目が覚める、再び誓う
今回は、ビザルストのあの行動の意味が分かります。
(おい、安藤、お前って変な奴だよな)
なんだ・・・・・これ・・・・・
(あの子、変なのよ、両親が亡くなったせいなのかしら……子供じゃないみたい……)
俺の・・・・・・昔の・・・・・・記憶か?
(安藤の奴、ノリがあんまりよく無いよな。友達とかいるのか?)
走馬灯・・・・・って奴・・・・・か・・・・・
(近寄んないでよ!!あんたと一緒にいたらあたしまで変人として見られるじゃない!!)
なんか・・・・・散々・・・・・だな・・・・・
(玲真、悪いけど一人で遊んで……)
本当に・・・・・兄弟仲・・・・・良くなかったな・・・・・
(レイシン君、ありがとう)
ラミエラ・・・・・・お前だけは・・・・・・
(何時まで夢を見ておる、起きぬか)
ガルゴ・・・・・・?
「うぐ、ゴホッ、ガバッ」
なんだ?俺は……確か……心臓を抜かれて……
「傷が……消えてる?」
おかしい、さっきまで絶対に死んでた筈だ。それなのに……今何時だ?かなり暗くなっているが……。
「そうだ、ラミエラ!!ミザイア!!」
「起きたか、思っていたより早かったな」
「!!」
こいつ!!まだ居やがったのか!!俺は咄嗟に龍破を抜いた。
「待て、落ち着け、戦う気は無い、さっきのは確かめただけだ」
「確かめただけだと?ふざけるな!!二人を殺しただろう!!」
「よく見ろ、お前の仲間は死んでは居ない」
「なに……?」
周りを見ると、木に突き刺さっていた筈のラミエラとミザイアが寝かされていた。
「俺の魔法で元に戻した、安心するが良い、眠っているだけだ」
「ラミエラ!!ミザイア!!」
俺は二人に駆け寄った。確かに、二人とも傷は無いし、寝ているだけだった。
「お前……どういうつもりだ、何で助けた!!」
「お前にガルゴ様の力が宿っているからだ」
「なに……?」
ガルゴの力が……?何でそんな事で……。
「ガルゴ様は400年前、あの憎き勇者達によって討たれた。だが、我々は必ず戻られると、そう信じていた……そして、ガルゴ様の力を宿したお前が、ようやく現れた。ガルゴ様の復活が近い証だ、簡単に死んで貰っては困る。先程は確かめる為に抜いたが……」
なんじゃそりゃ、下手すりゃ死んでたんですけど。
(良くも悪くも馬鹿に真面目なんじゃよこいつは)
真面目なの?これで?勘弁してくれよ魔人。
「さて……俺は魔大陸に戻る。この事を魔王様に伝えなければならないのでな。お前は死ぬなよ、せめてガルゴ様が復活するまではな」
嬉しく無い激励だなぁ……この野郎。
「おい……お前も死ぬなよ、俺が必ず殺してやるから」
「そうか、励む事だな、期待して待つとしよう」
シュン
そう言って、ビザルストの奴は消えた。くそ、やっぱり目で追えねえ……早すぎだ。
(奴は魔人の中でも群を抜いとる、そこまで気にする事も無いが……)
それでもむかつくわ、あの野郎、何が死ぬなよだよ、絶対ぶっ倒す。
(まあ、目標があるのはいいことじゃよ)
ていうかさ……あいつ、今までの奴に比べてさ、お前の事をめちゃくちゃ慕ってたけど……どういう関係?
(アラックと同じじゃ、あやつもわしが鍛え上げた、一番最初にの)
つまり……一番弟子?
(うむ、そういう事じゃな)
なるほどね……しかし、本当にやばい奴だな、あいつも、あんたも、魔王も。どうやって数百年前の勇者はガルゴを倒したんだ?
(さあの、固有スキル、という事しか分からん。あの時はわしも冷静じゃ無かったし)
ふぅん……とりあえずと二人を運ぼうかね。バジリスクの死体は収納箱に入れておこう。
「しかし、これから更に面倒くさい事態になるな……俺も、目を付けられた訳か」
(じゃろうな、精進するしか無いの)
「やれやれ、このステータスでも、中々自由に生きれないもんなんだな、よっこいしょ」
俺は気絶しているミザイアとラミエラを抱えた。
「っつ……いてぇ……あいつにぶち抜かれた場所が……てかあいつどうやって元に戻したんだよ、治癒魔法は無かったじゃねぇか」
(闇魔法にはそういうのがあるんじゃよ、安心せい)
何を安心すればいいんだ。本当に勘弁していただきたい。
「たく……今度からは、もうちょっと慎重に行かねぇとな」
俺は、ある程度は強いと自負しているが、それが油断になってた。話を聞いたとき、ラミエラを止めるべきだった。恐らく俺の中でも、大丈夫だろうという慢心をしていたんだろう。これからこの先、また絶対に襲われる事がある。その時の為に、もっと強くなろう、そして必ず自由に生きる、俺はまた、心に誓った。
「・・・・・・宿どうしよう」
(知らん、自分で何とかせい)
ですよね~、とりあえず俺は町に戻って、宿を探す所から始めよう。
次回、とりあえず依頼に戻ります。




