事情を話す、学園卒業
今回、ついに学園から去る事になります。
「もう大丈夫か?」
「うん……ありがとう……」
結局、ラミエラが泣き止むまでしばらくかかった。仕方ない、認めて欲しかった父親が自分の呪いの原因だったんだから。
「さて、それじゃ……」
「レイシン君!!ラミエラ君!!」
学園長が走ってきた、どうしたんだろうか。
「君達、一体何があったんだい!?何をどうしたらここまで強く……!!」
「あ~……良いっすよ、話しましょうか」
そして、俺達は中庭に移動した。中庭にしたのは理由がある。
「ええっと、まず俺達は、ラミエラの成長率を上げる為に、キレエヌの森に行きました」
「いやいやいや、いくらキレエヌの森でもそこまですぐには……!!」
当然分かってる。俺だって七ヶ月かかって87までしか上がらなかった。
「ええ、だからキレエヌの森にあるダンジョンを使いました。まだ誰も見つけていない、未知のダンジョンを」
「な……あそこに未知のダンジョンがあるのか!?」
「ええ、その証拠を見せるためにここに来ましたから」
俺は収納箱からダンジョンで倒した魔物の素材を出した。
「こ、これはアーマーコックローチ?確かA級の魔物なんだが……君が?」
「いや、このゴキブリは全部ラミエラがやりました」
「なに!?」
学園長の驚き方が面白い、まあ確かに、俺も驚いたけど。
「こいつら魔法耐性カスなんでラミエラの魔法食らったら一撃でしたよ」
「な、なんと……すごいじゃないか!!」
「そ、そうですかね……えへへ」
褒められ慣れてないラミエラかわいい。っとそんなことはどうでもいい。
「ちなみにオークバーサーカーもラミエラがやりました」
「あれは……レイシン君が……」
「いやいや、謙遜するなって、あれほぼお前しか攻撃して無いじゃん」
「他にもこんなに……これだけ倒せば理解できるよ、この短期間で強くなれる訳だ……」
「まあただ、最後にやばいのがいたんですけどね」
「やばいの……?」
「こいつです」
俺はドラゴンの死体も収納箱から出した。
「ド、ド、ド、ド、ドラゴン!?え!?ドラゴン!?」
テンパり方面白れぇ~
「こ、こここここ、これ、倒したの!?え!?二人だけで!?」
「いえ……私は怯えて動けなくて……レイシン君が一人で」
「馬鹿言うな、お前が助けてくれなけりゃ俺は喰われてた。俺一人だけじゃねぇよ。実際こいつの顔面焼いたのはお前じゃん」
「ドラゴンに、魔法でダメージ、を?そんな、こと、が?というか、え?」
テンパり過ぎじゃね?確かに強かったしかなりやばかったけど。
「そ、そんなの嘘よ!!」
まただよ、何処から沸いて出るのリリエルさん、面倒くさい奴。
「こ、こいつが……ドラゴンと戦ったなんて……!!」
「じゃあお前もこいつと戦えば?お前の親父と同じ結果になるぜ?」
「あ、あれだって、何か仕掛けがあったんでしょ!?お父様の鎧は……!!」
「魔法半減だって?意味ねぇよその程度じゃ、ぶち抜かれて終わり」
「だ、だけど……!!」
面倒くさい奴だな本当、父親同様黙らせるか?
「いいよ、レイシン君」
「ラミエラ……?」
「この子は、何があっても私を認めたくないの……お父様と同じで」
「ち、違っ……!!」
「私、もういいの、レイシン君と一緒に行くから、気にしない」
・・・・・・・そうか、ならいいか、別に。
「んじゃ、俺達は卒業するんで、構わないっすね?」
「へ?あ、ああ、もちろん」
「それじゃ……」
スッ
俺はラミエラを抱きかかえた。そして素材を収納箱に戻した。
「俺達、もう行くんで」
「早っ!!せめて記念式くらい」
「いらないっす、ああ後もう一つ、言いたいことが」
「な、何かね?」
「もっと実戦の訓練を増やせ、今の環境じゃどんなに頑張っても雑魚しか生まれねぇから。遠征でもしてみたらどうだ?もっとダンジョン使うとかな、ま……やるかやらないかは、あんた次第だけどな」
学園長がポカンとしてる。今まで敬語しか使ってなかったからな、少し本当の俺を見せてやった。
「そんじゃ、さいなら~」
「あの、お世話になりました」
ヒュン、ビュォォォン……
「・・・・・・・・なん、だったんだ?」
「なんで……あいつが……どうして……」
その後、玲真達が去った後の学園では、大々的な改革があり、実戦の訓練が増えたようだった。
次回はドルシンの町からのスタートです。




