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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリア・特殊イベント編

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208/221

EPISODE.207話〘特殊素材採取――巣城に君臨するキングとクイーン〙

光銀薬草と光氷輪花、二つの特殊素材を採取し終えたトレンたちは、次の目的であるミラーアリジロの蜜を求め、ミラーアリジロの生息地へ向かうのであった。


[ミラーアリジロは単独なら問題ない。だが、普段は十体ほどで群れを作って行動しているからな。]


[問題はミラーアリジロの巣だよ。女王がいたら厄介どころじゃ済まない。]


[そうなんですか? ミラーアリジロの女王は、そんなに危険な相手なんですか?]


[ああ。ヤツが現れたら仲間のミラーアリジロを次々と呼び寄せるんだ。だから非常に厄介なんだよ。]


ギールオルドラたちは、ミラーアリジロの危険性についてトレンたちへ詳しく説明した。


[さて、この辺りにヤツらがいるはずだ。ここから先は十分気を付けてくれ。]


トレンとリョウは、ナナたちに聞こえないよう小声でスキルを発動した。


その瞬間、二人は予想外の反応を捉えた。


二人はすぐさまギールオルドラとレガクロスへ報告する。


[ギールオルドラさん、レガクロスさん。最悪な事態です。]


[どうした、トレン。リョウ。最悪な事態とは?]


[【捜査】で二体の強力な反応を確認しました。]


[!!……まさか、女王がいるのか?]


[でも、もう一体の魔物は何なんだ?]


リョウの次の一言で、【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバー全員が戦慄するのであった。


[クイーンミラーアリジロと、キングミラーアリジロがいるっす。]


[[[[[なっ!?……なんだと!!]]]]]


その報告に、その場の空気が一瞬で張り詰めた。


誰もが言葉を失い、その場に重苦しい沈黙が流れた。


[どうしたの? トレン、リョウ。何かあったの?]


トレンとリョウは、どう説明するべきか一瞬迷っていた。


すると、ローリエナが静かに口を開いた。


[トレン、リョウ。私が説明するわ。安心して。]


ローリエナはナナ、マイ、ナギサ、バレグの四人へ向き直る。


そして近くに強力な魔物の気配があること。


さらに、その正体がクイーンミラーアリジロとキングミラーアリジロという二体のボス級魔物であることを、落ち着いた口調で詳しく説明した。


バレグが青ざめた表情で口を開いた。


[そんな……ミラーアリジロの巣にキングとクイーンがいるなんて……それじゃ……]


[特殊素材の場所に、厄介なボス級魔物がいるってこと?]


ナギサも信じられないという表情を浮かべる。

[そんな……二体同時に戦うって事?]


すると、トレンが四人へ静かに伝えた。


[ここは俺とリョウが前に出る。ナナたちは途中までは一緒に来てくれ。そこから先は俺とリョウが戦う。その位置で隠れていてくれ。]


すると、シーラレイとローリエナが口を開いた。


[トレン、リョウ。私とシーラレイが四人を守るわ。]


[ええ。後方支援をしながら遠距離魔法で援護するわ。]


[それなら私も残るわ。それとミューレイミも一緒よ。]


[そうね。私も含めて四人でナナたちを守るわ。トレン、リョウ、安心して。]


[それじゃ残りはトレンとリョウと共闘だな。そうだろ、ギールオルドラ。]


[そうだな。ヤツら二体同時に出て来る可能性があるからな。]


[みなさん……協力お願いします。行きましょう。]


[[[おう!!]]]


