買った家を確認、奇妙な物を発見
今回は、新しく買った家を見に行きます。
「・・・・・・・・これが家?」
冒険者ギルドで家を買った後、場所を教えて貰い早速見に来たのだが……。
「・・・・・・・でかくね?普通に豪邸じゃん」
なんか、俊雄さんのとこよりは小さいけど、普通に比べたら大分でかい建物があった。
「もしかして……曰く付きだったんじゃ無いの?」
隣に立っていたミザイアが呟く。それは少し思ってる。やばい、なんか家の中に入るのが怖い。
「でも……ゴーストとかは……いないみたいだよ?」
「分かるのか?」
「うん……ゴーストは……精神体だから……探知魔法に引っかかりやすいの……」
ラミエラがそういうなら問題無いようだけど……ううん……。
(ぐだぐだしてても始まらんし、入ってみたらどうじゃ?)
いやまぁ……仕方ない、入るとするか。
「それじゃ、入ってみるか……」
ガチャン、ギィィィィ……
鍵を開けて家の中に入る、かなり人が入ってなかったみたいだ、ほこりっぽい。
「けどなんか……変だな」
「変?何がよ、ラミエラが視たら何もいなかったんでしょ?」
「いや……気のせいか……?」
確かにほこりっぽい、ほこりっぽいんだが……どうにも気持ち悪いな、なんか、見られてるみたいな……。
(恐らく、7カ月キレエヌの森に過ごしたお陰が些細な事に気付けてるんじゃろうな。奥の方を見てみい)
ガルゴに言われて奥の方をよく見る、あるのは扉なんだが……開いた形跡がある?
(それだけじゃ無いわい、よく見りゃ、誰かがあちこち弄った後があるわ、こりゃあ……)
ビザルストみたいにラミエラの探知に引っかからないのがいる可能性があるか……。
「とりあえず、掃除しましょうよ、汚いし」
「うん……レイシン君……掃除しよ?」
「・・・・・・ああ、分かった。掃除をするとしよう」
せっかく買った家なんだ、害虫がいたら困るからな……しっかり掃除するとしよう。
「それじゃ、ラミエラ達は自分の部屋にしたい所を決めながらやってくれていい。俺は全体をざっとやるから」
「あらそう?なら、決めさせて貰うわ~」
「レイシン君……大丈夫?」
「大丈夫だ、自分の部屋決めときな」
そう言って、俺は二人と離れる。さて……。
「何処の誰だか知らねぇが……やっぱ、いるよな」
何処となく、嫌な感じが消えてくれない。違和感か、何かは分からないが……。
(玲真、もしかしたらお主、気配察知を取得出来るかもしれんの)
それはありがたい、こういう時に何がいるかなんとなく分かるからな……。
「しかし……くせぇな、なんか」
入った時には気が付かなかったが、何処となく……腐った匂いがする。後は……獣か?この匂い……嗅いだこと無いな。
(・・・・・・・玲真、そこの部屋じゃ)
ガルゴが言う部屋は、一カ所だけ妙に綺麗な扉で閉ざされていた。
「開くかな……?」
ガチャン、ガチガチ
「駄目だな、鍵が……あれ?」
鍵穴がねぇぞ?何で鍵しまってるんだ?
(恐らく……封印じゃなこの扉は)
封印?そうなのか?確かに妙に綺麗だけど……。
(それだけじゃ無いわい、よく見りゃ扉のあちこちに呪術が施されているわい……何をここまでガチガチに封印しとるんじゃ?)
分からねぇ、多分触らない方が良いんだろうけど……開けちまうか。
「さて、やるぞ龍破」
スガン!!
俺は龍破で扉を斬り裂いた。扉は簡単に壊れ、部屋の中が確認出来るようになった。
「よし、これで……てか臭!!ここか臭いのが漂ってたのは!!」
俺は臭いのの元は何か確認するために中を覗いた……部屋の真ん中、そこに、それがいた。
〈ブジュ、ブジュジュジュジル〉
全体が溶けたケロイドのような体に、コウモリのような翼があり、いくつもの人の手足が生えていて、妙に目立つドデカい目ん玉が一つだけついている。
「なんだ……こいつ……!!」
ステータスはあるのか?確認してみよう。
溶けた合成獣腐乱死体、成長率300
体力0
筋力4500000
防御力0
俊敏性100
魔力0
スキル、物理・魔法攻撃無効、腐食攻撃
なんなんだこいつは……合成獣腐乱死体?自然にこんなもん生まれるのか?
(生まれる訳なかろう、間違いなく誰かが作っておる)
趣味悪すぎだろ……しかし体力0か……既に死んでるからか……そして物理攻撃、魔法攻撃が無効ね……どうすっか、これ……殺せなくね?
(まあ、普通には無理じゃろうな、だがお主、自分の持ってる武器の特性忘れたんか?)
武器の特性……?ああなるほど。
「確かに、俺ならこいつを殺せるのか……龍破はやめておくか、家をぶっ壊したくない」
俺は龍破を鞘に戻し、もう一本、哭破を抜いた。
「お前がどういう経緯で生まれたか知らないが……ここはもう俺達の家なんだわ、消えて貰うぞ」
そして、俺は合成獣腐乱死体に向かった。いろいろな考え事はあったが……後回しにするとしよう。
次回は、合成獣腐乱死体と戦います。ちなみにまだもう少しもんちゃくがあります。




