EPISODE.13話〘白狼との契約〙
今回も2話分投稿します(`・ω・´)ゞ
まず1本目
俺はリョウへ事情を説明し終えると、今度はリョウから報告を受けた。
[トレンさん、実はイベントクエストが発生したんすよ]
[いいけど、どうやってイベントクエスト発生したんだ?]
リョウの説明によると――。
俺が山岳へ向かっている間、リョウは街で情報収集をしていたらしい。
冒険ギルドや商業ギルドを回り、依頼を確認した帰り道。
若い二人組が荷物を運んでいる途中で倒れ、荷物が辺りへ散乱している場面に遭遇したそうだ。
困っている人を放っておけないリョウは、店まで荷物運びを手伝ったらしい。
すると店の奥から、一人の老人が現れた。
[二人を手伝ってくれて感謝する。ありがとうな。わしはこの店の主、メーラじゃ。ところで、お前さんの名は?]
[自分は、リョウっす]
[おお、あんたがリョウさんか。良いやつだと、街の連中から良く聞いてるぞ。]
[そんなんすか?自分は困ってる人にはほっとけない性格ですからね。そう言ってもらえると有難いっす]
[いやいや。他の冒険者たちは見て見ぬふりばかりじゃ。街で評判が良いのは、お前さんとトレンくらいじゃよ]
[何か照れますね。では自分はこれで失礼しますね。]
[待つのじゃ!リョウよ。お主に頼みたいことがある]
すると、リョウの前へイベントウィンドウが表示された。
イベントクエスト:依頼【メーラ】
内容:ジェルラビットの肉×10個
報酬:従魔契約情報
[ええええぇぇぇ!?]
リョウは突然のイベントクエスト発生に驚いたらしい。
しかも報酬が【従魔契約情報】。
だが運良く、リョウはジェルラビットの肉を所持していた。
[ジェルラビットの肉なら持ってるっすよ]
[おお! 本当か! 助かるぞ!]
リョウはその場でジェルラビットの肉×10を納品した。
[礼に良い情報を教えよう。街の東側にある森に、一匹の狼がおるのじゃ]
[狼っすか?]
[ああ。素材採取へ向かった時に見かけたのだが、怪我をしておってな……。襲う様子もなく、かなり衰弱しておった。わしでは助けられん。頼む、あの狼を救ってやってくれ]
再びイベントウィンドウが表示された。
イベントクエスト:依頼【メーラ】
内容:狼を助けよ。 期間1日
場所:東森
連続チェーンイベント発生したんだけど、自分はそのクエストを迷わず受けた。
[わかりました。受けます。]
[頼んだぞ。東の森は危険じゃ。今のお主なら大丈夫じゃと思うが、油断するでないぞ]
[了解っす!]
そうしてリョウは店を出た。
そして今に至る、という訳だ。
[なるほどな、それで俺とエアネスに協力ね、いいぜ、行こ!時間無いのだろう。]
[そうなんす! 期間が明日までなんで、お願いします!]
[いいぜ。エアネス、行くぞ]
[はい、トレンさん!]
俺たちは準備を整え、東の森へ向かった。
[ここが東森……。っ浸ってる場合じゃなかった。狼が怪我してる場所に急ぐぞ。]
俺はスキル【捜査】を発動し狼の位置を見つけたのだが。
[まずい! 狼が敵に囲まれてるぞ!]
[っ!?]
[急ぐぞリョウ! エアネスは狼の護衛を頼む! 俺たちは敵を殲滅する!]
[了解っす!!]
[はい!!]
俺たちは一気に駆け出した。
俺たちは狼の位置迄、急ぐのだった。
怪我を負った狼は、敵に囲まれながら必死に戦っていた。
だが、既に衰弱しきっている。
もはや限界だと悟ったのか、狼は静かにその場へ座り込んだ。
その瞬間――。
[…エアーシールド!!]
狼の周囲へ風の壁が展開された。
[間に合った!]
[リョウ、エアネス、作戦通りに討伐開始!]
[[了解]]
[敵の群れは、ベアブラッドとスネークギルとジュアオーク!!]
リョウがそう言い、俺は即指示した
[リョウはジュアオーク! エアネスはスネークギル! 俺はベアブラッドをやる!]
[了解っす!!]
リョウがスキル【闘魂】発動し、一気にジュアオークに近づいた。
そして一気にジュアオークへ接近する。
[喰らえぇぇ!! 【衝撃波】!!]
