依頼を受ける、出発する
今回は、とりあえず依頼を受けます。
「して、レイシン君、この素材はどうするのかな……?正直今はこのギルドにこれを全て買い取る財力が無いんだが……」
ギルドマスターが申し訳無さそうに言ってくる。うーん、どうしようかな、これ。
「てか、ギルドの財力が無いって……何があったんです?」
「い、いやぁ……とある青年が売った素材がこの辺りでは買い取ってくれる業者がいなくてね……」
・・・・・・・・はた迷惑な奴がいるもんですね。一体どこの輩なのやら。
(分かってて言っとるな?お主)
知らないよぉ俺じゃ無いよぉ。
「てか、素材を売る以外だったら何があるんですか?ギルドの資金源」
「基本的に、冒険者が達成した依頼料の3割がギルドにも入るのだよ。他にもギルドに依頼するときにも手続き金がかかるからね。難易度が高ければ高いほどそれも高くなる」
「なるほど、だけどそうなら冒険者が依頼を達成すればいいのでは?」
「それが、ここ最近来る依頼は、全部AランクやBランク相当以上の冒険者でなければ達成出来ないような依頼ばかりなんだ。この町にはそんなに高ランクな冒険者はいなくてね……」
なるほど、確かにこの町の冒険者は弱い。そのクラスになると達成もされないから金も入って来ない。辛いね~。
「んじゃ……俺達がいくつか受けます。いいか?ラミエラ」
「うん……いいよ」
「ほ、本当かい!?それはありがたいよ!!では、カウンターに行って選んでくれないかな?ああ後ついでに……」
そういうとギルドマスターは自分の机から何かを持ってきた。
「はい、これはギルドカードで、何処の町のギルドでも使うことが出来るよ。これがあれば、依頼を受けるのも楽になるよ。何より身分証になるから」
おお、ありがたい。異世界から来た俺からすれば身分証の有無はかなりデカい。
「ありがとうございます。それじゃ、依頼を受けてきます」
「ああ、本当にありがとう。気をつけてくれ」
そう言って俺達はギルドのカウンターに戻った。
「あの、Aランクの依頼を受けたいんだが……」
「ひ、ひゃい!!す、少しお待ちくらさい!!」
めちゃくちゃ噛んでるしめっちゃこけてるし、ビビりすぎだろ。
「レイシン君……何かしたの?」
「さあ?軽くビビらせただけなんだけど」
「・・・・・・・・軽く?」
おい、疑うな。あの時はちゃんと加減したから。
「い、今はこちらの7件があります!!」
そう言って受付嬢さんは俺に依頼が書いてある紙を見せる。どれどれ……
マンドラゴラの採集、場所レンギン山付近、報酬80万レル
百薬草樹の種の採集、場所妖精達が住む森、報酬100万レル
リダルタ湖の浄化、場所リダルタ湖、報酬100万レル
ウォーキングタイガー二頭の狩猟、場所武王国シン付近、報酬60万レル
オーガバーサーカーの狩猟、場所王都サンタラニア郊外、報酬100万レル
バジリスクの狩猟、場所針緑の森、報酬200万レル
ワイバーン四頭の狩猟、王都と町の商業路、報酬200万レル
ふむ、どれにするか迷うな……。
「ラミエラ、どれにする?」
「うーん……レイシン君が、決めていいよ」
そう言われてもなぁ……。
(百薬草樹なら何処にあるか知っとるぞ?バジリスクもどうにかなるぞい)
お、ならその二つは決定、後は……ワイバーン四頭狩猟でいいか。
「この三つを受けます」
俺はこの三つの依頼書を受付嬢さんに渡す。
「は、はい!!かしこまりました!!達成なさった場合は、その証拠となる物を持ち帰り下さい!!採集の依頼は物品をお願いします!!」
ビビりすぎて一周回って大声になってる……まあ、もごもご言われるよりマシか。
「お、お気を付けて!!」
「はい、分かりました」
「レイシン君……どれからにするの?」
「そうだな……まずは、ワイバーンに行くか、どの程度か見てみたい」
「うん……それじゃ、行こう?」
「ああ、その前に買い物するけど」
「分かった……」
こうして、俺とラミエラは必要な物を買った後、ワイバーンの狩猟に向かった。
次回、また戦闘がメインです。




