EPISODE.132話〘四精霊の樹木と新たな武器〙
セフィラとシドレアのレベル上げを終えた俺とリョウは、数日前に討伐した『緑地樹怨デスダーグプッギ』の報酬を改めて確認していた。
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【緑地樹怨デスダーグプッギ・討伐報酬一覧】
・緑地樹怨デスダーグプッギの魔石×2
・緑地樹怨デスダーグプッギの大木×8
・緑地樹怨デスダーグプッギの枝×25
・緑地樹怨デスダーグプッギの樹液×12
・緑地樹怨デスダーグプッギの葉×32
・緑地樹怨デスダーグプッギの華×4
・覚醒緑地樹怨デスダーグプッギの魔石×2
・覚醒緑地樹怨デスダーグプッギの大木×8
・覚醒緑地樹怨デスダーグプッギの枝×25
・覚醒緑地樹怨デスダーグプッギの葉×22
・覚醒緑地樹怨デスダーグプッギの樹液×10
・分身デスダーグプッギの魔石×200
・分身デスダーグプッギの大木×200
・分身デスダーグプッギの枝×200
・分身デスダーグプッギの樹液×200
・轟怪猿モンギレイドの魔石×1
・???×5
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[改めて見ると、凄い報酬だよな]
[そうっすね。ただ、一つだけ「???」があるっすよ]
[しかも五個もある……嫌な予感しかしないな]
[これ、絶対ヤバい奴っすよ]
[とりあえず【鑑定】するぞ。リョウも手伝え]
[了解っす]
[[【鑑定】!!]]
俺とリョウは同時にスキルを発動した。
だが次の瞬間――表示された鑑定結果に、俺たちは絶句することになる。
[…嘘だろ……『世界樹の大木』だ]
[…なっ!? こっちは『世界樹の雫』っすよ!?]
[まさか……残りも【鑑定】するぞ]
[了解っす……!]
震える手で、残る「???」へ解析をかける。
[……『神聖樹の雫』]
[こっちは『神聖樹の大木』っす……]
残るは、あと一つ。
ここまで来ると逆に怖い。
[世界樹と神聖樹って時点で、もうヤバすぎるっすよ……]
[ああ……最後の一つを見るぞ]
[おねしゃす……!]
俺は最後の「???」へ【鑑定】を発動した。
――その瞬間、俺の思考は完全に停止した。
[…………]
[トレン……? まさか……結果は……?]
[『四精霊の樹木』の苗だ]
[……え? ……ちょ……『四精霊の樹木』……苗…………]
[[ええええええぇぇぇぇぇぇ!! なんでやねん!!]]
その日、ホームには俺たちの最大級の雄叫びが響き渡った。
[改めて見ると、とんでもない報酬だな……]
[そうっすね。緑地樹怨デスダーグプッギが侵食されてた影響っぽいっす。じゃなきゃ、このレベルの素材はありえないっすよ]
[確かにな……それに、何か特殊な事が起こりそうな気もする]
[特殊イベント系っすか?]
[そんな感じだな]
[で、この苗はどうするっすか?]
[とりあえず植える]
[了解っす。それじゃ場所を決めるっす]
俺たちが苗を植える場所を考えていると、従魔たちが集まってきた。
みんな苗をじっと見つめ、何かを訴えるように鳴いている。
その時、エアネスが静かに口を開いた。
[その苗を植えるのですか?]
[ああ。どこに植えるかリョウと話してたんだ]
[でしたら、植えて欲しい場所があります]
[わかった。案内してくれ]
エアネスに導かれ、俺たちは歩き出した。
従魔たちはどこか嬉しそうで、まるで苗の価値を理解しているようだった。
案内された場所は、従魔の卵小屋と鍛冶錬金工房の近くだった。
小屋から出ればすぐに目に入り、工房の窓からも見渡せる。
これ以上ないほど最高の場所だった。
[ここにお願いします]
[わかった。みんな、手伝ってくれ]
[了解っす!]
俺たちは丁寧に『四精霊の樹木』の苗を植えていく。
[大きく育ってくれよ]
[ここなら安心っすからね]
苗へそっと手を添え、優しく声をかける。
大仕事を終えた俺たちは、そのまま武器製作のため工房へ向かった。
リョウの鍛冶と錬金レベルも、ついに10へ到達している。
いよいよ、本格的な武器作りをさせる時だ。
[さてリョウ。今回は自分自身で武器や防具を作ってみろ]
[マジっすか!?]
レベル条件を満たした事を説明すると、リョウの目が一気に輝いた。
[やるっすよ!]
[最初だから多少はアドバイスする。だが基本は自分で考えろ。製作する武器は何にするんだ?]
[やっぱ最初は槍っすね!]
[わかった。素材選びから自分でやれ。製作手順はこれを見て覚えろ]
俺はリョウへ鍛冶手順を書いた用紙を渡した。
[アザース! やってみせるっす!]
リョウが真剣な表情で製作を始めたのを見届け、俺も自身の作業へ取り掛かる。
[さて……俺は新しい拳武器を作るか]
俺が選んだ素材は――
【風烈緑麗鉱石】
【黎風月鉱石】
【翠風雷鉱石】
【風緑鉱石】
【緑光鉱石】
そして――。
[アイツの素材も使わせてもらうよ]
俺は魔人ヴィグロッガズの角を取り出した。
その瞬間、工房の空気が一変する。
まるで素材そのものが圧を放っているかのようだった。
俺は異常なほど集中しながら製作を続けた。
従魔たちも黙って手伝ってくれている。
そして数時間後――ついに完成した。
[完成した……かなり集中したな。ありがとな、手伝ってくれて。エアネス、ヴィーシュ、ペルナギ、レイディア、セフィラ]
従魔たちは嬉しそうに鳴きながら、完成した武器を見つめていた。
俺は完成した武器へ【鑑定】を発動する。
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武器:【黎緑月麗ヴィグロズナックル】
レア度★10 品質★10
耐久:60000
効果:攻撃1200 腕力750 俊敏500
スキル:
【魔人速】【超闘神速】
【魔衝撃波】【魔神烈脚】
【魔波動覇】【魔氷炎連弾】
【魔神烈拳】【魔神爆烈雷撃】
【魔神爆殺烈破】【月麗昇龍拳】
【波動衝撃波】【波動圧拳】
奥義:魔神煉獄烈風破
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魔人ヴィグロッガズの角を宿した究極の拳武器。
完成した武器を見つめながら、俺は自然と笑みを浮かべていた。
[これで共に闘えるな。ヴィグロッガズ……]
そっと武器へ手を添える。
その瞬間――武器が一瞬だけ淡く輝いた。
(……ありがと、トレン)
その声は俺には届かない。
だが、不思議と嫌な感じはしなかった。
俺は満足そうに武器を収納し、リョウの製作状況を見に向かう。
だがその時の俺は、まだ知らなかった。
リョウが完成させる武器が、常識外れの代物になる事を――。
EPISODE.55話まで修正完了しております。
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