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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリア・ヴィレグルア森林樹・エリアボス編

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EPISODE.175話〘四精霊の樹木が導く光の大精霊〙

トレンとリョウは【光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン】の討伐会議に参加していた。


[それじゃ、その対策でいく。だが予想外の事態も考えられる。各ギルドは準備を進めてくれ。]


全員が頷き、会議は終わったかと思われた。


しかしその時、トレンとリョウはどこか言いづらそうな表情を浮かべていた。


それに気付いたレガクロスが声を掛ける。


[トレン、リョウ。何か言いづらい事があるなら遠慮するな。俺たちが後押ししてやるぞ。]


[そうだよ。気になる事があるなら話してくれ。]


[わかりました。あの時、冒険者二人を助けた時にヤツが指示を出していたのは間違いないっす。でも……]


[リョウ、その先は俺が話すよ。これは俺たちにしかわからない事だからな。]


[どういう事だ、トレン?]


[レガクロスさんなら気付いているかもしれません。でも、まだ確信していない人もいると思います。]


その言葉に、その場の空気が張り詰めた。


そして――。


[あの時、ヤツから感じたのは指示を出している気配だけじゃありません。体内から異常な魔力を感じました。おそらく……精霊喰いをしています。]


[[[なっ!? 精霊喰い!!]]]


その言葉に、ギルド四天王全員が息を呑んだ。


[トレン、それは確かなのか?]


[はい。今まで奇襲された経験から断言できます。あの時、レイディアとニーナシュンが明らかに怯えていましたから。]


ギールオルドラが険しい表情で口を開く。


[それが本当なら時間が無いな。ヤツなら精霊の里を狙う可能性が高い。]


[とにかく明日までに準備を整える。出発はその後だ。]


こうしてギルド四天王たちは解散し、それぞれ準備へと取り掛かった。


俺たちはアージェラさん、ウルティさん、シーラレイさん、ローリエナさんを呼び出した。


[どうしたの? 私たちを呼んだ理由は何?]


[アージェラさん、ウルティさん、シーラレイさん。例のアクセサリーは持っていますか?]


[ええ。常にお守り代わりに持っているわよ。]


[それなら安心しました。ローリエナさん、これを渡しておきます。]


[綺麗なアクセサリーね。]


するとアージェラさんが何かに気付いたように目を見開く。


[トレン、まさか……このアクセサリーを?]


[察した通りです。【通話】と【ワープ】を一時的に復活させています。]


[[[[!!]]]]


[ちょっとトレン、どういう事? このアクセサリーは一体何なの?]


[そこは私たちが説明するわ、ローリエナ。]


シーラレイさんたちはローリエナさんにアクセサリーの経緯と使い方を説明した。


最初は驚いていたローリエナさんも、すぐに理解してくれた。


[なるほどね。だから三人はアクセサリーを見てすぐ理解したのね。]


[そういう事よ、ローリエナ。]


四人はそれぞれのギルドへ戻り、準備を始めていった。


[ギールオルドラさん。俺たちも準備があるので失礼しますね。]


[ああ、わかった。明日の朝、ギルドホームでな。]


俺たちは頷き、ホームへ戻った。


[トレン? 自分も付き合うっすよ。ギルド四天王より先に行くつもりっすよね? バレバレっす。]


[やっぱりバレたか? 顔には出さないようにしていたんだけどな。そう言うリョウもウズウズしているくせに。]


[当然っす。黙って待っていられる訳ないじゃないっすか。]


すると従魔たちが俺たちの前へやって来て、戦うポーズを取った。


[フッ……みんなも同じ気持ちだったんだな。わかったよ。前みたいに俺一人で犠牲になったりはしない。みんなで一緒に戦おう。]


トレンはレイディアとニーナシュンに向き直った。


[レイディア、ニーナシュン。精霊たちの救出を最優先にする。だけど、これだけは理解して欲しい。もしヤツを倒せても精霊たちを助けられなかったら……俺は責任を取る。前に地の精霊たちを救えなかった後悔が、今でも俺の中に残っているんだ……]


するとレイディアがそっとトレンの手を握った。


それだけではない。


従魔たち全員がトレンとリョウの手を握っていた。


エアネスが皆を代表して言葉を伝える。


[トレンさん、リョウさん。みんな主を信じて一緒に戦うと言っています。レイディアもニーナシュンも、その覚悟を理解した上で共に戦うと言っています。もちろん、みんな同じ気持ちですよ。]


[ありがとう、みんな。一緒に戦おう。]


[そうっす。一緒に戦うっす。]


俺たちは『四精霊の樹木』の前で改めて誓いを立てた。


だが、その直後――。


予想外の出来事が起こる。


突然、『四精霊の樹木』が眩い光を放ち始めたのだ。


[なっ!? なんだ……まぶしい!]


[一体何っすか!?]


――――――――――――――――――――――


―――――――――?????―――――――――――


[ここは……?]


周囲を見回すトレン。


[トレン、大丈夫っすか?]


[ああ、大丈夫だ。レイディア……リョウもいるな。ニーナシュンだけなのか?]


[そうなんすよ。ここがどこなのかもわからないっす。]


すると突然、声が響いた。


[ここは『四精霊の樹木』の中に存在する空間だよ。トレン、リョウ。]


[[!!!?]]


目の前に翼を持つ男性が現れた。


[初めましてだね、トレン、リョウ。我が名は光の大精霊エンジェルクライズだ。]


[[え? えええぇぇぇ――っ!? 光の大精霊様!?]]


俺たちは予想を遥かに超える出来事に遭遇するのである。


そして、更なる予想外の出来事が起ころうとしていた。

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