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絶体絶命、覚醒の時

今回、玲真の刀の使っていなかった、哭破が初めて使われます。

「ラミエラ、絶対そこ動くなよ……!!」


「う、うん……」


そうラミエラに言って、俺は相手と距離を詰めた。相手が複数の魔法を使える事を考えると、遠距離で戦うのは怖い。そもそも遠距離攻撃無いけど。


「ふむ、早いです、ねっ!!」


ガキン


マジかよこいつ、斬撃に拳を合わせて来やがった……!!


「驚いてる暇ありませんよ」


パキパキパキパキ……


(玲真避けろ!!死ぬことになるぞい!!)


「!?」


俺は咄嗟に後ろに飛んだ。今俺がいた場所の地面から氷の柱が突き出る。


「おや、避けますか」


「あっぶねぇ、な!!」


ヒュン、ゴスッ


「・・・・・・・・っつ!!」


俺はまたすぐに距離を詰めて、今度は顔面に蹴りをお見舞いした。俺の筋力17500に対して、相手の防御力32000、本来はダメージを与えられないが、オーガ三体と戦った時の経験を生かす。筋力+俊敏性で俺の攻撃時の数値は45500、相手からわずかに血が流れる。


「驚きましたね……私に血を流させるとは」


「驚いたかクソ野郎、もう一発喰らっとけ!!」


ヒュン


「いえ、遠慮させていただきます」


ガツン


俺はまた相手の顔面に蹴りを入れようとするが、また拳を合わせられ……


ガシッ


「ふふ、捕まえましたよ」


そのまま、足を捕まれていた。やばい、折りにくるか!?


「すばしっこい虫は、こうしましょう!!」


ブオン、ズカァン


「ごはっ!!」


俺は、足を捕まれたまま地面に叩きつけられた。


「まだまだですよ!!」


そこから何度も壁や地面に叩きつけられた。体中あちこちの骨が折れる音が聞こえる。


「はあ!!」


ブオン、ドカァン


最後には壁に投げつけられた。やばい、マジで、意識が……。


(玲真、ボサッとしとったら……!!)


「とどめですね」


相手の拳が迫ってくる。俺はボロボロの体をどうにか動かして攻撃を避けた。


「がはっ、はあ、はあ……」


「ふふふ、人間のくせに中々粘る。確かに五分程度なら、私も押さえられてしまったでしょうね。退路を塞いで正解でした」


「ク、ソ、学園長達がかけた魔法、作動しない所を見ると……」


「ええ、私が解除しました」


だろうな、自分で痛めつけてその傷で逃げられたら笑い話にもならねぇし。


「しかし……なぜ人間のあなたがあのお方の魔剣を……?まあ、ここで殺して回収するので関係ありませんね」


(玲真、気合いを出せ!!今ここで倒れたらすべてが水の泡じゃぞ!!)


分かってるよ、そんなの。あのクソきつかった七ヶ月、無駄にしてたまるか……!!


「さあ、終わりです」


「終わりは、てめぇだ!!」


ヒュン


俺は力を振り絞って、龍破で相手の首を狙った。俊敏性だけは俺が勝っていたから、油断したところで首を刎ねてやろうとした。


ガキン


「嘘、だろ……」


「ふふふ、惜しかったですねぇ」


だが、龍破は相手の首を切断すること無く止まった。斬ろうとした場所が黒くもやがかかっている。


黒纒ブラックオーラ、急所への攻撃を自動で防御する闇魔法です。恐らく首を切断しに来ると思いましたから、先にかけさせていただきました」


クソ、そんなのあったのか……魔法の勉強、しておくべきだった。


「それでは、ここまでです」


ヒュン、スドォ


「ぐ、ごぷっ!!」


(玲真!!クソォ!!)


俺は腹に相手の拳をモロに喰らってしまった。大量に吐血する、そのまま地面に倒れ伏す。まずい、マジで、死ぬ……。


「ぐ、ゴホッ、グプッ」


「おや、まだ生きていますか。普通の人間ならこれ一発で死ぬのですが……やはり、育ちきる前にここで死んでもらいましょう」


クソ……ここで終わりかよ……ごめんラミエラ……守れなかった……。


火球ファイアーボール!!」


パシュン


「おや……?」


ラミエラ……?何を、してんだ?


