EPISODE.211話〘特殊素材採取――奈落の絶望・冥界王アリジロ〙
トレン・【翠烈陣氷帝】VSハーデスキングミラーアリジロ編・前編
をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
巣城から姿を現したハーデスキングミラーアリジロ――。
別名、冥界王アリジロは全身から禍々しい暗黒のオーラを放っていた。
トレンも半魔人化した姿となり、冥界王アリジロを鋭く睨み据えていた。
互いに間合いを詰める。
そして、先に動いたのは冥界王アリジロだった。
[グギィィィィィィィ!!]
冥界王アリジロの姿が消えた――否。
地面へ潜り込むと、凄まじい速度でトレンの真下へ回り込み、一気に連続攻撃を仕掛けてきた。
[ちッ!! 攻撃が速い……!! 回避するので精一杯だ……!! しかも一撃一撃が重すぎる……!!]
トレンは紙一重で攻撃を避け続けた。
しかし、冥界王アリジロはさらに速度を上げ、トレンを追い詰めていく。
そして容赦ない連撃が、ついにトレンを捉えた。
[グギィィィィィィィ!!]
[ぐわぁぁぁぁぁ!!]
ドゴォォォン!!
トレンは吹き飛ばされ、大木へ激突する。
[ガハッ!!]
冥界王アリジロは追撃の手を緩めない。
鋭い爪で何度も斬り刻み続ける。
[ガハッ!!]
[ブハァッ……!!]
[グギィィィィィィィィィィ!!]
ズドォォォン!!
最後は地面へ叩きつけられた。
[ゴフッ!!]
半魔人化したトレンですら、一方的に叩きのめされていた。
冥界王アリジロはゆっくりとトレンへ歩み寄り、その首を狙って腕を振り上げる。
だが、その瞬間――。
背後から凄まじい威圧と共に、一撃が冥界王アリジロへ叩き込まれた。
ギールオルドラ、デルタス、ヴァイザーの三人だった。
[テメーの相手は俺たちだ!! 喰らいやがれ!!]
[トレンだけじゃねぇぞ!! 喰らいな!! 冥界王アリジロ!!]
[[合体奥義――【牙突廻天舞烈風連脚】!!]]
デルタスは高速回転する槍で脚部を斬り裂く。
同時にヴァイザーは拳へ力を集約し、胴体へ渾身の一撃を叩き込んだ。
[グギィィィィィィィィィィ!!]
不意を突かれた冥界王アリジロは大きく吹き飛ばされ、大木へ激突した。
だが、攻撃はまだ終わらない。
ギールオルドラが一気に踏み込む。
[流石にキレたぜ!! 喰らえ!!【闘神覇拳】!!]
[グギィィィィィィィィィィ!!]
[ハァァァァァ!! 喰らいな!!【流演武舞】!!]
舞うような動きで接近し、怒涛の連撃を叩き込んでいく。
[まだ終わらせねぇ!!【クロスナックル】!!]
強烈な一撃が冥界王アリジロを上空へ打ち上げる。
さらにギールオルドラは間髪入れず跳躍した。
[【廻天鳳烈脚空舞】!!]
[【レイジーヴォール】!!]
冥界王アリジロは三人の怒涛の連携攻撃を受け続け――。
[デルタス!! ヴァイザー!! いくぞ!!]
[[了解!!]]
ギールオルドラ、デルタス、ヴァイザー。
三人は息を合わせ、協力奥義を放つ。
[[[奥義【牙突流星覇王無双天翔】!!!]]]
ギールオルドラ【聖賢武神】の武神術。
ヴァイザー【聖闘拳神】の格闘術。
デルタス【聖神騎士】の槍術。
三人の力が一つとなった渾身の協力奥義が炸裂する。
冥界王アリジロは凄まじい衝撃を受け、大ダメージを負った。
しかし、ギールオルドラたちはまだ気付いていなかった。
トレンを助けたい一心で戦い続けるうちに、三人もまた無意識のうちにゾーン領域へと足を踏み入れていたことを――。
一方、トレンは大ダメージを負いながらも、ゆっくりと立ち上がった。
全身に激痛が走っていた。
それでもトレンは立ち上がり、自分の未熟さを痛感していた。
すると、ヴィグロッガズが静かに語り掛ける。
(トレン、自分自身の壁を乗り越えろ!! 仲間を信じる時は信じろ。だが、自分の力まで迷うな!!)
[ヴィグロッガズ……俺の迷いに気付いていたんだね。]
(ああ。当然だ。俺はお前と共に戦う相棒だからな。お前の迷いも、覚悟も全部伝わってくる。)
トレンは静かに笑みを浮かべた。
[やっぱり、お前には全部お見通しなんだな。]
(当然だ。それより今こそ俺の力を解放する時だ。トレン、俺の真・奥義を使え!!)
ヴィグロッガズは、自らの真・奥義をトレンへ託した。
その瞬間、トレンの脳裏へ新たな力と技が流れ込んでいく。
[……わかった。ヴィグロッガズ。お前と一緒で本当に良かった。]
[今度こそ終わらせよう。ヤツとの決着を――!!]
(ああ、行くぞトレン!! 冥界王アリジロへ引導を渡すぞ!!)
トレンは再び立ち上がる。
その瞳に、先程までの迷いはもうなかった。
覚悟を決めたトレンは、ギールオルドラたちが冥界王アリジロと戦う最前線へ駆け出す。
覚悟を決めたトレンは、ギールオルドラたちの元へ駆け出す。
今度こそ、ヴィグロッガズと共に冥界王アリジロを討ち滅ぼすために――。
トレン・【翠烈陣氷帝】VSハーデスキングミラーアリジロ編・後編
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次回もお楽しみに。
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