EPISODE.182話〘越えるべき壁――芽生える連携〙
【光冥乃氷輪】VS炎帝ガーゴルドラゴン編・中編
をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
炎帝ガーゴルドラゴンの火炎大玉が炸裂し、無数の流星火炎が降り注ぐ。
凄まじい爆風によって吹き飛ばされた【光冥乃氷輪】のメンバー達は、かつての戦いと同じ展開である事を思い出していた。
[前の戦いと同じ展開だな。だが、トレンが言った意味がようやく理解できたよ。]
インザクは過去、炎帝ガーゴルドラゴン討伐の際に仲間達との連携を欠き、討伐に失敗した事を思い出していた。
その時の悔しさから、次に遭遇した時は復讐を誓っていた。
だが今は違う。
トレン達が言った「私情を持ち込めば視界が狭くなる」という意味を理解していた。
だからこそ、リョウや従魔達が互いを信頼し、連携して戦っている理由を悟ったのだ。
[仲間を護りながら戦うぜ! バラム、ヒエイ、ソーム、ウルティ! 俺が囮になる! 頼んだぞ!]
インザクは仲間を信じ、炎帝ガーゴルドラゴンへ突撃した。
[ハァァァァァ!! 【超闘神速】]
ドシュッ!!
ガーゴルドラゴンはインザクの姿を見失い、警戒する。
[どこを見ている! 俺はここだぜ! 喰らえ! 【フリーズクロスストーン】]
インザクは背後へ回り込み、全身を氷のオーラで包み込む。
両腕を交差させて振り下ろした瞬間――。
無数の氷剣山が地面から突き出し、ガーゴルドラゴンを貫いた。
[まだまだだ! 喰らえ! 【氷輪烈脚天龍舞】]
蹴り上げたガーゴルドラゴンへ連続攻撃を叩き込み、そのまま地面へ叩き落とした。
[ガァァァァァ!!]
怒り狂ったガーゴルドラゴンは両腕から炎の鎌鼬を放つ。
インザクは正面から迎え撃った。
[流石にキツいが、防いでやるぜぇぇぇ!]
氷を纏った拳で炎の鎌鼬を次々と粉砕していく。
さらに集中力を高めながら、押し寄せる攻撃を打ち砕き続けた。
だが次の瞬間――。
ガーゴルドラゴンは上空へ飛び上がり、一気に襲い掛かる。
[させるかぁぁぁ! 喰らいやがれ! 【十文字斬空刃】]
ヒエイの斬撃が命中し、ガーゴルドラゴンへダメージを与えた。
[ヒエイ!]
[俺だけじゃないぜ!]
[ハァァァァァ! 【神速牙突】]
ソームの槍がガーゴルドラゴンの脚を貫き、体勢を崩させる。
[こいつも喰らいやがれ! 【虚空衝撃波】]
バラムの一撃が腹部へ直撃する。
衝撃は体内へ浸透し、内部から爆発した。
[やったか!?]
[まだよ! ガーゴルドラゴンが覚醒するわ! 下がって! 早く!]
ウルティの叫びに、全員が距離を取った。
すると――。
[ガァァァァァァァァァ!!]
ガーゴルドラゴンが雄叫びを上げる。
漆黒のオーラが全身を包み込み、その姿が変化し始めた。
[トレンの言った通りね。流石だわ。]
[全くだ。トレン達がいなかったら、俺達はやられていたな。]
[同感だ。トレン達には感謝しないとな。]
[俺達がどれだけ過信していたか痛感したよ。でも、不思議と冷静になれている。なあ、インザク。]
[そうだな。トレン達のお陰だよ。]
インザクは拳を握り締めた。
[さあ、集中するぞ! ヤツとの決着をつける!]
[[[[了解!]]]]
[ガァァァァァァァァァ!!]
[覚醒したな、炎帝ガーゴルドラゴン! 行くぞ! 今度こそ決着をつける!]
こうして【光冥乃氷輪】のメンバー達は、覚醒した炎帝ガーゴルドラゴンとの最終決戦へ挑むのであった。
次回、【光冥乃氷輪】VS炎帝ガーゴルドラゴン・後編をお送り致します。
お楽しみに。
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