こうしてトレンとリョウは、ミラーアリジロの巣の近くまで向かうのであった。


巣の近くまで接近したトレンとリョウは、その巨大な巣を目の前にして驚いていた。


[なんだ、この大きさは……。巣っていうより城だな。]


[そうっすね。キングとクイーンがいる、まさにミラーアリジロ王国っすね。]


[俺たちも、ここまで巨大な巣を見るのは初めてだな。そうだろ、ギールオルドラ。]


[ああ。相当な数がいるぞ。]


巣の周囲を警戒しているミラーアリジロだけでも、軽く百体はいた。


[リョウ、話がある。]


[何っすか? トレン。]


トレンは、小声である提案をリョウへ伝えた。


[その提案、乗るっすよ。]


するとレガクロスとギールオルドラが二人へ話しかけた。


[おいおい、俺たちにも何を話していたのか聞かせろよ。]


[そうだよ。二人だけで抜け駆けはさせないからな。]


[わかりました。みなさんにも話します。]


トレンはリョウへ伝えた作戦を、全員へ説明した。


するとレガクロスが笑みを浮かべる。


[その提案、俺たちも乗った。そうだろ? ガッサ、オーガロ。]


[だな。面白いじゃん。]


[よく思いつくな、お前ら。]


そしてギールオルドラも口を開いた。


[何だよ、二人だけで美味しいところを持っていく気か? 俺たちも混ぜろよ。なあ、ヴァイザー、デルタス。]


[トレンはいつも俺たちを気遣い過ぎるんだよ。本当に悪い癖だ。]


[全くだ。リョウもトレンと同じ悪い癖だけどな。]


[わかりましたよ。それじゃ俺たちと従魔たちが先に仕掛けます。その後はお願いします。]


[[[[[[おう!! 任せな!!]]]]]]


そして、その作戦が開始された。


トレンとリョウが先に仕掛ける。


[[我が名はトレン(リョウ)。汝に命ずる。我が魔力と生命を捧げ、汝を解放し召喚する――協力四属召喚!!【リヴァイアドラゴン】!!]]


巨大な魔法陣が展開され、水龍リヴァイアドラゴンが姿を現した。


直後、大波が発生する。


さらに水龍の口から放たれた水圧光線が大波を貫き、巨大な渦となって周囲のミラーアリジロたちを次々と飲み込み、蹂躙していく。


続けてトレンとリョウは、それぞれ従魔へ指示を飛ばした。


[レイディア!! 【雷魔術・極】派手に放ってくれ!!]


[ニーナシュン!! 【聖魔術・極】思いっきりやるっすよ!!]


レイディアは新たに習得した【ライジンヴォールショットガン】を放った。


同じくニーナシュンも、新たに習得した【ホーリーダスト・ガン・スラッシャー】を放つ。


水によって雷撃はさらに威力を増し、聖属性の無数の弾丸が周囲を容赦なく殲滅していった。


さらに別々の巣穴から次々とミラーアリジロが現れた。


だが、それを待ち構えていたレガクロス、ギールオルドラ、ガッサ、オーガロ、ヴァイザー、デルタスが迎え撃ち、あっという間に殲滅していく。


しかし――。


次の瞬間。


巣の奥から、クイーンミラーアリジロとキングミラーアリジロが姿を現した。


[[ギィィィィィィィッ!!]]


キングとクイーンの咆哮が森林樹全体へ響き渡り、その威圧感に周囲の空気が震えた。


[みんな下がれ!!]


[現れたな。トレン、リョウ、どうする?]


[二手に分かれて戦いましょう。多分ヤツらは連携して攻撃してきます。]


[トレン、自分はクイーンをやるっす。]


[わかった。キングは俺がやる。]


するとギールオルドラがレガクロスへ声を掛けた。


[レガクロス、ガッサ、オーガロはリョウの方へ。]


[わかった。]


[俺とデルタス、ヴァイザーはトレンの方だ。]


[[了解!!]]


[さあ、いくぞ!! キングとクイーンの討伐開始だ!!]


[[[[[おう!!]]]]]


こうしてキングミラーアリジロとクイーンミラーアリジロとの戦いが始まるのであった。



次回もお楽しみに。


これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ


これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。


最後に、お願い致します。ブックマーク登録して頂けたら幸いです。

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