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学園生活、凄まじい発見

今回は、とある少女が出てきます。不思議なしゃべり方ですがご了承を。

リリエル・バーボートンとの決闘をしてから数日、俺は楽しい学園生活を……


「送れてませんよね~分かってはいたけどはぶかれてるなぁ~」


あの一件以来、俺は上級クラスのメンバーに距離を取られている。面倒くさい事がなくて楽である。ちなみにリリエルさんは俺の事がトラウマになったらしく俺を見ると泣きながら逃げ出す。


(お主のぅ……もう少し生徒同士の距離を近めようとは思わんのか)


思わない、というか面倒くさい。あいつら無駄にプライド高いから。


(お主のぅ……)


まあそんなことはどうでもいい。特に問題があることじゃない。問題があるとすれば……


「ここの講義、想像以上に面白くないんだよな。どうしよう」


基本的には実技よりも筆記が多い。元々この世界の常識を学びに来ている俺にはありがたい話だが、それ以外の剣術に関する授業も筆記が多い。しかも授業の内容が大体集団戦術とかなので俺とは無縁なのだ。まあ多対一の時とかには役に立つかもしれないが……そういう危険はなるべく犯したくない。


(何事も経験じゃぞ?お主だってパーティーを組むこともあるじゃろうて)


無いんじゃないかな~……さて、と。


「おい、そろそろ出てきてくれてもいいんじゃないか?」


「・・・・・・・・・・・・・」


俺がそう言うと、柱の陰から少女が出てくる。実はあの決闘の後からずっと誰かに見られている気はしていた。だがああいうことをしたから見られているだけだと思ってたが……。


「俺に何か用か?俺のことをずっと見てたみたいだけど……」


「・・・・聞きたい、事が、あって・・・・でも、話しかけられなくて・・・・ごめん、なさい」


そう言って少女は後ろを向いて去ろうとする。


ヒュン


「!?」


「まあまあ待って、別に怒ってねぇから、聞きたい事って何?」


「・・・・・・今、どうやって移動したの?」


「普通に動いたんだよ、それで?聞きたいことってそれじゃないんだろ?」


「・・・・・・・どうやったら、強くなれる?」


強くなれる?強くなりたいのか?


「私、落ちこぼれって言われてて・・・・・それで、強くなるためにここに来たんだけど・・・・・強くなれなくて・・・・・」


なるほど、恐らく学園一であろうリリエルさんをぶちのめした俺にアドバイスを求めてきたと……。


「まあ教えてもいいけど……君の名前は?」


「・・・・・・ラミエラ・バーボートン」


「へえ………え?バーボートン?」


「うん・・・・・リリエルは、私の妹」


・・・・・・あのぉ、俺は先日あなたの妹にトラウマを植え付けた男なんですけど~……マジか。


「・・・・・俺は君の妹をぶちのめしたけど、俺に聞くのか?」


「うん・・・・・・リリエルは、私のこと、嫌ってる・・・・・・落ちこぼれ、だから・・・・・家族もリリエルを可愛がってる・・・・・・私は、何もないから・・・・・」


・・・・・・似てる気がするな、俺と。どことなくだけど、似たような立場なのかもな。赤色も出てないし、嘘は付いてない。本心から聞いてきてる。


「・・・・・・いいぜ、教えてやる」


「本、当?」


「ああ、構わない。何を教えられるか分からねぇけど……」


「ありがとう、レイシン君」


「・・・・・おおう」


笑顔がまぶしいな、おい……可愛いと思ってしまった。何でだ?スーウォンさんの笑顔も綺麗だったが……


(ほほほ、ええ事じゃないかね、ようやく学友を作る気になったかの)


ちげー、全然ちげー。これは……そう、ただの同情心だから。


「つっても、もうすぐ次の講義だからな。また後でいいか?」


「うん、クラス、同じ、だし」


え、そうだったのか。知らなかった。


(もう少し周りに興味を持たんかい……)


だってねぇ……連中も俺とは仲良くしたくないだろうし……。


「行こう……?」


「あ、ああ……」


う~む、にしても同じ上級クラスクラスなんだろ……?そこまで差があるもんなのかな……?




