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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリア・特殊イベント編

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222/224

EPISODE.221話〘依存を乗り越えた時――想いを託した真・奥義〙

特殊鉱石採掘編・

リョウVS魔獣王ファルヴァイ編・前編

をお送り致します。


最後にお知らせもあります。


最後まで読んで頂けたら幸いです。

魔獣四天王を裏で操っていた黒幕――魔獣王ファルヴァイ。


本来の狙いは、光の精霊を喰らうことだった。


しかし、トレンたちの出現によって、その計画は大きく狂う。


魔獣四天王は討ち倒され、ファルヴァイは標的をトレンとリョウの従魔たちへ変更した。


まずはリョウを殺し、従魔たちを喰らう――。


そう決意したファルヴァイは、ついにリョウとの最終決戦へ挑むのだった。


一方リョウは、装備チェンジした槍を手に構える。


[クライザーヴァイザ、一緒に闘おう。力を貸してくれ。]


(もちろんだ。さあ、俺を呼べリョウ)


[我に応えよ!!]


[魔人轟緑麗炎雷ヴァイザランサー!!]


眩い閃光が周囲を包み込み、身体の各所へ魔人の紋様が浮かび上がる。


リョウの身体は半魔人状態へと変化した。


(リョウ、気をつけろよ。ヤツは魔獣の王、黒幕だ。)


[わかったっす。]


リョウは威圧を放ちながら、ゆっくりとファルヴァイへ歩み寄る。


ファルヴァイも同じく、リョウへ向かって静かに歩みを進めた。


互いの威圧がぶつかり合い、緊迫した空気が周囲を支配する。


そして、互いのオーラが触れ合った瞬間――。


リョウとファルヴァイは同時に動き、激しい攻防を繰り広げた。


[【魔人剣】]


リョウの槍と、ファルヴァイの闇の剣が激突し、凄まじい衝撃が周囲へ轟く。


互角に見える戦いだったが、僅かにリョウが押されていた。


[ちッ!…一撃一撃が重すぎる。しかも強すぎる。だが負けるかぁぁ!]


リョウは【虚空一閃突き】を放ちながら、一気にファルヴァイとの距離を詰める。


[今だ。【魔衝撃波】]


リョウはファルヴァイの腹部へ一撃を叩き込み、捉えた――そう思った瞬間。


ファルヴァイの攻撃も同時に放たれ、リョウは激しい衝撃を受けて岩壁へ叩きつけられた。


[グアァァァァ!…ガハッ!]


リョウの攻撃が命中したその瞬間、ファルヴァイもまた超至近距離から一撃を放っていたのだ。


互いに超至近距離――まさにゼロ距離から、渾身の一撃を同時に放ったのだ。


ファルヴァイは突然雄叫びを上げ、光を放ちながら変化し始めた。


[ギジラァァァァァァァァ!!]


一方リョウは、半魔人となった今でもファルヴァイの底知れない強さを思い知らされていた。


[このままでは勝てない。だが、従魔たちやローリエナを絶対にやらせねぇ!]


[ファルヴァイに勝ちたい。ヤツに勝って、従魔たちとローリエナを必ず護る。]


そしてリョウは叫び上げる。


[俺がファルヴァイを殲滅するんだぁぁぁ!!]


次の瞬間――全てが止まった。


すると、クライザーヴァイザの姿が現れる。


(やっと本心の言葉を言ってくれたな、リョウ。)


[どういう事だ?クライザーヴァイザ]


(お前は無意識にトレンに頼り過ぎていたからだ。だからトレンが『真の弱さ』と言った意味が、今なら分かるはずだ。)


[!!?]


その言葉を聞いた瞬間、リョウの脳裏にこれまでの出来事が次々と浮かび上がる。


強敵と戦う度に、どこかで「トレンなら何とかしてくれる」と思っていた自分。


無意識のうちに頼り切っていた自分。


そして、ローリエナの厳しい言葉。


すべてが一本の線となって繋がった。


[…そうか……自分……今まで気づかずにいたんだな。]


(やっと理解したみたいだなリョウ。今なら真・奥義を託せるな。)


[真・奥義?]


(ああ。ヤツはまだ何かを隠している。まぁ、おおよその見当はついてるがな。俺はこの時のために、力を解放しリョウへ託す時を待っていたんだ。)


[そうだったっすね。自分の弱さを分かっていたっすね。]


(当然だ。俺にもリョウの想いは伝わっている。だから理解しているんだ。俺の真・奥義を受け取りな。)


クライザーヴァイザは、自らの真・奥義をリョウへ託した。


そして停止していた風景が再び動き出した。


[ハァァァァァ!我に応えよ!]


全身から眩い光が溢れ出す。


クライザーヴァイザの魔力とリョウの魔力が一つとなり、漆黒と深紅のオーラが激しく渦を巻いていく。


やがて、その眩い光は静かに消え去った。


そして姿を現したのは――完全魔人化したリョウだった。


[クライザーヴァイザ!!]


ローリエナは目の前の光景に驚きを隠せなかった。


姿はクライザーヴァイザだが、声はリョウだった。


そして、ファルヴァイもまた真の姿を現す。


(リョウ、ヤツの本当の姿だ。魔獣人へ覚醒し、ヤツも本気になったってことさ。魔獣族を統一した王だからな。)


[わかったよ。自分もクライザーヴァイザが相棒で本当に良かった。…ありがと]


リョウは本心から、自然とクライザーヴァイザへ感謝の言葉を伝えた。


(気にするな。俺とリョウは常に一緒だ。さあ話はここまでだ。この力は強大だが、それだけ魔力も喰う。力に呑まれるな。冷静に状況を見極めろ。)


[了解っす。いくぞ!魔獣人ファルヴァイ、決着をつけるぞ!]


[ギジラァァァァ!]


こうして、自らの弱さを受け入れたリョウは、完全魔人化という新たな力を手に入れた。


その力は、誰かに頼るための力ではない。


大切な仲間と従魔たち、そしてローリエナを――今度こそ自分の力で護り抜くための力。


強き覚悟を胸に、リョウは魔獣人ファルヴァイとの最終決戦へ挑むのだった。

特殊鉱石採掘編・

リョウVS魔獣王ファルヴァイ編・後編

をお送り致します。



次回もお楽しみに。


これまで読んで頂いている皆様、評価して頂いている皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ


これも、ひとえに読んで頂いている皆様のお陰です。心より感謝申し上げます。


最後に、お願い致します。ブックマーク登録して頂けたら幸いです。


そして、新作『異世界で念願の店を開く転生者』の投稿を開始致します。


こちらは不定期更新となりますので、ご了承頂けたら幸いです。


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