EPISODE.199話〘想いを力に――真・龍人との終焉〙
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン編・覚醒形態真・龍人編を
お送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンは、更なる変化を始めていた。
進化から――覚醒へ。
やがて龍人型だった肉体は完全なる“真・龍人”へ変貌する。
その姿を見た瞬間、トレンが静かに呟いた。
[……完全に龍人へ変わったな、リョウ]
[そうっすね]
[自分たちも装備チェンジするっすよ]
[ああ……いくぞ]
トレンとリョウは同時に武器を呼び覚ます。
[我に応えよ!!]
[魔人黎緑月麗ヴィグロズナックル!!]
[我に応えよ!!]
[魔人轟緑麗炎雷ヴァイザランサー!!]
次の瞬間――。
二人の身体から膨大な魔力が噴き上がった。
轟音が響き渡る。
光が爆発する。
眩い閃光が周囲を包み込んだ。
そして――。
二人の姿が変化する。
全身へ魔人の紋様が浮かび上がる。
魔力は更に増幅。
圧倒的な力が身体中を駆け巡っていく。
トレンとリョウは“半魔人状態”へ到達していた。
【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバーたちは、その姿に戦慄する。
だが――。
それでも自然と二人のフォローへ回っていた。
(一緒に闘おう、ヴィグロッガズ……力を貸してくれ)
(力を貸してくれ、クライザーヴァイザ……ヤツに勝ちたい)
(当然だろ)
(俺は常にトレンの味方だ)
(派手にやろうぜ!!)
(任せな、リョウ)
(一緒にヤツを倒すぞ!!)
(迷わずぶっ飛ばせ!!)
(……ありがと)
(ありがと……いくっす)
[いくぞ!!リョウ!!]
[了解っす!!]
[[【超魔闘神速】!!]]
その瞬間――。
真・龍人ジンライベルエアーバーンの姿が消えた。
ズドォォォン!!
キィィィィン!!
ドゴォォォン!!
凄まじい超高速戦闘。
衝撃音だけが周囲へ響き渡る。
互角――。
そう見えた。
だが実際は違う。
僅かに。
本当に僅かに――。
トレンとリョウが押していた。
そして。
ついにその瞬間が訪れる。
二人は集中力を極限まで高めていた。
覚醒限界突破領域。
完全到達。
[ハァァァァァ!!]
[【魔波動覇】!!]
[ボガォォォォァァァ!!]
凄まじい衝撃波が炸裂する。
だがトレンは止まらない。
[まだだぁぁぁ!!]
[【魔人烈脚】!!]
怒涛の連撃。
真・龍人ジンライベルエアーバーンを空中へ蹴り上げ、そのまま地面へ叩き落とした。
[ボガォォォォ!!]
ダメージを負いながらも、真・龍人ジンライベルエアーバーンは即座に反撃する。
だが――。
トレンは全てを回避した。
その背後から。
リョウが現れる。
[喰らいやがれ!!]
[【魔衝撃波】!!]
[ボガォォォォ!!]
ズドォォォン!!
真・龍人ジンライベルエアーバーンは吹き飛ばされ、大木樹へ激突した。
その瞬間――。
リョウの姿が消える。
[…【魔人虚空牙突】]
[ボガァァァァ!!]
次の瞬間。
真・龍人ジンライベルエアーバーンの右腕が切断されていた。
誰も見えなかった。
リョウの攻撃速度が異次元領域へ達していた。
トレンとリョウの集中力は完全に桁違いだった。
真・龍人ジンライベルエアーバーンの動き。
予測。
殺気。
全てが見えていた。
[どうした?]
[それが本気かよ、雑魚が]
[俺たち、本気出してんだよ]
[クズが]
[!! ボガォォォォァァァ!!]
