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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜西エリアの街・スヴァログの街編

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EPISODE.123話〘極霊鉱石、運営公認〙

リョウが完成させた【蘇生薬】はマジックボックスへ収納し、俺達は改めて採掘した鉱石を確認していた。

…………………………………………………………


【風烈緑麗鉱石】×100個

【黎風月鉱石】×50個

【翠風雷鉱石】×50個

【風緑鉱石】×50個

【緑光鉱石】×50個

【???】×5個


[さて、問題はこの鉱石だな。まだ【鑑定】していなかったけど、結構採掘してたんだよな]

[そうっすね。自分も発見した時は後回しにしてたっすから、ずっと気になってたっす]


[……【鑑定】するけど、何か嫌な予感しかしないんだが]

[そうっすね……もしかして、風烈緑麗鉱石よりヤバい鉱石とか?]


俺達は恐る恐る【鑑定】を行った。

そして――。

トレンは鑑定結果を見た瞬間、衝撃の事実を知る事になる。


[………………]

トレンは固まったまま動かない。

[トレン?……おーい、トレン!!]


[…す、済まない。結果を見て唖然としてた]

[そ、そんなにヤバいんすか……?まさか希少鉱石とか?]

[……それ以上だ。この鉱石――【極霊緑翠麗月鉱石】だ]

[……は?]

[つまり、“幻の鉱石”って事だ]

[…………え?]

数秒の沈黙。


そして次の瞬間――。


[えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?伝説級っすか!?嘘でしょ!?マジっすか!?]


[冗談言えるかよ……。これは流石に運営へ問い合わせする。絶対ヤバい鉱石だろ]

[そうっすよ!!こんなん見つかったら、全プレイヤーで採掘戦争起きるっす!!]


俺は即座に運営側へ問い合わせを送った。


…………………………………………………………


………………………運営Side………………………


[主任、鉱石について問い合わせが来ています]


[? 鉱石?……プレイヤー名は?]


[えーっと……カタカタカタ(キーを打つ音)……【トレン】です]


[!!?……こっちで確認する]


主任は急いで端末を操作した。


カタカタカタカタ――。


[…おいおい、マジか。例の鉱石クエストを採掘成功したのか。流石だな]


[主任、どうしたんです?笑ってますけど]


[見てみろ。例の鉱石だ]


[ええぇぇぇ!?【極霊緑翠麗月鉱石】を採掘成功してる!?]


[しかも結構採掘してるな。【トレン】と【リョウ】は(笑)]


主任は苦笑しながら続ける。


[それにしても、この2人は本当に真面目に問い合わせしてくるな。不正でも何でもないのに]


[…ん?【蘇生薬】も完成してるのか]


[え!?あれもですか!?【蘇生薬】って、魔族素材必須条件ですよね!?]


[ああ。魔人族と魔王族系の素材が必要だ。リョウは魔人オーガデビルデオの心臓と嘴牙を使って、ポーション・極との調合に成功している。だから問題ない]


[なるほど……分かりました。そう返信しておきます]


スタッフは感心したように呟く。


[それにしても、この2人って色々やらかしてるのに、必ず運営へ報告してきますよね……]


[まあな。だが、運営視点から見れば、あの2人こそ“真のトッププレイヤー”だ。他の連中はまだまだだよ]


主任はそう言いながら別件を確認する。


[ところで、例の編集動画の進捗は?]


[はい。先程編集完了しました]


[分かった。トレン達への返信も忘れるな。編集動画は2日後に公式サイトへ公開する]


[了解です]


運営側は公開動画へ向け、淡々と準備を進めていくのであった。


…………………………………………………………


数分後――。

運営側から返信が届いた。


【この度はご連絡ありがとうございます。

ご報告頂きました【極霊緑翠麗月鉱石】に関しまして、正規ルートで取得確認が取れております。

問題ありませんので、安心してプレイを続けて下さい。

           運営サイトより】

…………………………………………………………


……なんでやねん!!


これも問題無いんか〜〜〜い!!


おかしいって!!ホンマに何でそうなるんだよ〜〜!!


運営さ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!


俺は返信内容を見ながら、心の中で三連射ツッコミを炸裂させていた。


[運営側の返事、どうだったっすか?]

