木――最後の精霊との契約〙
いつも読んでいただきありがとうございます。
新たな舞台へ向けて、物語が少しずつ動き始めます。
どんな出会いと出来事が待っているのか、楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです。
それでは、第224話をお楽しみください。
まさかの土の大精霊ドリュウドラゴンが姿を現し、トレンとリョウは驚きを隠せなかった。
[ドリュウドラゴン様がなぜ俺たちだけなんでしょうか?]
トレンは大精霊ドリュウドラゴンに疑問を問いかける。
そして土の大精霊ドリュウドラゴンは、衝撃の真実を語り始めた。
[トレン、リョウよ。それは、君たちだけが所有している『四精霊の樹木』です。しかも私が君たちに会うまでは魔獣族に囲まれていて、動くことができなかったのです。里や精霊たちは無事でしたが、魔獣王も現れたため身を潜めていたのです。]
[そうだったんですね。だから俺が魔獣四天王を倒し……]
[そして自分が魔獣王ファルヴァイを倒したから現れたっすね。]
大精霊ドリュウドラゴンは静かに頷いた。
その時、リョウのマジックボックスが光り輝いた。
リョウが確認すると、光を放っていたのは【精霊の指輪・土】だった。
[その指輪を取り出して下さい。]
リョウが指輪を取り出した瞬間――。
光の中から、土の精霊が誕生した。
そして大精霊ドリュウドラゴンは指を鳴らす。
トレンの目の前に光が現れ、その中から土の精霊が姿を現した。
[トレン、リョウよ。土の精霊は君たちに共鳴し、一緒に居たいそうだ。お願い出来るでしょうか?]
[わかりました。ドリュウドラゴン様。問題ありません。]
[問題無いっすよ。それじゃトレン、契約っす]
[[【テイム】]]
トレンとリョウは土の精霊と契約した。
そしてそれぞれ名前を付けると、現在の従魔編成を変えたくなかったため、土の精霊たちはホームへ転送することにした。
[これで『四精霊の樹木』の真の姿になる事になります。]
[もしかして、俺たちはナギサたちの特殊指名依頼だと思っていたけど……]
[まさか、自分たちが気づかずに『四精霊の樹木』の特殊イベントを発生させていたみたいっすね。]
[そうみたいだな。全ては『四精霊の樹木』の苗から始まっていたんだな。気づかずにな。]
風・水・火の精霊が揃い、そして最後の土の精霊も加わった。
だが、今はナギサたちの特殊指名依頼が優先だ。
そして大精霊ドリュウドラゴンは、トレンとリョウへこう告げた。
[これでトレン、リョウの所有している『四精霊の樹木』は最後の成長をする。]
[最後にこれを渡しておきます。受け取って下さい。]
トレンとリョウは土の精霊の里の通行証を受け取った。
[[ありがとございます。大精霊ドリュウドラゴン様]]
[私達の里は東エリアにあります。そろそろ時間ですね。トレン、リョウ。精霊の里でお待ちしております。]
土の大精霊ドリュウドラゴンは静かに姿を消した。
異空間が光に包まれ、やがてトレンとリョウの意識は現実へと戻っていった。
――――――――――――――――――――――
[…ん…? シーラレイさん]
[トレン! 目を覚ましたのね。]
[…ん? …あれ? …ローリエナさん?]
[リョウ! 気が付いたのね。]
[安心しな、テントの中だ。もちろんこの六人だけだから安心しな。トレン、リョウ]
[あ…ありがと…ございます。]
[もう少し治療回復が終わるから、そのままで寝ていて大丈夫よ。トレン]
[もう少しで終わるから、そのままで寝ていてね。リョウ]
[そうだぜ、トレン、リョウ。今はゆっくり休んでくれ。]
[そうだぜ、休んで回復してくれ。]
[わかりました。そうさせて頂きます。]
[そうさせてもらうっす。]
こうしてトレンとリョウは再び静かに眠りにつくのであった。
次回もお楽しみに。
これまで読んで頂いている皆様、評価して頂いている皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
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