EPISODE.208話〘特殊素材採取――巣城を統べる暗黒女王〙
リョウ・【炎國乃黎闘翠】VSダーククイーンミラーアリジロ編・前編
をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
トレンとリョウは、それぞれの相手へ意識を集中させた。
トレン、ギールオルドラ、ヴァイザー、デルタスはキングミラーアリジロへ挑む。
一方、リョウ、レガクロス、ガッサ、オーガロはクイーンミラーアリジロへ挑んだ。
先に動いたのはクイーンミラーアリジロだった。
[ギィィィィィィィッ!!]
クイーンミラーアリジロは嘴から無数の水玉を放ってきた。
[かわすまでもねぇ――]
するとリョウが叫んだ。
[!!駄目だ!! その水玉に触るな!! 避けろ!!]
レガクロスはリョウの叫び声で咄嗟に身をかわした。
次の瞬間――。
水玉が森林樹へ着弾すると、森林樹が音もなく溶け始めた。
[なっ!!]
[な……何だ、アレは!? リョウが言わなかったら溶けて死んでたな……。]
[レガクロスさん、ガッサさん、オーガロさん。あの水玉に触れると武器や防具まで溶かされます。気を付けて下さい!!]
[[[!!]]]
リョウはそう伝えると装備をチェンジし、クイーンミラーアリジロへ一気に攻撃を仕掛けた。
[いくぞ!! クイーンミラーアリジロ!!【超龍神速】!!]
[ギィィッ!?]
クイーンミラーアリジロは、一瞬でリョウの姿を見失った。
[喰らいやがれ!!【黎翠斬影撃】!!]
リョウが一気に振り下ろした斬撃は、クイーンミラーアリジロの嘴牙を斬り裂いた。
[オーガロさん、一緒に協力お願いします!!]
[わかった!! 合わせるぜ!! レガクロス、ガッサ!! 二十秒だけ頼む!!]
[わかった!! ガッサ、いくぞ!!]
[んじゃオーガロ、リョウに気付かれないよう仕向けるぜ!!]
[[【超闘神速】!!]]
レガクロスとガッサは、リョウとオーガロへ意識が向かないよう連続攻撃を浴びせ続けた。
そして二十秒が経過した瞬間――。
リョウとオーガロは同時に強烈な殺気を放つ。
[ギィィィッ!?]
クイーンミラーアリジロは気付いた。
だが――その時には、もう遅かった。
[我が名はオーガロ――精霊よ!! 我に応えよ!!]
[加護を宿しし剣よ!! 我が剣を対価に、その力を解き放て!!]
[[ハァァァァァ!! 喰らいな!! クイーンミラーアリジロ!!]]
[【ウォールダストスラッシャー】!!]
[二刀流奥義【黒炎月神龍斬鉄剣】!!]
[ギィィィィィィィッ……!!]
ズドォォォン!!
クイーンミラーアリジロはオーガロとリョウの連携攻撃をまともに受け、最後はリョウの奥義によって真っ二つに斬られ、そのまま消滅していった。
だがリョウは集中を切らなかった。
むしろ、もう一体の気配を捉えていたからこそ、更に集中力を高め警戒を続けていた。
その直後――。
ミラーアリジロの巣城から、別のクイーンミラーアリジロが姿を現したのだ。
[やっぱりな。こっちがヤバい相手で本命っすからね。トレンの読みが的中したっすよ。]
そう――。
トレンたちはキングとクイーンの存在はみんなへ伝えていた。
だが実際には、巣城の奥に潜む更に二体の気配にも気付いていたのである。
[レガクロスさん、オーガロさん、ガッサさん。前のクイーンミラーアリジロとは思わないで下さい。]
[ヤツはダーククイーンミラーアリジロです。言わば、覚醒最終形態へ進化したクイーンミラーアリジロです。]
[[[な、なんだと!?]]]
レガクロスたちはリョウの説明を聞いた瞬間、表情を引き締めた。
リョウは、あの武器を使うしかないと考えていた。
しかし、ナナたちには見られたくない。
その葛藤から、一瞬だけ迷いが生まれる。
するとレガクロスが声を掛けた。
[迷うな!! リョウ!! 例の武器を使うので悩んでいるんだろ!!]
そしてレガクロスは後方へ向かって叫んだ。
[シーラレイ!! セーラアス!! ローリエナ!! ミューレイミ!!]
[ナナたちを連れて、更に後方へ下がれ!! 巻き込まれるぞ!!]
[わかったわ。ナナたち、下がるわよ!! 巣城から別のクイーンミラーアリジロが現れたみたいよ!!]
[[!!]]
ナナたちは戦慄した。
シーラレイの指示に従い、更に後方へ退避していく。
シーラレイたちはレガクロスの言葉の意味を理解していた。
トレンとリョウが、例の武器を使うのだと。
ナナたちは振り返り、新たなクイーンミラーアリジロの姿を見た瞬間、自分たちでは勝てない相手だと悟った。
[見えなくなったな。リョウ、派手にやろうぜ!! 援護するからな!! ガッサ、オーガロ、いくぞ!!]
[[おう!!]]
[【炎國乃黎闘翠】のみなさん、ありがとうございます。]
リョウは装備をチェンジし、大きく叫んだ。
そして槍を高く掲げる。
[我に応えよ!!]
[魔人轟緑麗炎雷ヴァイザランサー!!]
リョウの身体は半魔人状態へと変化した。
[クライザーヴァイザ、力を貸してくれ。そして一緒に闘おう。]
(ああ、一緒に闘うぞ、リョウ。ヤツは状態異常攻撃を放ち、攻撃力も高い。だが、今のお前なら大丈夫だ。)
[ありがと。クライザーヴァイザ……いくぞ!! ダーククイーンミラーアリジロ!!]
こうしてリョウは、ダーククイーンミラーアリジロへ挑み始めるのであった。
リョウ・【炎國乃黎闘翠】VSダーククイーンミラーアリジロ編・後編
をお送り致します。
次回もお楽しみに。
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