EPISODE.11話〘ユニーク従魔と翡翠鉱石〙
今回2話分です。(`・ω・´)ゞ
翌朝――。
俺は起きると、軽く運動を始めた。
毎週末の朝は必ず体を動かしている。
平日は会社で座りっぱなしの仕事だから、何もしないと体がすぐに硬くなるのだ。
入社してからずっと、休日の運動だけは欠かしていない。
運動を終えた後、朝風呂に入る。
汗を流しながら、ゆっくりと体をほぐした。
[ふぅ〜……体が軽くなったな。さて、朝飯食ってログインするか]
俺は朝食を済ませ、ログインした。
リョウは少し遅れてログインし、街で情報収集へ向かった。
そして俺とエアネスは、【グラディア山岳】へ来ていた。
目的は商業ギルドの採掘依頼だ。
――――――――――――――――――――――
依頼クエスト:
鉄鉱石×10、風鉱石×2、地鉱石×2
報酬:9000G 期限:無し(商業ギルド)
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[さてと、採掘始めるか。エアネス、敵の警戒お願いしていいか?]
[大丈夫ですよ。敵が来ても近づけませんから]
[ん? どういうことだ?]
そう思った次の瞬間。
俺たちの周囲に風の防壁が展開された。
すると背後から牙バットの群れが襲い掛かってきたが――。
牙バットたちは風の壁に突っ込み、そのまま消滅した。
[す、すご……]
これなら敵襲を気にせず採掘に集中できる。
流石エアネスだ。
[ありがとうな、エアネス。一緒に採掘しよう]
頭を撫でると、エアネスは嬉しそうに笑った。
俺はスキル【捜査】を発動した。
視界には様々な色の点滅反応が映る。
だが、どれが鉱石かまでは分からない。
おそらくスキルレベル不足だろう。
[エアネス、俺が指定した場所を採掘してくれ]
[はい! わかりました、トレンさん]
俺たちは採掘を開始した。
[まずはここを掘るか、スキル【採掘】]
黒い点滅反応の場所を掘ると、鉄鉱石が出てきた。
[よし。黒い反応は鉄鉱石っぽいな]
俺は黒い点滅地点を重点的に掘り進め、依頼分の鉄鉱石を集めていく。
しばらくしてエアネスの方を見ると――
[……って、えええぇぇぇ!?]
思わず叫んだ。
エアネスの足元には、大量の鉱石が山積みになっていたのだ。
エアネスは俺に気付き、鉱石を差し出す。
鑑定結果は以下だった。
【鉄鉱石】×26
【風鉱石】×7
【地鉱石】×6
【翡翠鉱石】×3
【浮遊石】×2
――――――――――――――――――――――
[な、なんだこの量!?]
どうやって採掘したのか聞くと、エアネスは普通に答えた。
[エアーカッターで削って採掘しました!]
どうやら【エアーカッター】は採掘にも使えるらしい。
流石【採集】と【生産術EX】持ちだ。
戦闘だけでなく生産面でも優秀すぎる。
俺は感謝しながらエアネスの頭を撫でた。
[さて、依頼分も揃ったし街へ戻るか]
途中、モンスターに遭遇したがエアネスがすべて殲滅した。
商業ギルドに到着し依頼品を納品する。
その後、俺は受付嬢へ鉱石を見せた。
[あの、この鉱石って買い取ってもらえますか?]
【翡翠鉱石】を取り出す。
すると受付嬢の表情が変わった。
[っ!? 少々お待ちください!!]
受付嬢は慌てて奥へ走っていった。
……嫌な予感しかしない。
しばらくして戻ってきた受付嬢は、俺をギルド室へ案内した。
[ギルド長、トレンさんをお連れしました]
そこには商業ギルド長――ルージュがいた。
[来たか。これで二度目だな。まぁ座ってくれ]
[は、はい……失礼します]
緊張で体が固まる。
[さて本題だ。この翡翠鉱石、グラディア山岳で採掘したんだな?]
[はい。間違いありません]
ルージュは続けた。
[あそこは難易度が高い。採掘音でモンスターが寄ってくるため、多くの冒険者が失敗している。それでも報酬を上げても避ける者が多い場所だ。……どうやって成功した?教えてほしい。]
[ちょ、ちょっと待ってください! 頭を上げてください!]
俺は慌てて止める。
[……わかった。ただし条件がある。一部秘密にしてほしいことがある]
[構わない。約束しよう]
受付嬢を下げ、部屋には俺とルージュ、秘書だけになる。
俺は従魔の存在を説明した。
採掘、戦闘、支援の全てがエアネスの力だと話す。
[まさか……従魔だったとは。その従魔に会わせてくれないか?]
[わかりました。エアネス、来てくれ]
[はい!]
エアネスが肩に現れる。
[まさか……風の精霊!? しかもユニーク個体か!?]
以前のテイマーギルド長と同じ反応だった。
実は一度テイマーギルドでも同様の手続きを済ませている。
その際も同じように驚かれていた。
説明を終えるとルージュは頷いた。
[条件は守ろう。それと翡翠鉱石を買い取らせてほしい]
俺は承諾した。
報酬9000Gに加え、翡翠鉱石の査定額が提示される。
[に、20000G!? マジですか!?]
[ああ。適正価格だ]
さらにルージュは言った。
[あの採掘エリアには未確認鉱石があると言われている。もし再び向かうなら連絡してほしい]
[わかりました。その時は連絡します]
すべてを終え、俺はホームへ戻った。
リョウにも説明すると、当然のように驚かれた。
スローライフのつもりだった。
だが気づけば、完全に別方向へ進んでいる。
――そして俺はまだ知らない。
この先、リョウから聞かされる“ある話”によって、さらに状況が動くことを。
これまで読んて頂いてる皆様、ありがとうございます(`・ω・´)ゞ
次回はリョウのサブストーリーの話しになります。
m(_ _)m
よろしくお願いします(`・ω・´)ゞ