リョウへ返信内容を見せる。

[…嘘でしょ!?絶対おかしいって!!意味分からんっす!!]


[…ポン(肩に手を置く音)]

[慣れるしかないよ]

[慣れるかぁぁぁぁ!!トレンは慣れ過ぎなんすよ〜〜〜!!]


リョウの完璧なツッコミに、少し満足するトレンであった。


[さて、そろそろ冒険者ギルドへ向かうか]

[了解っす]

俺達は冒険者ギルドへ向かった。


到着すると受付嬢が俺達を呼び止め、そのままギルド長室へ案内される。

コンコン――。

[トレンさんとリョウさんをお連れしました]

[入ってくれ]

[[失礼します]]


部屋へ入ると、そこには【翠烈陣氷帝】のメンバー達も揃っていた。

[来たか、トレン、リョウ。待っていたぞ]

[【翠烈陣氷帝】の皆さんも来ていたんですね]

[ああ、さっき到着した所だ]


ロックバロスギルド長は全員を見渡しながら話し始めた。

[さて、全員揃ったな。集まってもらった理由だが――2年前、緊急討伐招集で行方不明となっていた冒険者達が生存していた件について、経緯確認を行いたい]


……なるほど。

死んで生き返った事実を隠すため、“記憶喪失扱い”に合わせてくれたのか。


俺はロックバロスギルド長へ説明した。

[ロックバロスギルド長。まず俺達は、商業ギルドから採掘クエストを受注し、依頼人であるアルジェリナ様から紹介された【翠烈陣氷帝】の皆さんと採掘へ向かいました]


[その道中で『緑地樹怨デスダーグプッギ』と遭遇し殲滅。その際、奥で枝に絡め取られていた冒険者達を発見、救出しました]


[意識不明状態でしたが死亡は確認されず、ローリエナさんの回復魔法で意識を取り戻しました。ただし、本人達に記憶はありません。俺達が把握しているのはそこまでです]


説明を聞いた【翠烈陣氷帝】メンバー達も、即座に話を合わせてくれた。

[……そうか。それなら仕方ないな]


ロックバロスギルド長は深く頷く。

[分かった。その内容で報告しておこう。時間を取らせて悪かったな。以上だ]

俺達はギルド長室を退出した。


その後、今度は商業ギルドへ向かい、採掘依頼クエストの納品を行う。

案内されたギルド長室で、俺は鉱石を取り出した。

[アルジェリナギルド長。探していた幻の鉱石【風烈緑麗鉱石】です]

[……!?]

アルジェリナギルド長は一瞬驚いた後、苦笑した。


[気付いていたのね]

[依頼書のサインで分かりましたよ]

[そう。実は私が偽名で依頼を出していたの]

アルジェリナギルド長は申し訳なさそうに続ける。


[まさか、緑地樹怨デスダーグプッギがあそこにいたなんて知らなかったのよ。後で分かった話だけど、西側森林は現在異常事態扱いで、S級ランク以上しか立ち入り出来ない状態になっているの]

[そうだったんですね]


[ええ。本当にありがとう。トレン君、リョウ君]

アルジェリナギルド長は深々と頭を下げた。

[さて、報酬ね。ギールオルドラ、いつも通り振り込みで問題ないわよね?]

[ああ、それで大丈夫だ]


[次はトレン君達ね。書類確認後、問題なければサインをお願い]

俺達は書類を確認し――。

その金額に固まった。

[……アルジェリナギルド長。報酬、多過ぎません?依頼報酬って1000万Gのはずでは?]

[ん?……あっ、忘れていたわ私ったら♪]


……絶対嘘だろ。

嫌な予感しかしない。


[採掘依頼報酬1000万Gとは別に、『緑地樹怨デスダーグプッギ』討伐報酬3000万G。それと、行方不明冒険者救出功績として王都から1000万G支給されているわ]

[つまり合計5000万Gよ]

[[…………え?]]


数秒後――。


[[そんなにぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜っ!?]]

トレンとリョウは、予想外過ぎる報酬額に思いっきり叫ぶのであった。


――だがこの後、2人は更なる予想外の出来事へ巻き込まれる事を、まだ知らなかった。

次回、お楽しみに

これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様、リアクションをして頂いてる皆様、

本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ

これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

最後に、お願い致します。ブックマーク登録して頂けたら幸いです。

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