渾身の一撃が炸裂し、ジュアオークは吹き飛んだ。
流石リョウだ。
普段は冷静なリョウだが、本気で怒っている時は分かりやすい。
表情には出さないが、動きがいつも以上に鋭くなるのだ。
……本人は気づいていないようだが。
[さてと俺はベアーブラドを倒すぞ。]
俺はベアーブラドに、ウィンドを発動した、ベアーブラドは耐えいたのも束の間、次のウィンドを撃っていた。
何故なら、俺は、更に連続ウィンドを発動しベアーブラドに身動き取れないぐらいにウィンドを連発しベアーブラドは耐えきれず、さらにウィンドを連発し、最後は大木へ叩き付けられ、そのまま消滅した。
[よし、終わったな。エアネスはどうなってるかな?おお、ちょうど終わったみたいだな]
視線を向けると、エアネスもちょうど戦闘を終えたところだった。
エアネスは風の壁でスネークギルを閉じ込め、逃げ場を封じた上で【エアーカッター】を連射していた。
完全な一方的攻撃だった。
[相変わらず強いな、エアネス……]
[お疲れさん。リョウ、狼の状態は?]
[かなり危険っす! 衰弱してます!]
俺はアイテム欄から【ポーション・上】を取り出し、リョウへ投げ渡した。
[これを使え!]
[でも、それってトレンさんの――]
[また作ればいい! 今は狼を助けるのが先だ!]
[了解っす!]
リョウは狼へ【ポーション・上】を使用した。
すると、狼の傷が徐々に癒えていく。
やがて狼はゆっくり立ち上がると――。
森全体へ響き渡るような雄叫びを放った。
そして静かに、リョウの前へ座った。
その瞬間。
リョウのステータス画面が表示される。
【インフェルウルフをテイムしますか?】
[えええぇぇぇ!? トレンさん、これ!?]
[リョウ専用の従魔イベントだな]
俺は笑いながら説明した。
[お前が【テイム】と【使役】を取得して、街のNPCと交流してたから発生したんだろうな。つまり――お前自身が条件を満たしたってことだ]
[……っ!]
[初テイム、おめでとうってことだ]
リョウは静かに頷いた。
[……テイムするっす]
リョウはスキル【テイム】を発動した。
インフェルウルフの身体が淡い光に包まれる。
そして――。
テイムは成功した。
――――――――――――――――――――――
名前:【ナイトディラン】
種族:【インフェルウルフ】
基礎Lv10 契約者:リョウ
HP56 MP88
腕力22 体力20
俊敏39 器用20
知力18 精神15
スキル:
【威嚇】【雷撃】
【爪圧】【炎煉撃】
【察知】
(……絶対強いやつだろこれ)
俺は思わずそう思った。
エアネスと同じく、ユニーク個体の可能性が高い。
[名前は決めたのか?]
[白い狼だから……【ナイトディラン】にするっす]
その名前を聞いた瞬間。
ナイトディランは嬉しそうに雄叫びを上げた。
[気に入ったみたいだな]
[ありがとうっす、トレンさん!]
エアネスはナイトディランへ近付き、優しく頭を撫でながら言った。
[“助けてくれてありがとう。一緒にいたい”って言ってます]
[えっ、言葉分かるんすか!?]
[はい!]
なるほど。
エアネスは従魔同士の言葉が分かるのか。
その時だった――。
突然、街全体へアナウンスが響き渡った。
【新たなイベントクエストをクリアしたプレイヤーが現れました】
【一部エリアを開放します】
[またかよぉぉぉ!?]
しかも、リョウの初テイムイベントが原因らしい。
最前線を攻略しているプレイヤーたちより、俺たちの方が先にエリア解放してるんだが!?
そんなことを思いながら、俺たちは街へ戻ることにした。
街へ戻ると、門兵から従魔登録を勧められた。
ナイトディランはかなり目立つため、周囲からの視線も凄い。
俺たちはテイマーギルドで登録を済ませた後、リョウに案内されてメーラの店へ向かった。
[いらっしゃ――おお、リョウか!]
[紹介するっす。こちらがトレンさんっす]
[初めまして、トレンです]
[おお、よろしくな]
リョウはナイトディランを助けたことを説明した。
するとメーラは嬉しそうにナイトディランの頭を撫でた。
[良い主に出会えて良かったのぉ]
ナイトディランも嬉しそうに尻尾を振っている。
そしてメーラは、一枚の書類を取り出した。
[さて依頼を受けたお礼を渡すから受け取ってくれ。]
メーラさんから書類を渡された
【鉱山採掘権利書】
[これは……?]
[わしが発見した鉱山洞窟の所有権じゃ。信頼できる冒険者へ譲るつもりだった]
[いや、こんなの受け取れませんよ!?]
[お主たちなら安心して任せられる。受け取ってくれ]
俺たちは顔を見合わせ――。
最終的に、その権利書を受け取ることにした。
俺たちは【鉱山採掘権利書】を受け取り、店を後にした。
そして、そのままホームへ戻るのだった。
こうして俺たちはホームへ戻り、一度ログアウトすることにしたのだった。
※【鉱山採掘権利書】は今後の物語で重要になるアイテムです。ご了承下さい。
夕方に2本目を投稿します(`・ω・´)ゞ




