EPISODE.219話〘特殊鉱石採掘――二体の龍と想う力、融合龍人化〙
特殊鉱石採掘編・トレンVS魔獣四天王編を
お送り致します。
最後にお知らせがあります。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
ヴィレダリア洞窟入り口付近に、まさかの魔獣四天王三体がいたのだ。
トレンとリョウは【鑑定】を発動させた。
[間違いないっすよ。トレン、あの三体は魔獣四天王っすよ。]
[ああ。あの時の冥界王アリジロも偽りの姿だった。そして俺が倒したヤツも、所詮は捨て駒だったって事だ。]
トレンはリョウや【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】メンバー全員に衝撃の真実を伝えた。
[魔獣四天王・冥王魔獣ハーデスミラーキングは捨て駒に過ぎないからです。今いる魔獣四天王・三体も同じです。それを指揮するヤツは俺たちを傍観している。]
[[[なっ……なんだって!?]]]
トレンの話を聞いた全員が驚きを隠せなかった。
[そ……それじゃ……今いる魔獣四天王・三体も捨て駒……。]
リョウは静かな怒りを滲ませながら、ゾーン領域のさらに上――覚醒限界突破領域へと到達していた。
トレンはリョウへ静かに語りかける。
[リョウ、一つアドバイスをやる……戦いの中で、自分の真の弱さを見つける事だ。]
[どういう意味っすか?]
[それは自分で見つけろよ。リョウ。]
トレンはそう言うと、魔獣四天王三体を鋭く睨みつけた。
[魔獣四天王・ポセイドンジャックゼロピオン。]
[魔獣四天王・ダークホーネットクイーン。]
[魔獣四天王・デスヴァーベアーエース。]
[偽りの姿で戦うなら、一瞬で終わらせるぞ! 雑魚がぁぁ!!]
トレンは装備していた【黎極黒虹翼龍双剣】へそっと手を添え、静かに語りかける。
[一緒に闘おう。俺に力を貸してくれ。]
その時――全ての風景が停止した。
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――――――――運営Side――――――――――
運営側は、トレンとリョウそれぞれの武器の真・覚醒プログラムの準備を進めていた。
[主任、例のプログラム準備完了しました。]
[こちらも準備完了っす。]
[わかった。しかし、今戦っている魔獣四天王は、トレンとリョウの『四精霊の樹木』の特殊イベントが発生していることに気づいていない。それどころか、ナギサとバレグの特殊イベントだと勘違いしているから笑えるよ。(笑)]
そう――。
トレンが魔獣四天王と戦っているのは、特殊イベントが発生していたからだった。
[本当ですよね。真面目過ぎる天然なんですかね?(笑)]
[真面目過ぎるから面白いよ、あの二人は。(笑) これで土の大精霊の条件が揃ったからな。]
[しかし、他のプレイヤーたちも従魔をゲットし始めましたしね。]
[まあ、先走って攻略しようとするヤツらも、そのうち自分たちが過信していた事に気づくだろうな。]
[まあ、従魔たちの扱いも酷ければ、プレイヤーは即死で従魔は解放されるように設定していますしね。]
[主任、大変です! トレンの武器が輝き出しました。]
[始めるぞ。例のプログラム導入開始だ。]
運営側は例のプログラム導入を無事完了した。
こうして、トレンとリョウの一部の武器へ、例のプログラムが無事導入された。
――――――――――――――――――――――
突然、全てが停止した事にトレンは戸惑っていた。従魔たちもリョウたちも、魔獣四天王までもが、その場で静止していた。
[どういう事だ?……何故、俺だけなんだ?]
すると【黎極黒虹翼龍双剣】が光り輝き、トレンの手から離れた。
さらにマジックボックスの中にあった【黎極白虹翼龍双剣】も光り輝き、トレンはそれを取り出す。しかし、その双剣もまたトレンの手を離れ、二つの武器は再び姿を変え始めた。
※EPISODE.103話参考
黎極黒虹翼龍オードラレックと、覚醒黎極白虹翼龍オードラレックが姿を現した。
※前の時は覚醒黎極黒虹翼龍オードラレックでしたが、武器進化により覚醒黎極白虹翼龍オードラレックへ変更致しました。ご了承下さい。
[トレンよ。我らと共に闘おう!]