「今回は、実技による剣術向上をしていきます。二人組を組んで取りかかって下さい」


お~らら、誰も俺とは組もうとしない。予想通りである。こういうのは困るね~。


「レイシン君、やろ……?」


お、ラミエラさんありがたいです。


「おいおい……」「バーボートン家の落ちこぼれだぞ……?」「大丈夫なのかよ……」


「あ、あの馬鹿……!!何を考えているのよ……!!」


おうおう、随分ひどい評価じゃねぇかよ。突然決闘申し込んできたどっかの馬鹿より全然好感持てるぜ?彼女は。


「・・・・・・・ごめんね、レイシン君、私のせいで・・・・・・・」


「・・・・・・・やれやれ、強くなりたかったらその下向きな性格から治そうぜ?」


「・・・・・・・うん」


彼女は俺に似てる所が多い。家族との仲があまり良くない所とか、落ちこぼれみたいな扱いされる……俺はそういう訳じゃ無かったが、変人扱いされてたし。


「・・・・・にしても、あの程度の事でビビってる奴らが・・・・・・ごちゃごちゃうるせぇなぁ・・・・・やるか?俺と」


俺は思いきり殺気を出しながら周りの奴らを威嚇する。全員震えまくってやがる。リリエルさんとかは泣き出してる、ざまぁみろ。


「れ、レイシン君辞めたまえ!!みんなが怖がっているだろう……!!」


「怖がっている?この程度で?それは失礼した、仮にも戦闘用のスキルを習っているのにこの程度で恐怖を覚えるとは……ふふふ」


「レイシン君……いじめちゃ、駄目」


おっと、怒られてしまった。失礼失礼……。


「んじゃ、始めようか」


「うん……!!」


そうして彼女と剣術の実技が始まった訳だが……


「やあ!!」


「遅い」


「えい!!」


「見え見え……」


「はあ!!」


「・・・・・・・・・・」


「ハア……ハア……」


(・・・・・・・こりゃあ、筋金入りに向いてないの)


いやいや……いくら落ちこぼれって言われてたってもう少しまともなはずだろ!?なんだこの動きは、素人か!?


「早い……ね……」


いやぁ~……これは俺が早いうんぬん以前の話だと……。


「でも……まだ……」


・・・・・・諦めないのは構わないけど、どうなってんだ?一応ステータス見ておきますか……。



ラミエラ・バーボートン、18歳、女、成長率3


体力300


筋力150


防御力150


俊敏性400


魔力1000000


スキル、炎魔法(下位)、水魔法(下位)、風魔法(下位)、光魔法(下位)、闇魔法(下位)、土魔法(下位)、毒魔法(下位)、無属性魔法(下位)


固有スキル、魔法複合(違う魔法を同時に発動出来る)


呪い、成長率激減(あなたは成長することが出来ない)


「はあ!?」


「どうした、の?」


いやちょ、待っ、魔力百万!?使える魔法が多い!!固有スキル!?何だよそれ俺も持ってねぇよ!!つか……呪い?


(これはたまげた……こんな魔力見たことないぞい……聖女を超えとるぞ魔力……)


うんそれは分かった、分かったけど……これってさ、呪いのせいでラミエラは成長出来ないって事か?


(そうじゃろうな……じゃなけりゃこんな逸材を落ちこぼれなんぞ言わん、この娘で落ちこぼれなら超えれる奴はおらぬぞ……)


なんだそりゃ……じゃあ、呪いを解ければいいんだよな……?出来るのか?


(分からぬ……解呪魔法も存在はするが……難しいの)


誰が一体こんな……待てよ?学園長は鑑定眼を持ってるはず……この魔力を見たら魔法を覚えさせるはず……何で剣術クラスに?


(恐らく、この子の父親が圧力をかけたのじゃろうな、魔法を認めぬ奴も少なくはないからの……)


何だよそれ……むかつくなおい、こんな才能の塊を……。


「どうか、した?」


「・・・・・・いや、何でも無い」


「・・・・・・私は、強く、なれる?」


「・・・・・・・・平気だろ」


なれる筈だ、剣術は無理でも魔法の方で充分……ならせてやりたい、俺はそう思う。


「私……もっと、頑張る」


・・・・・・・・とりあえず、この講義が終わったら学園長に突る。請け負ったんだ、事情を把握させて貰う。

この子の呪いは、その内解けます。

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