マギアスキル。
レティーナ様は言った。
「世界には、神の子ら、天使達で溢れて居るのです。わたくし達はその天使達と心を通わせることによって、通常では有り得ない程のチカラを行使することができるのです。それが、この世界における魔法の基本的な使い方になります」
「神の子らはその名を“ギア”といい、人はマナをそのギアに与えることで魔法を行使する事ができるのです。しかしギアはマナを選びます。ギアに選ばれるだけのマナの力が無いものは、いくら魂の穴が充分に育って居ても、魔法を行使するまでには至りません」
「こういった天使と真那と魔法の関係性。そして魂と穴。それらを充分に理解したうえで具体的な魔法理論を学ばないことにはなかなかマナのランクもあがりませんからね」
「このマナのランク、言い換えるならば魔力特性値とでもいうものなのですけれど、通常は子供の頃にはこのランクは確定してしまう事がほとんどなのです。しかし稀にこの力を伸ばすことのできる才能のある者が存在し、その者を聖女候補、魔道士候補として選別し育てるのがここ魔道士の塔に課せられた使命なのですわ」
エデンの遺跡から帰ったあと。
マリカの口添えがあったからなのかわたしたちのお仕事は失敗扱いにはならず依頼料は満額どころか倍増でいただけた。
報告できたことといったら遺跡が生きていたこととどうやら神話時代のしろものらしいって事。そして管理者が現れて入口を閉じるから出ていけと言われたこと。それくらいのものだったのに。それでも。
アジャンさんたちは長めの休暇を取るぞって言っておやすみしてる。
わたしはといえばこうして魔道士の塔に来て聖女修行の続きなわけだけど……。
この間のことでも良くわかったけれど、わたしとマリカの魔力量にはかなりの差がある。
わたしがメーティスのチカラを使いラギレスのマトリクスを纏ってはじめて使えるような魔法は軽々とこなし、なおかつより強力な魔法も放てる。
もともと魔力量が大きく見えてたけど自分が少しは魔法が使えるようになってはじめてその凄さがわかった? みたいな?
ほんと、おんなじラギレスの魂を持ってるとは信じられなくなるくらいの差がそこにあるの。
わたしもマリカみたいな魔力を持てるのだろうか? そんな質問を投げかけた所今日はそんな感じの講義になったのだった。
「わたしのマギアスキルは成長するのでしょうか?」
聞けば聞くほど不安になる。ほとんどの人間は子供の時に止まる物と聞いたらなおさらだ。
「そうですね。初めてお会いした時よりもかなり成長していると思われますよ。このまま鍛錬していけばマリアンヌ様と同じくらいにはなるのではないでしょうか」
はう! それは嬉しいかも。




