EPISODE.10話〘失敗作の使い道〙
リアル仕事を終えて、
2日ぶりの投稿です(`・ω・´)ゞ
翌日――。
俺たちは残業を回避し、仕事を終えて帰宅した。
明日からは週2日の休み。つまり、丸2日間ログインし放題である。
食事と風呂を済ませ、俺は早速ログインした。
しかし、西石はまだログインしていなかったため、俺は一人で冒険ギルドへ向かうことにした。
エアネスにはホームで留守番を頼んでいる。
「さて、依頼を見てみるか。えーっと……どれどれ」
依頼内容は様々だった。
だが、討伐依頼は今のメンバーではまだ厳しい。
生産依頼も未到達エリアの素材が必要なものが多かった。
とりあえず商業ギルドとテイマーギルドにも立ち寄り依頼を確認した後、ホームへ戻る。
それでも西石はまだログインしていなかった。
「仕方ない。アイテムでも作るか。【錬金】と【調合】のレベル上げも兼ねてな」
俺は以前の採取依頼で余った薬草を取り出した。
薬草×5。
初級錬金道具を設置し、浄化水と薬草を並べる。
「さて、やるか」
集中しながら工程を進めていく。
そして最後の調合工程を終えた。
「よし、できた。……せっかくだし【鑑定】してみるか」
鑑定結果を見た瞬間、俺は思わず声を上げた。
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【ポーション・上】
説明:ショップで販売されているポーションより回復力が高い高品質ポーション。
ギルドや露店で高値で取引可能。
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何じゃこれ!!説明ヤバくねか。
説明文が完全に市販品超えてるんだけど!?
今のところ売る予定はないが、これはかなり大きい。
その後も俺は残りの薬草を使い、合計五個の【ポーション・上】を作成した。
「とりあえず、リョウが来るまで待つか」
それから1時間後、ようやくリョウがログインし、俺は事情を説明した。
流石のリョウも若干引いていた。
「流石っす、トレンさん(苦笑)。スキルレベルも上がったっすか?」
「ああ。【錬金】と【調合】、両方Lv2になったよ。かなり集中力いるけどな。失敗作も結構できたし」
実はリョウが来るまでの間、俺はひたすらアイテムを作り続けていた。
薬草×50
浄化水×80
毒消草×25
麻痺草×10
それだけの素材を使い、約二十個の失敗作を生み出していたのである。
ちなみに、その失敗作はかなり危険だった。
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【デス・ポーション】
説明:調合に失敗した危険なポーション。
黒い液体となり、ランダムな状態異常を引き起こす。
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説明文ヤバすぎるだろ……死のルーレットかよ!!!
調合失敗の代償が重すぎる。
アイテム作成の成功率は、数をこなして慣れるしかなさそうだ。
その後、俺たちはエアネスを連れて【エアーストーンの森林】へ向かった。
「しかしこの森、不思議な感じだな。どんな素材や鉱石が採れるんだろうな」
「そうっすね。敵は自分に任せるっす」
かなり奥まで進んだところで、俺はスキルを発動した。
「そうだな。スキル【捜査】!!」
俺は周囲を見渡すと、赤い点滅を見て敵を発見した。
だが、その瞬間――
ゾクリ、と悪寒が走った。
嫌な予感がした。今の俺たちでは勝てない――そう直感した。
「リョウ、エアネス。この場を離れるぞ。ヤバい敵を察知した」
「そんなに強い敵なんすか?」
「ああ。多分この森のエリアボスだ。今のレベルじゃ勝てない。戦ったら即死する」
俺の言葉に、二人はすぐ頷いた。
気配を悟られないよう慎重にその場を離れる。
しばらく移動した後、俺はようやく息を吐いた。
「……もう大丈夫だ。気配が遠い」
「謝る必要ないっすよ。トレンさんの直感、ほとんど当たるっすから」
「私もトレンさんを信じてます!」
「ありがとう。さて、気を取り直して採取と採掘を始めるか」
「了解っす」
「はい!」
その後、俺たちは大量の素材を集めた。
十分な収穫を得たため街へ戻ることにしたのだが――。
草原を歩いていたその時。
上空から高速で何かが突っ込んできた。
「上から来るぞ!エアネス頼む!!」
「はい!【わが身を守り、強固な纏い――ストームエアー!!】」
俺たちの周りに風の壁が展開され、敵の奇襲を防ぐ。
「エアネスちゃん、流石っす。敵はスクリューバードっす」
「厄介なのが現れたな。集団でいるな。10体か」
スクリューバード。
五〜十体で群れを作り、連携攻撃を仕掛ける危険モンスターだ。
しかも相手は飛行タイプ。
近接主体のリョウでは攻撃しづらい。
その時、俺はあるアイテムの存在を思い出した。
「リョウ!奴らを引きつけてくれ!考えがある!」
「了解っす。では、討伐開始の合図をトレンさん頼みます」
「エアネス、タイミングを合わせてくれ。俺が投げた物を壊してほしい」
「はい!」
スクリューバードたちは警戒しながらも攻撃態勢へ入った。
「来るぞ!!討伐開始!!」
「おりゃあああ!!こっちだ!!」
リョウが【闘魂】を発動しながら駆け出す。
群れは一斉にリョウへ向かった。
その瞬間――
「今だ、エアネス!!」
俺はあるアイテムを投げた。
そして――
スクリューバードとリョウの中間に投げていたそれを、
「ストームエアー!!」
「エアーカッター!!」
風刃が飛び、空中のアイテムを破壊する。
黒い液体がスクリューバードたちへ降りかかった。
次の瞬間――
全てのスクリューバードが地面へ墜落した。
「トレンさん、何したっすか?」
「失敗したポーションを投げたんだよ。エアネスの魔法で破損して成功だ」
そう、俺が作った失敗した【デス・ポーション】だった。
――――――――――――――――――――――
効果絶大だった。
豪毒状態・石化状態・麻痺状態・束縛状態・凍結状態・炎上状態・重力状態・永眠状態・沈黙・魅了状態・即死状態
スクリューバードたちはそれぞれ異なる状態異常に陥っていた。
――――――――――――――――――――――
「失敗作……恐ろしすぎるだろ」
「じゃあ今のうちに討伐するぞ!敵は動きが鈍くなってるし」
「了解っす」
「はい!」
その後、墜落したスクリューバードを次々と討伐していった。
素材も回収し、街へ戻りホームへ帰還した。
俺たちは素材を確認した。
スクリューバードの羽根×10
スクリューバードの爪×10
スクリューバードの嘴×5
ジェルラビットの肉×12
ジェルラビットの牙×6
スネークガンの鱗×18
「かなり集まったな。これで色々作れそうだ」
その時、見覚えのないアイテムを見つけた。
「……ん?なんだこれ」
【召喚の儀書】
「ああ、それドリアード戦の後に落ちてたっす。自分もよく分からないっす」
「なるほど……とりあえず俺が持っておくよ」
俺たちはその日はログアウトし、明日からの本格的な攻略に備えて就寝した。
※【召喚の儀書】は、後に判明する西エリアで使用する重要アイテムです。
この時のトレンたちは、まだその価値を知りません。その設定としております。
読んて頂いてる皆様のおかげで少しずつ、PVも増えて頂き本当に感謝してます。本当にありがとうございます(`・ω・´)ゞ
これからも、ゆっくり投稿ですが、頑張っていきます。(`・ω・´)ゞ




