謎めいた女性と僕の4日間。
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だんだんと友也くんが遠のいていく。
彼は妹から呼び出されたらしく、今日はここでお別れ。
久しぶりに、ひとりが寂しいと思った。
本来ならいつも通りひとりだったはずの秋祭り。今年もそうだろうと思っていたけれど、友也くんと出会い、今年の私の世界は大きく変わった。
たぶん、彼はまだ気づいていない。
だからこそもっとも恐れているのは、今日のように、明日もまた私を見つけてくれるかどうか。
明日の彼には映るだろうか──私の存在が。
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「おにぃ、遅い。5分も待った。」
「5分くらい許してくれよ…」
僕はまた、賑やかで光の揺れる世界に戻ってくる。相変わらず賑わっている河川敷をよそに、令奈は土手で僕を待っていた。
「ん、とりあえずバナナチョコ行こう!」
「はいはい」
上機嫌で前を歩く令奈に僕はついていく。
そういえば令奈は小さい頃からお祭りが好きで、僕はいつも振り回されていた事をふいに思い出し、変わってないなと思わず笑ってしまう。
「あ、そういえばさっき何してたの?」
「ん?さきっていつ」
「んー、さっきここら辺でおにぃ見たの。ひとりで何してるのかなーって」
「は?……あぁ、たぶん焼きそば買ってた。あそこの店の焼きそば、結構イケるよ」
「ふぅん?確かに焼きそばの屋台って当たりはずれがあるよねー、じゃあ次来た時に行ってみる」
そういって令奈はお目当てのバナナチョコの屋台を目指して歩き続ける。
僕はほんの一瞬、血の気の引くような感覚に、暗い何かが這い寄ってくるような感覚に襲われたけれど、言葉を紡いで行くうちにそんなもの無かったかのように消えていた。
「ふぅ……」
家に着き、ベッドに横たわると溜まっていた疲れがどっと押し寄せる。
僕と同年代くらいの見た目を持っている女の子、ましてや美人な女の子と秋祭りを回るなんてかつて無いことだったからか、いつも以上に疲れを感じた。
仰向けになる。気づけば僕は夢の中に誘われていた。