[そして、我ら二体の龍の真の覚醒を与えよう。]
[まさか……それは……もしかして……。]
トレンが言葉を続ける前に、二体のオードラレックが口を開く。
[察している通りだ。トレン、完全龍人化だ。]
[それならヤツら三体にも勝てる。だが相当な魔力量を使うから気を付けろ。]
[わかったよ。オードラレック、俺の身体を使って一緒に闘おう。]
[[トレンの願い、確かに受け取った。魔力融合!!]]
その瞬間、停止していた全てが再び動き始めた。
そしてトレンは高らかに唱える。
[ハァァァァァァ!! 我が名はトレン、我に応えよ!]
[黎極黒虹翼龍オードラレック・覚醒黎極白虹翼龍オードラレックよ、汝の力を捧げよ!!]
トレンの全身から眩い光が溢れ出した。
黎極黒虹翼龍オードラレックの黒き魔力と、覚醒黎極白虹翼龍オードラレックの白き魔力がトレンの魔力と融合し、やがて完全龍人化オードラレックの姿となった。
【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバー全員は、その姿を見て驚きを隠せなかった。
[[オードラレック!?]]
[いくよ。オードラレック、力を借りるよ。]
[【龍人速】]
ドジュッ!!
トレンのスピードはポセイドンジャックゼロピオンの目では捉えられず、気付けば正面に立っていた。
[【龍人拳】]
[ギジィ……。]
魔獣四天王・ポセイドンジャックゼロピオンは腹部へ放たれた一撃で、あっさりと粉砕された。
残る二体は何が起きたのか理解出来ず、慌てて本来の姿へ変わりながらトレンを警戒する。
だが、遅かった。
何故ならトレンは、すでにダークホーネットクイーンの真上にいたのだから。
[喰らいな!! 【龍人烈脚天舞】]
トレンはダークホーネットクイーンを蹴り落とし、さらに蹴り上げた。
そのまま廻天しながら空中を舞い、最後は渾身の蹴りで地面へ叩き落とし、頭部を粉砕した。
デスヴァーベアーエースは二体が一瞬で倒されたのを見て恐怖に怯え、逃走を図る。
しかしトレンは先回りし、ヤツの正面へ立ちはだかった。
[逃がすかよ!! 【龍人衝撃覇】]
[……!!]
デスヴァーベアーエースの腹部へ一撃を叩き込み、その衝撃で体内が爆散し、そのまま消滅した。
やがてトレンは元の姿へ戻っていた。
[ウグッ……ドサッ。]
全ての魔力を使い果たしたトレンは、その場で意識を失い倒れた。
[トレン!!]
リョウはすぐさまトレンの元へ駆け寄り、その身体を担いでギールオルドラたちの所へ合流した。
[大丈夫だ。魔力を使い切って意識を失っただけだ。シーラレイ、頼んだよ。]
[ええ、わかったわ。リョウはナナたちの所へ向かってちょうだい。レガクロスたちでトレンを守るからね。]
[……わかったっす。ギールオルドラさん、一緒にお願いします。]
[リョウ、何を考えているか知らないが、自分を見失うな!]
[そうだぜ。トレンを責めるなよ。トレンは自分の壁に直面し、それを乗り越えた。だからトレンも変わったんだよ。]
[リョウ、自分の壁にぶつかっているなら、自分自身で見つけな。他人に頼るなよ。俺たちも同じだったからな。]
ギールオルドラ、ヴァイザー、デルタスはリョウへそう言った。
[了解っす。ナナたちの所へ向かうっす。]
こうしてリョウは、ナナたちの待つヴィレダリア洞窟へ向かうのであった。
だが、これも特殊イベント『四精霊の樹木』に関する出来事の一つだとは、リョウはまだ知る由もなかった。
今回の魔獣四天王編は、『特殊鉱石採掘』とトレン・リョウの特殊イベント『四精霊の樹木』を同時進行で描いています。物語が場面転換しながら進行しますので、ご了承いただけますと幸いです。
次回もお楽しみに。
これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
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