「レイシン君から、離れて……!!」


「おやおや、呪いをかけているのに魔法が打てますか。さすがですよお嬢様、しかし……」


シュン


アラックは一瞬でラミエラの目の前に移動した。


「・・・・・・・・!!」


「残念ながら下位魔法では私にダメージは入りませんよ、それに……震えていますよ?」


「う、風弾ウインドバレット!!」


パアン


ラミエラは他の属性の魔法も撃ち込むが、全くダメージにならない。


「そうですねぇ、厄介だった彼はもう動けませんし、先にあなたから始末しますか」


ガシッ


「か……く……」


アラックはラミエラの首を締め上げる。玲真は動けなかった。


「やめ、ろ……!!」


「ふふふ、あなたが悪いのですよ?大人しく忠告を聞けば、誰も死ななかったのですから」


アラックは手を緩める事無くラミエラの首を締めていく。


「レイ、シン、君……ごめ、ん、ありがと……う」


「くくく、これで厄介な芽が二つ消える。あのお方のもさぞお喜びになるでしょう」


ラミエラ……なんでお前が謝ってる……?お前は何も悪くないのに……。


「くっくっく、はっはっはっは!!」


こいつが呪いをかけたせいで……お前は散々苦しんだんだろ……?なんでお前が悪いように扱われてる……?


「・・・・・・ざけんな」


俺は、諦めない。諦めきれない、絶対に……許さない。そして、俺は最後の力を振り絞って、龍破と哭破を抜いた。気付かなかったが……実は、ここで初めて、俺はこの二本の刀を同時に抜いた。


シュゥゥゥゥ……


「おや……?彼はどこに……」


スパン、ゴトリ


「けほっ、けほっ、けほっ」


「え……?な、な、なにぃぃぃぃぃ!?一体どうして!?」


「レイシン、君……?」


アラックは困惑していた。確実に動けなくなっていた少年が、自分の腕を切断し、目の前に立っている。


「お前は……絶対に許さねぇ!!」


「な、なんだその姿……なんだその力は!!なぜ人間のお前が……あのお方の力を!!」


(玲真お主……覚醒しよったか!!)


難しい事は分からねぇが……龍破と哭破を同時に抜いたら、体から力が溢れ出た……まだ、やれる。


「しかし……ダメージは消えていない!!黒散弾ブラックショットガン!!」


相手が恐らく闇魔法で攻撃してくる。だが……それは、やけにスローに見えた。


ヒュオン


「な!?は、早い!!どこに……!?」


ズガァン


「ごふぇっ!?」


俺は相手の後頭部に蹴りを入れた。何だか、体が軽い。


「なぜ突然こんな……!?」


ズドォン


「ごふっ!!」


そしてそのまま空中で回転しながらドロップキックを入れた。顔面から地面に突っ込んでやがる。いい気味だ。


「この、餓鬼が……!!調子に乗るなぁ!!」


切断してやった腕が戻ってやがる。だが……やっぱり遅いな。


ヒュオン、バキャ


「ぐがぁぁぁぁぁぁ!!」


相手の拳を避けて、相手の肩に蹴りを入れる。どうやら、肩は砕けちったらしい。


「こ、の、餓鬼ぃぃぃぃ!!」


激昂しながら今度は逆の拳で攻撃してくる。


ヒュオン、スパン、ボトッ


「ギャァァァァァァァ!!」


俺は相手の拳を斬り落とす。容赦は絶対にしない。


「ぐ、クソォ、なんで突然、人間がぁ!!」


「お前が、どこで誰を呪って、誰を殺していようが興味無いけどな……それでも許せねぇ事がある」


俺は、今度こそ相手の首を切断しようとする。


「てめぇは……俺の友達ダチを苦しめた」


「馬鹿め!!私には黒纒ブラックオーラがある!!私を殺すなど……!!」


スゥゥゥ……スパン


「で、き、な?」


俺は、哭破で相手の首を切断した。すると、哭破は相手の魔法をすり抜け、相手の首を切断した。


「ば、か、な…………」


そして、相手はそのまま絶命したみたいだった……。


「勝てた……のか?」


トトトト、ダキッ


「いてて……ラミエラ?」


いつの間にか、ラミエラが抱きついていた。


「よかった……よかったよぉ……」


「・・・・・・ああ、本当に良かった」


こうして、俺にとって初めての魔人との戦いは終わった。そして、魔人の死体を持って、俺達はダンジョンから出たのであった。

早足で終わりました。取りあえず、また次回に続きます。

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