表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/55

アウラ・フェザー。

 心の目をゲートから出した時、そこに見える世界は通常の世界とはちょっと違ってた。


 見えているのは光ではなく、たぶんあれはマナ。


 全体的には白いキャンバスのような空間。


 そこに濃くなったり薄くなったりするマナが紋様となって見える?


 所々に明るい星のようなものが見えて。その白い空間を飛び回っている。


 あれ、が、ギア?


 小さなギア。たぶん、通常では人の目に見えないくらい小さいんだろうその塊が、あちらこちらと飛び回るそんな世界。


 この中からギア、アウラを探せって?


 そんなのどうやって!


 って、ダメダメ。たぶん考えちゃ負け。


 わたしはただただアウラに呼びかける。


 チカラを貸してって。そう真摯に。



 ——ウレシイ、マリア。


 ——マリア、スキ。


 そんな囁きが聞こえたような気がした。


 わたしの背中に暖かいものが集まって、そしてそれは翼となった。真っ白な翼。天使の翼に。


 これが……、アウラ?


 ——うん。やったねマリア。それはアウラ・フェザー。 魔ギアだよ。空間の位相、位置エネルギーに干渉する権能を持つアウラの上位ギアになる。


 地面をゆくだけしかできなかったわたしの身体。この天使の翼によってふんわりと空中に浮き上がった。


 雷撃は目の前に次元の断層を作ることで。


 次元の断層を盾の代わりにする事で、防ぐ事ができる。


 うん。これで。


 目の前のジラーフと、とりあえず互角に戦える? 少なくとも向こうの攻撃もなんとか防げるようになってる?


 わたしは右手にドラゴンスレイヤーを一本顕現させてジラーフに向かって飛んだ。






 ジラーフを追いかけて剣を突き立てる。


 大きな身体、硬い鱗。


 黄金の鱗の一つに突き立てた剣は、ダメージを与えるまでには至らない。


 太い腕がギュンと迫るのを回避して離脱するわたし。



 うきゅ。ちょっと火力が足りない。


 剣に炎を纏わせたりして試してみてもそれでも。


 近づいた所でファイアボールを放っても、表面で蒸発しちゃう。


 どうしよう……。


 決め手にカケ逡巡しながらジラーフの周りを飛び回るわたし。


 腕がブンブン振られ、なんだか巨大な動物の周りを飛び交う虫になった気分でちょっと萎える。


 もう。ダメ。


 腕を避けつつ雷撃を次元の盾で相殺し飛び回ってたけれど、かなり体力が限界に近づいてきた。


 このままじゃ……。


 ほんとジリ貧だ……。


 そんな風に悲観してなんとかジラーフの攻撃を避けていたわたしの背後から、ありえない声が聞こえた。


「マリア! 避けて! エクスプロージョン!」


 熱源がわたしのすぐ横の空間を焼いたのがわかった。


 ギャンオー!!


 黄竜ジラーフが大きな叫び声をあげ、後ろに下がる。


 ダメージが通ってるんだ!


「マリカ! どうしてここに!?」


 わたしは振り向いて。そしてそこに、ここには居ないはずの彼女を見つけ、そう叫んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載はじめました♪
『あたしのお母様は異世界転移ヒロインでした。』 もよろしくおねがいします♬
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