EPISODE.198話〘託されし混迷――迷い断つ光魔竜最終決戦〙
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン・進化形態編・激闘編をお送り致します。
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンは、進化した龍人型の姿へ変貌していた。
その姿を見た瞬間――。
トレンは更に集中力を高める。
そして【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】が囮となり、一斉に攻撃を仕掛けた。
だが――。
龍人型となったジンライベルエアーバーンは別格だった。
次々と攻撃を回避し、その隙に反撃を叩き込む。
カウンターによる怒涛の打撃連撃。
【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバーたちは次々と吹き飛ばされ、大木樹へ激突していった。
更に――。
龍人型ジンライベルエアーバーンは、トレンたちへ狙いを定める。
攻撃態勢へ入ったその瞬間――。
[何処を見ている!!]
[俺たちが相手だぁぁぁぁ!!]
レガクロスとギールオルドラが再び前へ飛び出した。
レガクロスは更に集中力を極限まで高め――。
“覚醒限界突破状態”へ到達していた。
[喰らいな!!]
[二刀流剣武奥義――【豪撃烈破滅殺斬剣】!!]
[【聖賢武神】!!]
[俺たちを舐めるなぁぁぁぁ!!]
ギールオルドラもまた集中を極限まで高める。
そして――。
覚醒限界突破状態へ突入していた。
[ハァァァァァ!!]
[究極秘奥義――【瞬刹滅殺修羅煉獄殺】!!]
[!? ボガォォォォァァァァ!!]
二人の連携攻撃が炸裂する。
龍人型ジンライベルエアーバーンの右腕が切断された。
だが――。
怒り狂ったジンライベルエアーバーンは、レガクロスとギールオルドラへ猛攻を開始する。
容赦無い乱撃。
怒涛の連続攻撃。
二人は防ぎ切れず、地面へ叩き落とされた。
そして――。
ジンライベルエアーバーンはトドメを刺そうと動く。
その瞬間。
背後からヴァイザーとデルタスが現れた。
[喰らいな!!]
[【烈風雷炎衝撃波】!!]
[喰らいやがれ!!]
[【牙突一閃縁雷突き】!!]
[ボガォォォォァァァ!!]
不意を突かれ、ジンライベルエアーバーンはダメージを負う。
だが次の瞬間――。
龍人型ジンライベルエアーバーンは即座に反撃した。
ヴァイザーとデルタスへ凄まじい打撃連撃を叩き込む。
更に空中へ打ち上げ、そのまま地面へ蹴り落とした。
ドゴォォォォン!!
[ガハッ!!]
[ぐっ……!!]
トレンとリョウは拳を握り締める。
今すぐ加勢へ向かおうとした。
だが――。
ローリエナとシーラレイが二人を制止した。
[トレン、リョウ……今は耐えてほしいの]
[レガクロスたちも同じよ]
[連携しながら戦って、突破口を探しているの]
[そうよ]
[ギールオルドラたちも同じ事を考えてるわ]
[だから今は耐えて]
トレンとリョウは、その言葉の意味を理解していた。
[……わかりました]
[……了解っす]
二人は感情を押し殺す。
今は耐えるしかなかった。
一方――。
【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバーたちは、激しい攻撃を耐えながら互角に戦い続けていた。
そして――。
ついに。
龍人型ジンライベルエアーバーンの動きが止まる。
その瞬間、トレンが叫んだ。
[…!!]
[シーラレイさん!!ローリエナさん!!]
[みんなに【ワープ】を!!早く!!]
[ヤツは“覚醒”になるっす!!急ぐっす!!]
トレン、シーラレイ、ローリエナは即座に【ワープ】を発動。
メンバーたちを次々と救出していく。
トレンはレガクロスとギールオルドラを回収し、合流地点へ戻った。
[大丈夫か!?]
[ギールオルドラ!!レガクロス!!]
[かなりやられてるな……!!]
[シーラレイ!!ローリエナ!!頼む!!]
[[【エクストラハイヒール】!!]]
回復魔法が発動される。
[助かったよ……]
[ギリギリだったからな]
[ああ……相当強い]
[かなり集中しないと殺られる]
トレンとリョウは理解していた。
――やはり、“あれ”を使うしか勝てない。
だが二人は迷っていた。
すると――。
レガクロスとギールオルドラが口を開く。
[トレン!!迷うな!!]
[何か対策があるなら使え!!]
[リョウも同じだ!!]
[躊躇するな!!]
[何に戸惑ってるか知らねぇ]
[だが、お前たちはいつも通りでいい]
[フォローは俺たちがする]
[自信を持て!!]
その言葉で――。
トレンとリョウの迷いが消える。
諦めない信念。
折れない闘争心。
そして“護る覚悟”。
二人は静かに覚悟を決めた。
そして――。
トレンとリョウは【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】の全員へ、“ある事”を伝えた。
[…わかった]
[だが、フォローはさせてもらうよ]
[え……?]
[俺たちが言った事、理解してます?]
[そうっすよ……何でっすか?]
すると――。
レガクロスたちは笑った。
[だから何だって話だ]
[聞いた時は驚いたけどな]
[だな]
[俺たちはそれでも連携するって事さ]
[そんな事で迷ってたのかよ(笑)]
[禁断の奥義でも使うのかと思って損したぜ(笑)]
【炎國乃黎闘翠】と【翠烈陣氷帝】のメンバー全員が笑っていた。
[そういう事だ]
[そろそろ“覚醒”が終わるぞ]
[…みなさん……]
[わかりました]
[ここからは俺たちが出ます]
[フォローをお願いします]
[[[[[おう!!]]]]]
こうして――。
いよいよ。
覚醒する光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンとの最終決戦が始まろうとしていた。
次回もお楽しみに。
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