EPISODE.209話〘特殊素材採取――巣城を統べる暗黒女王・終焉〙
リョウ・【炎國乃黎闘翠】VSダーククイーンミラーアリジロ編・後編
をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
巣城から新たな魔物が姿を現した。
ダーククイーンミラーアリジロ――。
その禍々しい姿は、まさに暗黒女王と呼ぶに相応しい存在だった。
リョウは暗黒女王ではなく、巣城の奥に潜むもう一体の気配を警戒していた。
自分を無視されたと感じた暗黒女王は怒りを露わにし、リョウへ攻撃を仕掛けた。
[ギジィィィィィィィ!!]
暗黒女王はリョウへ向けて水玉を無差別に連射した。
だが、その行動はリョウの逆鱗に触れてしまった。
[テメー……周りを巻き込むんじゃねぇ!! 雑魚がぁぁぁ!!]
リョウは集中をさらに研ぎ澄ませた。
すでにゾーン領域を超え、覚醒限界突破領域へ到達していた。
凄まじい威圧を放ちながら暗黒女王を睨みつけ、一気に攻撃を放つ。
[【魔人速】]
[ハァァァァァ!! 全てを相殺!!【魔衝撃波】!!]
ドォォォォン!!
凄まじい魔衝撃波が炸裂し、暗黒女王が放った無数の水玉を一瞬で相殺した。
リョウは間髪入れず追撃へ移る。
[【縁雷八卦】!!]
巨大な魔法陣が展開される。
火・水・風・雷・地・氷・光・闇。
八属性の力が一斉に解き放たれ、それぞれがレーザーショットとなって暗黒女王を貫いた。
しかし、リョウはまだ攻撃の手を止めない。
奥義の構えを取った。
[レガクロスさん、ガッサさん、オーガロさん。三十秒だけお願いします。ヤツにトドメを刺します。]
[わかった。いくぞ、ガッサ、オーガロ!! リョウに悟らせるなよ!!]
レガクロスたちは暗黒女王の意識を自分たちへ向けさせるよう、猛攻を浴びせ続けた。
暗黒女王も反撃を開始する。
無数の水玉を放ちながら迎撃するが、レガクロスたちは巧みに回避しつつ攻撃を続けた。
そして三十秒が経過した瞬間――。
リョウの身体から凄まじいオーラが噴き上がる。
[ギジィィィィィッ!?]
暗黒女王はリョウの殺気に気付いた。
だが、すでに遅かった。
[これで終わりだ!! 暗黒女王!!【魔人速】!!]
シュンッ!!
リョウの姿が一瞬で掻き消えた。
暗黒女王は周囲を警戒する。
しかし、どこにも姿はない。
次の瞬間――。
リョウはすでに暗黒女王の唯一の死角である上空へ回り込んでいた。
(今だ、リョウ!! 奥義を放て!! 俺もフォローする!!)
[喰らえ!! 奥義!!【魔慟黎暗黒烈破】!!]
上空から光速で放たれた一撃が暗黒女王の頭部を貫き、その巨体を真っ二つに両断した。
暗黒女王は断末魔を上げる間もなく、そのまま消滅していった。
[…ありがと。クライザーヴァイザ。]
(なーに。当然だ。俺とリョウは一緒に戦う相棒だからな。だがリョウ、更に奥の森林樹にいる魔物だけは気を付けろ。ヤツは魔界のはぐれ者だ。)
[ありがと。魔界の敵でも、一緒に戦うっすよ。]
(ああ。当然だ。今はお疲れさん。)
クライザーヴァイザがそう告げると同時に、リョウの身体はゆっくりと元の姿へ戻っていった。
[ふぅ~……終わったな。]
[リョウ、お疲れさん。]
[レガクロスさん、ガッサさん、オーガロさん。ありがとうございます。やっと終わったっすね。]
[だな。トレンたちの方へ向かうか?]
リョウは静かに首を横へ振った。
[後退したシーラレイさんたちと、一旦合流するっす。]
[確かにな。レガクロス、ガッサ、そうしようぜ。]
[わかった。それじゃシーラレイの所へ向かうぞ。]
[[[了解!!]]]
こうしてリョウたちはクイーンミラーアリジロ、そして暗黒女王を殲滅し、ナナたちの元へ合流するのであった。
次回もお楽しみに。
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