真・龍人ジンライベルエアーバーンは漆黒のオーラを全身へ纏う。
そして――。
消えた。
次の瞬間。
狂喜乱舞の如き無差別攻撃が始まる。
先に【炎國乃黎闘翠】が吹き飛ばされた。
更に【翠烈陣氷帝】も一撃で叩き飛ばされる。
大木樹へ激突。
そして――。
真・龍人ジンライベルエアーバーンはトレンとリョウへ攻撃を仕掛ける。
[ボガォォォォ!!]
地面を砕く。
大地が割れる。
更に砕けた岩盤を拳で弾丸化し、超高速で撃ち出してきた。
[ちッ!!]
[せこい真似しやがって!!]
[だが――]
[本当の狙いは許さねぇぇぇぇ!!]
[流石にキレたっすよ!!]
[クソがぁぁぁぁ!!]
真・龍人ジンライベルエアーバーンは再び従魔たちを狙っていた。
それが――。
二人の逆鱗へ触れた。
[何処を見ている!!]
[相手は俺たちだぁぁぁぁ!!]
[行かせるかよ!!]
[雑魚がぁぁぁ!!]
[【魔人烈脚剣舞】!!]
[ボガォォォォァァァ!!]
ズドォォォン!!
真・龍人ジンライベルエアーバーンは地面へ叩き付けられた。
[テメー……!!]
[絶対に許さねぇぞ!!]
[雑魚がぁぁぁぁ!!]
[覚悟しろよ!!]
[クズがぁぁぁ!!]
トレンとリョウの魔力が増大する。
凄まじい威圧が周囲へ広がった。
そして――。
二人は真・龍人ジンライベルエアーバーンを左右から挟み込む。
トレンは静かに目を閉じた。
(俺に力を貸してくれ……ヴィグロッガズ)
(ああ)
(ヤツにトドメを刺すぞ、トレン)
リョウもまた静かに語り掛ける。
(一緒に倒そう、クライザーヴァイザ)
(力を貸してくれ)
(当然だろ)
(リョウ、ヤツを倒すぞ!!)
そして――。
二人は同時に目を開いた。
[[ハァァァァァ!!]]
[奥義――【魔神煉獄烈風破】!!]
[奥義――【魔慟黎暗黒烈破】!!]
一瞬だった。
トレンの一撃が頭部を粉砕する。
リョウの一撃が心臓部を貫いた。
真・龍人ジンライベルエアーバーンは理解出来なかった。
何が起きたのか。
理解する前に――。
その肉体は崩壊していく。
そして――。
消滅した。
戦いが終わる。
トレンとリョウは即座に別行動へ移った。
トレンは【翠烈陣氷帝】を。
リョウは【炎國乃黎闘翠】を救出する。
二人はエリクサーポーションを使用した。
[…トレン……勝ったんだな]
[ギールオルドラさんたちのお陰です]
[…リョウ……助けに来たって事は勝ったんだね]
[レガクロスたちと、みんなの勝利っすよ]
すると――。
空間が開く。
従魔たちと【月乃轟璃雷】、【光冥乃氷輪】のメンバーたちも合流した。
[お疲れさん]
[トレン、リョウ終わったな。]
[レガクロス、ギールオルドラ他のみんなも無事みたいだな。]
[俺たちは従魔たちを護ってただけだけどな]
[勝てて良かったよ]
[しかし……その姿はどうした?]
トレンとリョウは武器を装備チェンジする。
身体が光に包まれ、元の姿へ戻っていった。
[詳しくは後で話しますよ]
[これで西エリアボス殲滅完了っす]
[[[[[おおおおぉぉぉ!!]]]]]
その瞬間――。
全プレイヤーへ向けたアナウンスが流れる。
【西エリアボス――光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンの初討伐成功者が現れました】
【西エリア全域を解放します】
【なお、一部エリアは討伐成功者のみ侵入可能となります】
こうして――。
トレン、リョウ。
そしてギルド四天王たちは。
西エリア最強ボス――。
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンを完全殲滅したのであった。
次回もお楽しみに。
これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
最後に、お願い致します。ブックマーク登録して頂けたら幸いです。




