15 王都を散策する_24
* *
「ふむっ。いくのだっ、エイコッ!」
「ちょっと、ちょっと、フィルマッ! そんなに強く引っ張らないでぇ~~っ!」
まだ見た目幼女のフィルマが、大人の私(英子)の手を取って、グイグイと王宮の内廊下を進んでいくものだからさ、……。
廊下を通り過ぎる真面目そうな役人達や、知的な表情の女官達が、私とフィルマの様子をちらちらと盗み見ているんだよね。
どうやら、国王の瀬田さんから大切にされているフィルマと同様に、今や私まで注目されつつあるのではないかと、……。
ホンと、肌感覚でそう思わざるを得なかったね。
私はこの王宮にきてから、まだホンの数日なんだけどさ。
さっそく瀬田さんからは大事にされ、大人達の間で子供ながらに活躍しているフィルマとも仲良しになったりして、……。
早くも王宮内での私の地位が、定まってきた感じがする。
フィルマは、私にどんどん懐いてくれる。
王宮の中では、どこにいくにもフィルマが付いて回ったし、……。
こちらが、やるべき課題が多くて四苦八苦していたところ。
「ふむっ。私も手伝うから、今度王都を案内させるのだっ!」
そう言って、フィルマはすこぶる張り切った。
まさか、いくらフィルマが天才幼女とはいえ、……。
本来大人がする仕事まで、手伝うことができるワケないよねぇ~~っ。
なぁんて、思っていたところ。
そうしたら、フィルマはまるでスーパーコンピューターのように、王宮の様々な資料を高速演算して、捌いて終わらせてしまうんだよ。
「ほへぇ~~っ!!」
あまりの凄さに、こちとらもう感心する声しか出ないありさまだよ。
「ほらっ、早く街中に出よう!」
そう言って、フィルマが急かしてくる。
すると、たまたま王宮の玄関に斎木さんがいて、役人達と話をしていたみたいでさ。
こちらの様子に気付いたのか、笑顔で手を振ってくれたんだ。
「それでは、街まで散策にいってきます!」
「いってらっしゃい、英子さん。フィルマ、英子さんのことをよろしく頼んだよ!」
「はい、なのだっ!」
白い歯を見せて笑うフィルマ。
私は斎木さんに挨拶をすると、フィルマと共に王都の街へと繰り出した。
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