訪ねられる、目標から遠のく
今回は、今まででなかった国の兵士が出てきます。
さて、いろいろ分かった事もあったし、帰るとするか……。
「おい、ちょっと待て」
「ん~?誰あんた」
なんか見覚えない相手に引き留められた。おいおい、面倒事は勘弁だぞ……。
「私は王国直属兵士の一人だ、聞きたい事がある」
王国直属兵士ぃ?本当にそんなもんいるんだね。
「なんでしょうか」
「ここ最近、王都やここドルシン、他の町々で謎の不審死が相次いでいる、それで今何か知らないか聞き込みしているのだ」
・・・・・・不審死?
「・・・・・ちなみに、死体の状態は?」
「みな、体内から腐っており、四肢がもがれていた」
・・・・・・・・・心当たり、あるけど……。
「・・・・・・いや、知りませんね、俺はこの町に来たのはつい最近なので」
「そうか……本当か?」
「ええ、そりゃもう」
「・・・・・・ならいい、怪しい者を見かけたりしたら教えてくれ」
そう言って兵士は去っていた……なあ、さっきの話って……。
(まあ、間違いなくあの合成獣腐乱死体じゃろ、だが……)
この町だけじゃ無く、他の町々や王都でも……複数体いることが確定したな。
(しかし、だとしたらまずいの……ありゃ、誰にも対処不可能じゃ、もしかしたら聖魔法の最上位の使い手がおれば出来るかも知れんが……聖女でも難しいか……)
・・・・・・・・どうすっかなぁ……他の町々はともかく王都にはリリエルさんいるしなぁ……。
(ほう、あの娘も気にかけてるんか)
いや、あいつ自身はどうでもいい。だけど……ラミエラが悲しむだろ。あいつ、自分を嫌ってる妹の為にコボルトの群れの前に飛び出すんだぜ?
(なるほどの……んで?どうするんじゃ?)
・・・・・・・・はあ、俺が異世界に来ちまってから決めた、自由に生きるという目標……また遠のくな。
(まあ、その方がお主らしいさ、玲真)
「うるせえ、やれやれ……俺もお人好しだな、案外、よ!!」
グッ、ドォン!!
俺は全力で王都サンタラニアに向かって走り出した。畜生、また目を付けられるぜ!!
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