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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリア・ヴィレグルア森林樹・エリアボス編

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EPISODE.173話〘西エリアが繋ぐ現実と新たな依頼――再び現れた支配者〙

休暇五日目―――


東条はいつも通りのルーティンでジョギングをして帰宅後、軽くシャワーを浴び、朝食を食べ終えた後、西石に連絡した。


[もしもし、西石、今大丈夫?]

[大丈夫っす。どうしました?]


[実は運営にある問い合わせをしたんだ。詳しくはログインしてから話すよ。]


[わかりました。七瀬社長、井野秘書には自分が連絡しときます。夕方にログインすると伝えておきますね。]


[俺は井澤渚さんと馬場蓮仁さんに連絡するよ。]

俺は電話を切り、馬場蓮仁さんに連絡した。


[もしもし、東条です。すみません。今大丈夫でしょうか?]

[はい、大丈夫です。どうされましたか?]


[昨日お話した、ホームを見せてほしいと言っていた件で連絡しました。]


[わざわざありがとうございます。今日は私と井澤渚さんは休暇を取りまして、東条さんから連絡すると聞いていたので、井澤さんが会長に連絡して三日間の休暇を頂きました。本日一日よろしくお願い致します。]


[そうでしたか。それなら今日は例の特殊イベントが出来ますね。]

[はい。それでログインしたらどこで合流しますか?]

[でしたら冒険者ギルドでいいでしょうか?]


[わかりました。井澤さんには私が連絡しておきます。それともう一つ、昨日お話した最終契約段階の件ですが、契約する事にしておりますのでご報告致しますね。]


[え!? あれ、本当にいいのですか? 俺たちのホームを公開しないだけで良かったのに]


[いえいえ、契約はするという約束をしましたから。それぐらい東条さんのホームを見たいのですよ。]


[わかりました。契約は本当に感謝致します。それじゃ一時間後に俺たちはログインするので、冒険者ギルド前で待ち合わせでお願い致します。]


[わかりました。井澤さんにも伝えておきます。]


俺はそう言って電話を切った。

西石に連絡した事を伝えて、ログインした。


[トレン、さっき電話で言っていた運営への問い合わせって何?]


[ああ、実は…]


――――――――――――――――――――――


遡ること昨日の夜―――


東条は運営サイドへ問い合わせをしていた。


それはホームに植えている『四精霊の樹木』を、他プレイヤーに見せないように出来ないかという相談だった。


――――――――――――――――――――――


―――――――――運営Side―――――――――


[主任、【トレン】からホームの問い合わせが来ています。]


[!? こっちに回せ。対処するから送れ]

[わかりました。送ります。]


[カタカタカタ(キーを打つ音)……なるほどね。確かにまずいな。運営側もそこは盲点だったな。次の会議で提言しないと。北エリアも特殊イベントを仕掛けたばかりだし、見直しが必要だな。]


[あの主任、トレンの問い合わせは何だったんですか?]


[ああ、『四精霊の樹木』を他プレイヤーに見せたくないから設定出来ないかという問い合わせと、『四精霊の樹木』に従魔たちも隠せるかという二件だ。]


[なるほど。確かにトレンたちは『四精霊の樹木』をホームに植えている。しかもあの樹木は大樹になっているが、土の精霊がまだいない状態っすね。]


[ああ。リョウが精霊の指輪を使っていない状態だ。でも、こちらとしても気付いていなかったから本当に助かる。]


[どういう事っすか? 主任]


[ホームにフレンドが『四精霊の樹木』を見たらどうなるか分かるだろ。]


[あっ……精霊の情報が流れてヒントになるって事ですね。]


[その通りだ。トレンたちは精霊喰いとのバトルをしている。つまり精霊喰いの存在が、精霊の里の情報に繋がる可能性がある。]


[それじゃ、『四精霊の樹木』はもしかして特殊イベントっすか?]


[その通りだ。特殊イベントに設定している以上、他プレイヤーに見られるのはまずい。トレンはそれを理解して問い合わせてきたんだ。]


[その真面目さが、我々が気付かなかった部分っすね。]


[あと、トレンの問い合わせにはもう一つあってな。精霊の里の場所を掲示板に書かれた場合、荒らし対策としてプレイヤーを排除してもいいかという確認もあった。]


[すごいっすね……。]

[その判断も含めて感謝している。]

[では対応はどうしますか?]


[まず『四精霊の樹木』は他プレイヤーおよびフレンドにも非表示設定にする。]

[了解!]


[従魔についても同様にホーム・街の両方で非表示設定。]

[了解!]


[さらに精霊の里については保護対象に設定し、干渉時は強制排除処理を行う。]

[了解!]


[作業開始する。]

[了解!]


