EPISODE.188話〘恐怖心の壁――最終決戦の刻〙
【翠烈陣氷帝】VS玄巌地翠ドルスダークドライガー編・中編
をお送り致します。
玄巌地翠ドルスダークドライガーは、【翠烈陣氷帝】のメンバー達へ攻撃を仕掛けてきた。
[ボガォォォォ!!]
地面を踏み砕き、巨大な地割れを発生させる。
さらに周囲の森林樹を蹴り上げ、次々と投擲してきた。
するとヴァイザーが前へ出た。
[ハァァァ!!【超神速】!!]
ドジュッ!!
ヴァイザーは一瞬で所定の位置へ移動し、技を発動する。
[【クロスウェーブスマッシュ】!!]
三日月状の風刃が放たれ、地割れを相殺した。
さらに続けて拳を構える。
[【ガン・ライジング・シュート】!!]
拳に雷を纏わせ、怒涛の連撃を放つ。
飛来する森林樹を次々と粉砕していった。
しかし数が多すぎる。
それでもヴァイザーは傷を負いながら破壊を続けた。
[オラオラオラオラオラァ!!]
[ボガォォォォァァァ!!]
ドルスダークドライガーは怒り、ヴァイザーへ狙いを定める。
[させるかよ!!【鏡反返し】!!]
デルタスが槍を突き出す。
槍から放たれた光が敵の攻撃を受け止め、そのまま跳ね返した。
カウンターを受けたドルスダークドライガーは森林樹へ激突する。
[流石に前に戦った時とは明らかに違うな。]
[ああ。]
[今ならトレン達が何をしていたのか分かる気がする。]
[迷わず冷静に判断し、常に最悪を想定して動いていた。]
[それに諦めない信念だ。]
[戦いながら分かったよ。]
[トレン達は自分達も弱いと理解している。だからこそ仲間を信頼し、連携して戦っているんだ。]
[そして精神的にも折れない。]
[その通りだ。]
[俺も同じ事を考えていたぜ。]
[来るぞ!!]
[ああ!!]
[ボガォォォォ!!]
ドルスダークドライガーはさらに速度を上げる。
巨大な前脚を振り下ろした。
放たれた爪圧が二人を襲う。
[ぐわぁぁぁぁ!!]
[ガハッ!!]
ヴァイザーとデルタスは吹き飛ばされ、森林樹へ激突した。
[ヤロー……まだ力を隠してやがるな……]
[だが……俺達にヘイトを向けてる……]
[後は頼んだぜ……ミューレイミ!!]
ミューレイミは静かに魔法陣を展開する。
[我が名はミューレイミ――。]
[汝、火の大精霊イフリードライムの加護を受け継ぎし者。]
[我が魔力を捧げ、その力を今ここに顕現せよ!!]
[火魔法最終奥義――]
[【ゴッド・フレアバーストスパーク・エクスブローション】!!]
デルタスとヴァイザーは囮となり、ミューレイミの最大奥義に気付かれないよう立ち回っていた。
ドルスダークドライガーは異変に気付く。
しかし――遅かった。
轟音と共に超巨大な炎が炸裂する。
[ボガァァァァァァ!!]
直撃を受け、大ダメージを負った。
[下がれ!!]
次の瞬間。
三人の足元に【ワープ】が展開される。
そのままギールオルドラ達の元へ転移した。
[お疲れ。]
[相当な怪我だな。]
[ローリエナ、頼む。]
[【エクストラヒール】!!]
回復魔法が発動する。
ヴァイザーとデルタスの傷が癒えていく。
そしてミューレイミにはトレン達から貰った【マジックポーション】が使われた。
[ヤツの動きが止まったな。]
[覚醒が始まる。]
[ええ。]
[トレン達の情報通りね。]
[本当に感謝だわ。]
[ここからが俺達の真価だ。]
[みんな、力を貸してくれ。]
[もちろんよ。]
[私達も折れない精神で戦うわ。]
[ああ。]
[ヤツとの決着をつける時だ。]
[私情は捨てる。]
[ヤツを倒す事だけに集中する。]
[本当にトレン達のお陰で変われたわね。]
[出会わなかったら今の私達はいなかった。]
[ボガォォォォァァァァ!!]
ドルスダークドライガーの身体から漆黒のオーラが噴き出す。
やがて姿を変え、本来の姿へ覚醒した。
[やっぱりな。]
[本来の姿だ。]
[漆黒のオーラが出てる。]
[不思議だな。]
[恐怖が無い。]
[ええ。]
[負ける気がしないわ。]
[みんなで勝てる気がする。]
[本当にトレン達には感謝ね。]
その時だった。
ローリエナのアクセサリーが淡く光り始める。
[ローリエナさん、聞こえる?]
[!?]
[誰!?]
[初めまして。]
[僕はトレンに名付けられたナーチ。]
[トレンから支援してくれって頼まれたんだ。]
[時間が無いから詳細だけ伝えるね。]
ナーチは覚醒したドルスダークドライガーの情報を伝えた。
[分かったわ。]
[ありがとう、ナーチ。]
[必ず勝つわ。]
[うん。頑張って。]
そして通信は途切れた。
[みんな、情報が入ったわ。]
ローリエナは内容を伝える。
すると全員が理解した。
[なるほどな。]
[同じ攻撃が効かないなら、知らなかったら確実に崩されてたな。]
[本当だ。]
[でも今は情報がある。]
[作戦も立てられる。]
[ナーチには後で礼を言わないとな。]
[私達は後方支援に徹するわ。]
[ギールオルドラ達に任せる。]
[よし。]
[行くぞ。]
[ヤツとの最終決戦だ!!]
[[[[了解!!]]]]
こうして【翠烈陣氷帝】のメンバー達は、覚醒した玄巌地翠ドルスダークドライガーとの最終決戦へ挑むのであった。
次回、【翠烈陣氷帝】VS玄巌地翠ドルスダークドライガー編・後編をお送り致します。
お楽しみに。
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