EPISODE.99話〘逆鱗に触れた覚醒トレンVS魔人四天王〙
バザドルの街戦闘編トレン編
トレンVS魔人ギャレックヌーバ編前編を
お送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
リョウと別れた俺は、左側へ向かいながら戦闘を続けていた。
レガクロスさんとセーラアスさんも一緒だ。
俺はエアネス、ヴィーシュ、ペルナギ、レイディアへ指示を飛ばしながら、次々と迫る魔物を迎え撃っていた。
「かなりの数だな……一向に減らない。」
「レガクロス!後ろだ!!」
「くっ……しまっ――!」
「ヴィーシュ!!【羽刺】!!
ヴィーシュの鋭い羽が背後の魔物を貫き、敵を吹き飛ばした。
「トレン、助かったぜ。」
だが、息つく暇も無い。
今度は広範囲の攻撃魔法がこちらへ襲い掛かってきた。
「エアネス!!【風神壁】!!」
「我が名はエアネス! 大精霊シルフフィム様の命により、風の加護を我らに授けよ!!【風神壁】!!」
巨大な風壁が展開され、敵の攻撃を真正面から弾き返す。
俺はさらに続けて指示を飛ばした。
「レイディア!!【雷光壁】!!」
「ペルナギ! 雷魔術だ! 思いっきりやれ!!」
「「……コクコク(頷く)」」
レイディアの【雷光壁】が俺たち全員へ強力な防御付与を与える。
それに呼応するように、ペルナギが静かに魔力を練り上げていった。
「ペルナギ!! ぶっ放せ!!」
次の瞬間――
ペルナギが上級雷魔術を発動した。
「【サンダーエクストストリーム】!!」
上空に漆黒の雷雲が渦を巻き、轟音と共に無数の雷が地面へ叩き落とされる。
回避不能の雷撃が魔物たちを飲み込み、一瞬で周囲を殲滅していった。
「な……なんつう威力だ。魔物が一瞬で……」
「私の上級魔法より遥かに高火力だわ……」
驚愕するレガクロスさんとセーラアスさんへ、俺は短く告げた。
「レガクロスさん、セーラアスさん。先へ行きましょう。」
「ああ、わかった。」
「ええ、行きましょう。」
その後も俺たちは魔物を蹴散らしながら突き進み――ついに大量の魔物を生み出している魔法陣の広場へ辿り着いた。
「あれが……魔物出現の魔法陣か。」
レガクロスさんが呟いた、その瞬間だった。
「【マジックプロテクシールド】!
【ガードプロテクバリア】!!」
俺は即座に二重の防御魔法を展開した。
直後――何かが凄まじい速度でこちらへ飛来してきた。
「レガクロスさん! セーラアスさん! 俺の所へ!! 早く!!」
俺は二人を引き寄せ、さらに防御を重ねる。
「【防御壁】!!」
――ドゴォォォォン!!
凄まじい衝撃音が響き、防御壁へ飛来物が激突した。
だが――
それを見た瞬間、俺たちの思考は凍りついた。
「えっ……!? キャァァァァァァ!!」
「なっ……なんてことだ!! クソォォォォォ!!」
そこに転がっていたのは――
バザドルの住人たちの遺体だった。
無惨に丸められ、弄ばれ、原形すら失った残骸。
俺は言葉を失った。
だが次の瞬間、胸の奥底から冷たい怒りが込み上げてくる。
……この時、俺自身はまだ気づいていなかった。
怒りと集中が極限へ達し、普段封じている力が解放され始めていたことを。
――覚醒状態。
「…………【虹色結晶刃】!!」
俺は敵の気配へ向け、虹色結晶刃を放った。
すると影の中から、ゆっくりと敵が姿を現した。
「……ほう。まだ生き残りがいたとはな。死体が増えるのは歓迎だがなァ……!!」
敵が嘲笑した瞬間、俺はすでに次の奥義を起動していた。
「我が名はトレン。汝に命ずる――
聖なる光の加護を受け、その力を我へ与えよ!!
光魔術奥義!!
【アルティメットホーリーエクストリングレイン】!!」
上空から無数の光が降り注ぎ、回避不能の光弾が周囲を焼き尽くしていく。
だが俺は止まらない。
「御託はいい。さっさと立ち上がれよ……雑魚が!!本気を出せ!! クズが!!」
「……舐めるんじゃねぇぞォ!! 下等人間がぁぁぁぁ!!いいだろう!! 後悔させてやる!!」
「やっと本来の姿を現したか。クズが。」
「クズでは無い!!
俺様は【魔人四天王】の一人――
魔人ギャレックヌーバだ!!
貴様も名乗れ!!」
「……トレンだ。」
俺は虹色結晶刃を構えた。
「いくぜ。雑魚が。」
「テメェを殺す!! 行くぞォ!! トレン!!」
怒りに燃えるトレン。
そして魔人ギャレックヌーバ。
バザドルの命運を懸けた、壮絶な死闘が今、幕を開けた。
次回は、トレンVS魔人ギャレックヌーバ編後編を
お送り致します。お楽しみに
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