EPISODE.215話〘特殊素材採取――超難敵・ミラーバタフライ捕獲作戦〙
特殊素材採取編・ミラーバタフライ
をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
ミラーアリジロの巣城を後にしたトレンたちは、次の目的地――ミラーバタフライの生息地へ向かっていた。
[ミラーバタフライは、そこにしか生息していないのよ。]
[そうなんですね。かなり見つけにくいのですか?]
[見た方が分かるわよ。説明するより、その方が早いわ。]
ローリエナとミューレイミはそう言って、一行を案内する。
そして、生息地へ到着した。
[凄い……綺麗だな。]
[早速捕獲するっす。]
リョウがミラーバタフライを捕獲しようとした瞬間――。
突然、突風が巻き起こり、リョウは大木へ吹き飛ばされ激突した。
[ぐぁッ!……いきなり風が……。]
[それがミラーバタフライを捕獲しにくい理由なのよ。]
[厄介だな。攻撃したら即死するし、周りも一斉に逃げるのが厄介だ。どうすれば……。]
トレンが考え込んでいると、エアネスが静かに口を開いた。
[あの……ここは私にお任せしてもよろしいでしょうか?]
[エアネス? どういう事だ?]
[実はミラーバタフライは……。]
エアネスはトレンへ詳しく説明した。
[なる程な。それじゃ難しいよな。それならエアネス、お願い出来るか?]
[はい、お任せ下さい。確実に捕獲しますので、ご安心下さい。]
エアネスはそう言って、ミラーバタフライの捕獲を始めた。
すると何故か、ミラーバタフライ自ら姿を現し、大量にエアネスの前へ集まってきた。
しかも綺麗に整列している。
何故だ?
すると十一匹だけが残り、他の個体は素早く飛び去っていった。
エアネスはその十一匹を連れ、トレンの元へ戻ってくる。
[ミラーバタフライを捕獲しました。トレンさん。]
[[[え?……ええぇぇぇ!! あっさり捕獲出来るのぉぉぉ!?]]]
トレン以外の全員は、あまりにも予想外の光景に驚きを隠せなかった。
[ありがとう、助かったよ。エアネス。あっさり捕獲してくれたけど、理由を聞いてもいいかな? 話しづらいなら無理に話さなくていいからね。]
トレンはそう言って、優しくエアネスの頭を撫でた。
[実はミラーバタフライは、風の大精霊シルフフィム様から加護を持っているのです。]
[そのため、攻撃されると護身として風魔術を放ち、相手を吹き飛ばして逃げる習性があるのです。]
[ですが話を聞いてみると、一部のミラーバタフライが悪戯目的で、その護身の風魔術を使っていたそうです。]
[なる程ね。それが今いる十一匹か?]
[いいえ。この五匹だけです。残りの子たちは、このヴィレグルア森林樹を案内してくれるそうです。特殊素材がある場所や鉱石の採取場所も案内してくれるそうです。]
[分かった。お願いするよ。ナギサ、バレグ、エアネスからこの五匹を受け取って。]
[ええ、分かったわ。バレグ、お願い。]
[分かりました。特殊籠へお願いします、エアネスさん。]
[分かりました。さあ、あの籠へ入りなさい。もし今後も悪さをしたら……分かっていますね?]
ミラーバタフライはガタガタと震えながら何度も頷いた。
トレンたちには聞こえないよう、エアネスは静かな威圧を放っていたのである。
[これで四つ目だな。残る特殊素材は雷光毒牙と光蘭花の球根だけだな。]
[本当にトレンたちに出会えて良かったです。もちろんナナさんたちにも感謝しています。]
[私たちも珍しい素材をたくさん手に入れているから大丈夫よ。]
[ローリエナさん、ミューレイミさん、案内をお願いします。]
[ええ、大丈夫よ。それじゃ行きましょう。]
こうしてミラーバタフライの捕獲を無事に終えたトレンたちは、次なる特殊素材採取へ向かうのであった。
次回もお楽しみに。
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