EPISODE.122話〘禁忌の素材、幻薬生成〙
急遽もう1話分を投稿致しました。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
仕事を終えた俺は退社し、帰宅後、夕食と入浴を済ませてからログインした。
既にリョウはログインしており、ホーム内で何やら作業を終えた様子だった。
[リョウ、先にログインしていたんだな]
[一時間くらい前にログインしてたっす。ちょうどアイテム製作が終わった所っすよ。……ただ、一個だけヤバい物が出来てしまったっすけど]
[? ヤバいアイテム?]
[これなんですが……]
リョウはそう言って、一つのアイテムを取り出し、俺へと手渡してきた。
俺は受け取ると、すぐさま【鑑定】を発動する。
――だが、表示された内容を見た瞬間、俺は思わず目を見開いた。
…………………………………………………………
【蘇生薬】
説明: この薬を使用すると、戦闘不能状態から蘇生する。
蘇生後一分間、 全ステータス異常完全無効、 全状態異常完全無効、 物理攻撃無効、 魔法攻撃無効、 さらに攻撃力・防御力が10%上昇する。
まさに“伝説級”と呼ばれる幻の秘薬。
必要素材や製作条件は未解明。
ただし、特定素材を組み合わせることで生成される事のみ確認されている。
詳細不明。
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[…なっ!? 【蘇生薬】だと!?]
俺は思わず叫んでいた。
[リョウ、お前これ……とんでもない物を作ったぞ!? 全プレイヤーが欲しがるレベルの超激レアアイテムじゃねぇか!!]
[実は、ある素材二つと【ポーション・極】を組み合わせたら、偶然出来たっす]
[……リョウ、【錬金】と【調合】のレベル、今いくつだ?]
[レベルっすか? 両方10っすよ。トレンがログインしてない日とか、早めに来た時にコツコツ上げてたっす]
[……なるほどな]
俺は納得しつつ、苦笑した。
[かなり努力したんだな。そりゃここまで来るわけだ]
[えへへ、頑張ったっす]
[……で、その素材二つって何を使ったんだ?]
そう問いかけた瞬間、俺の中で嫌な予感が走った。
そして――。
リョウは悪気ゼロの顔で答えた。
[魔人オーガデビルデオの【心臓】と【嘴牙】っす。バザドルの街で倒したヤツの報酬素材っすね]
[…………え?]
一瞬、思考が止まる。
そして次の瞬間――。
[ちょっ……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?]
俺の絶叫がホーム内に響き渡った。
[ま、魔人素材を使ったのかよお前ぇぇぇぇぇ!?]
リョウはそんな俺を見ながら、少し困ったように続きを話す。
[それで錬金と調合したら成功して、一気にレベルが上がったっす]
[…………]
俺は無言でリョウの肩に手を置いた。
[……お前も、俺と同じ“やらかし組”になったな]
[え?]
[ようこそ。歓迎するぞ]
[冷静に歓迎しないで下さいっ!!]
リョウの鋭いツッコミが飛ぶ。
だが、俺は妙に満足していた。
――そしてこの後。
俺たちは、アルデラズ洞窟で採掘した鉱石を確認し、さらなる衝撃を受ける事になるのであった。
次回もお楽しみに
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