暗殺者、地獄を見る
久しぶりに書きました。前回の続きです。
「・・・・・・・・う、ぐ」
「お、目が覚めたね」
暗殺者達のリーダーは、目覚めると手足を縛られ椅子に座らされていた。そして、足下には自分が連れてきた部下たちの死体が転がっていた。
「気分はどう?最悪かな?」
「・・・・・・・・・」
「無視すること無いだろ、俺だって殺したかった訳じゃないさ。あんたらが俺や俺の仲間に手を出さなければ出会うことすら無かったんだぜ?」
そうして青年は淡々と喋る。この時点で、この男はこれから自分に起こる事が分かっており、それを回避する手段は一つしか無いことも分かっていた。
「ああ、自殺しようとしても無駄だぜ?奥歯に仕込んであった毒は引っこ抜いたからな」
「な……」
暗殺者は驚いていた。自分がやろうとしたことがことごとくバレる。今までには無い事だった、ましては相手は子供、なぜここまでの推察力があるのか分からなかった。
「さておしゃべりはここまで、俺はあんたが、誰に依頼されて俺達を襲ったか知りたいんだが」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・やっぱ喋りませんか、当然だよなプロだもの」
暗殺者は、現在どうするか考えていた。自害する手段は奪われていて、このまま口を割っても意味が無いことは分かっていたからだ。
「だがまあ、俺はあんたの口を強制的に割らせる手段が無い。人を殺せても拷問は出来ないんだ、考えたくも無い」
「・・・・・・・・・・・・」
「だから、出来る奴に変わろうと思う」
暗殺者は少し同様した。渡された情報には、少女とエルフがいるだけとしか書かれていなかったからだ。
「つうわけだ、頼むよガルゴ」
「・・・・・・・なに?」
「・・・・・・やれやれ、面倒じゃの」
暗殺者は、再び驚愕した。先ほどまで喋っていた青年の声色が変わり、目の色が変わったのだ。
「だが仕方ない、わしも久しぶりじゃが……お前は好きにすればいい、喋りたくても喋らなくても、気にすることは無いただ……地獄を見るだけじゃ」
暗殺者は、この後再び後悔する事になった。死ぬ直前まで追い込まれ……敵に回してはいけないと考えるのだった。
次回はいつもの感じに戻ります。