――――――――――――――――――――――


十分後、運営側の返答が返ってきた。


【いつもプレイして頂きありがとうございます。


本件について、以下の対応を実施致しました。


・『四精霊の樹木』:他プレイヤー非表示設定へ変更

・従魔表示:ホームおよび街移動時も非表示設定へ適用

・精霊関連エリア:保護対象として監視強化


以上、対応完了致しました。


引き続き、プレイを楽しんで下さい。


――運営】

――――――――――――――――――――――


[…という訳なんだ。それで運営側の返答がこれだ。]


トレンは運営側の返答画面をリョウに見せた。


[なる程っすね。これなら火の精霊たちと地の精霊たちを大樹に待機させて、見えない様に出来るっすね。]


[ああ。ファヴァンとヴァルーラ、そしてガルロードとギーガルスを大樹に待機させて、他プレイヤーに見られない様にする。]


ファヴァン、ヴァルーラ、ガルロード、ギーガルスたちが「呼んだ?」と言わんばかりに俺たちのところへ駆け寄って来た。


[っと、ごめんごめん。今、君たちを他プレイヤーたちに見られたらまずいから、精霊の里を守る事を考えていたんだよ。]


従魔四体は嬉しそうに抱きついて来た。

トレンとリョウはそれぞれの頭を優しく撫でていた。


[それじゃ今日はお留守番を頼むね。今回は他プレイヤーたちに見られない様に、大樹でゆっくりしていてね。]


従魔四体は頷き、俺たちを見送った。


俺たちは【翠烈陣氷帝】に会うため、商業ギルドへ向かった。


受付嬢にギルド長へ大事な用件があると伝えると、すぐにギルド長室へ案内された。


[失礼します。ギルド長、トレンさん、リョウさんをお連れしました。]

[入りなさい。]


[[失礼します。]]


[久しぶりだね。それで用件は何かな? ありがとう、下がっていいよ。]


受付嬢が退出すると、秘書が傍聴障壁を張り巡らせた。


[これで話が漏れる事は無い。安心して話してくれ。]


[実は二つ用件があります。まず一つ目は、俺たちからの護衛依頼です。]


[もう一つは、前に話していた南西にあるヴィレグルア森林樹で、再び冒険者達が襲われたという情報提供っす。]


アルジェリナギルド長は驚きを隠せず、すぐに秘書へ指示を出した。


【翠烈陣氷帝】のメンバー全員と冒険者ギルド長を呼ぶように伝えると、秘書は慌てて部屋を出て行った。


三十分後―――


ロックバロスギルド長と【翠烈陣氷帝】のメンバー全員が入室した。


[トレン、リョウ、久しぶりだね。秘書から今回護衛依頼だと聞いたけど、全員で来いと言われたから来たよ。]


[俺もだ。アルジェリナギルド長から緊急事案だから来てほしいと言われてな。トレン、リョウ、話してくれ。]


[実は、再び冒険者狩りが発生したという情報提供です。]


[[[な!? 何だと!!]]]


[どういう事だ!? 説明してくれ。]


[順番にお話します。まず一つ目は、俺たちからの護衛依頼内容です。護衛依頼の場所は、南西にあるヴィレグルア森林樹、その中にあるヴィレダリア洞窟です。]


[そして、その場所に光の精霊の里がある情報提供っすよ。]


[[[な!? 光の精霊の里!?]]]


[確かなのか? トレン、リョウ。]


[はい。実はある冒険者がヴィレグルア森林樹の入口付近で、ベアーゼロヴィート二体に襲われていたところを助けまして―――]


[ちょっと待った! トレン、もしかして例の魔物を指揮している魔物が再び現れたと……?]


ギルド長ロックバロスの言葉に、トレンとリョウは静かに頷いた。


そして、指揮していた魔物の正体を伝えると、その場の全員が戦慄する事になる。


[そして、指揮していた魔物の正体がわかりました。俺たちは詳しくありませんが、その魔物は―――]


[【光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン】っす。]


[[[[[な!!【光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン】だと!?]]]]]


[トレン、リョウ。【光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン】は西エリアボスなんだよ。]


[[な!? 嘘でしょ!? 西エリアボスだって!!]]


トレンとリョウも驚きを隠せなかった。


[それじゃ、魔物を指揮していたのが西エリアボスなんすか!?]


ギールオルドラは重々しく頷いた。


[今回、俺たちだけでは正直キツイ。他のギルド団も呼ばないと厳しいだろう。]


するとリョウが代わりに伝えた。


[その件なら大丈夫っす。既にギルド団には了承を得ています。もうすぐ到着するはずっす。]


すると次の瞬間、ドアがノックされた。


[ギルド長、ギルド団三組がギルド長に会う約束をしていると言われてお連れしました。]


トレンが頷き、秘書が傍聴障壁を一時解除した。


[入りなさい。]


入って来た三組の人物を見て、その場全員が驚いた。


[よぉ。久しぶりだな。ギールオルドラ。今回の協力に助太刀するぜ。俺たちギルド四天王全員でな。]


[イザギーラ、インザク、レガクロス!? なんでこっちに居るんだ!?]


[な~に、トレンとリョウの緊急護衛依頼を受けたのさ。ギールオルドラ。]


[そうそう。俺たちギルド四天王全員がトレンとリョウの協力に参加するって事さ。]


[そういう事だ。西エリアボスの情報もトレンから聞いているぜ。久しぶりのギルド四天王の共闘だ!]


[イザギーラさん、インザクさん、レガクロスさん、ギールオルドラさん、そして皆さん。本当に協力して頂き感謝致します。改めてよろしくお願い致します。]


[ああ。このメンバー全員で勝てるさ。イザギーラ、インザク、レガクロス、協力頼むぞ。]


[[[ああ、任せろ!!]]]


こうして初のギルド四天王全員が揃っての共闘―――


護衛作戦の幕が上がるのであった。

次回もお楽しみに

これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様、本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ


これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。


最後に、お願い致します。ブックマーク登録して頂けたら幸いです。

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