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学園長と対談、いきなりテンプレ

今回は変な人が変な事をしています。

「ここがサンタラニア聖学園です。サンタラニアとは、この王都の名前で、王都の中で一番の学園です」


「これはまた……歴史が深そうな学園ですね」


俊雄さんと共に来た学園は、古くも威厳のある佇まいだった。


「ええ、なんせこの学園が出来たのは300年前の様ですからな。当時の勇者様方がお作りになられたとか。現在は王都の管理の下に運営しております」


うわぁそれって絶対に良くないよ……どうせ貴族とかの令嬢がでかい顔して歩いてるんだろ?知ってるぜ?


「そうですか……勇者は複数人いたのですか?」


「その辺りは、講義を受ければ分かりますよ」


畜生一番大事な所教えてくれねぇのかよ。つまらねぇな。


(ちなみにこの時代にも勇者はおるぞ?関わるもんでは無いがの)


あ、そうなんだ。まあいいや、世界を救うとか子供の夢みたいなもの持ち合わせない主義なので。基本は報酬が無ければ動きません。


(本当に現金な奴よのお主は……)


「それでは、学園長の所に参りましょう」


そうして俺は学園長の所に案内された。行く途中恐らく生徒の方々に物凄い、睨んでくる奴もいるが、問題ない、だってみんな悲しいくらい弱いんだもん。平均成長率18ってどういう事だよ。


(昔に比べたら確かに弱いの~何じゃこの弱小化は)


ああ、やっぱり弱くなってるよね。だって王都で一番なんでしょ?さすがにひどすぎでは……。


「ここが学園長室です。それでは私はこの辺で、後は学園長とご確認下さい」


「あ、はい、分かりました」


ここが学園長室ねぇ……扉の装飾派手すぎない?やばい帰りたくなってきた。


「そこの少年、早く入りたまえ」


俺が悩んでいると、中から女性の声がした。え、学園長って女性なのか、意外だな。


「それじゃあ……失礼します」


中に入ると、両端には本棚が置いてあり、様々な本が置いてある。そして正面の机に、彼女は座っていた。


「やあやあ、君がトシオが連れてきたレイシン君だね?お話は聞いているよ」


・・・・・・一体何所からツッコめばいいんだ?クソ長い紫色の髪、無駄に高価そうな指輪をしている、何所をどう見ても魔法使いみたいなローブを着込んでいる、それなのにステータスを見ると……


シドニー・ワン、92歳、女、成長率65


体力9800


筋力7000


防御力5000


俊敏性9000


魔力200


スキル、剣術C級、拳術B級、蹴術C級、槍術B級

鑑定眼C級


装備品、ブラックサーベル、ミスリルナックル、収納型一閃槍、ミスリルブーツ



ごりごりの近接戦闘型じゃねぇかこのスキル構成、なんでそんな格好してるんだよ。しかもその見た目で92歳って人間辞めてるだろ。てかまた鑑定眼持ちかよステータスバレるじゃん。


「まあ立ち話もなんだ、座ってくれたまえ」


「あ~……はい」


もうやだこの人紫色のオーラ出てるじゃん絶対によろしくないよ紫色の時は確か変な事考えてる時の人だもん。帰りたい、あのベッドに帰りたい。今度は脅さないからまた襲ってくれないかなスーウォンさん。


(気をしっかりもたんか、あまり深いことを考えるとやつれるぞい?)


もう既に若干やつれ始めてるよ疲れで。ああ俺って本当に人望ねぇな。


「さて、今回は!!特例としてわがサンタラニア聖学園の!!栄光ある剣術クラスの上級クラスに転入となったわけだ!!」


「ええまあ、はい、そうですね……。」


「そこで君には!!この学園で一番大事な事を三つ教えようと思う!!」


「はい、ありがとうございます……」


テンション高すぎてもういやになってきた……なんでこう、学園とかの長って変な人が多いのだろうか。


「まず一つ!!生徒間で問題が起きた時には、決闘場にて決闘で解決するべし!!これによって全体の実力が向上するからね!!良いことだ!!」


良くねぇだろ、絶対に悪用されるだろ。嫌いな奴を適当な理由付けてボコボコに出来るんだから絶対にずるする奴いるだろ。何考えているんだこのアホ。


「二つ目は、ここでは基本寮で生活してもらうよ!!食事もしっかり出るし、シャワーもついてるから安心だね!!」


うんまあ、家が無い俺にはありがたい事ではあるな。いちいち飯買いに行くの面倒くさいし。


「そして三つ目は!!学園内での恋愛自由!!タイプな子がいたら好きに恋愛したまえ!!とても大事な事だ!!」


アホタコカス死ね殺す消えろ消し去ってやる俺とは無縁なものだよクソッタレマジでピーピーピーピーピーピーピー。


(いやいやいやいやいやいやイカンイカンイカンイカンイカン落ち着け落ち着け落ち着け殺気がダダ漏れだし言葉が汚すぎるぞ!?)


マシで何なんだこの学園長、ずっと紫色のオーラ出てるし本気で言ってるのかこの人。


「さて、大事な説明が終わったところで、何か質問はあるかな?」


「いえ、何も……」


マシでもうこの人と関わりたくない。本当にマジでシャレにならないぐらい蕁麻疹が出てるし。


「ではこちらから質問、君のステータス、この高さ……君、何かしらから加護を貰っているのだね?」


「・・・・・・・・!!」


突然真面目な口調になって、恐れていた質問をされてしまった。まあバレるとは思っていたが……。


「・・・・・・答える義務は?」


「勿論無いとも、ただし私より高い鑑定眼の持ち主に見られたら加護があることがもっと厄介な存在にバレる事になるが……良いのかね?ちなみに私は国王と懇意にある!!ある程度ならかばってあげられるよ?何せ君はここの生徒になるのだから!!」


・・・・・・・舐めてたな、喋った方が良い方向に持ってかれた。さっきのアホな言動からは見て取れない知略的考え……苦手だやっぱり。


(玲真、加護があるのを言うのは構わんが、わしの加護だとは言うなよ?絶対に面倒じゃ)


それは分かってる。獄炎王なんざ言えねぇよ、ろくな目に遭わないのがわかるぜ。


「・・・・・・学園長の言うとおり、俺には加護があります。何の加護かは言えません」


「無論、そこまで聞く気は無いとも。だが気を付けたまえ、加護を持つ人間は希少だからね。加護を持っている事がバレたら、必ず君を狙うもの達が現れるだろう。よいかな?バレないようにするのだよ?」


「ええ勿論、厄介事はごめんなので」


「結構、それでは!!話も終わったところで、早速講義場にむかうとしよう!!」


ああまたこのテンションに……さっきのシリアスな雰囲気ならまだ行けるんだけどな……。


「さあさあ!!こちらだよ!!」


「はいはい……分かりました……」


学園長室から約十分、剣術・上級と書かれた教場らしき場所に着いた。誰か案内役変えてくれないかなテンション高すぎてもう疲れたんだけど。


「さあ皆さん!!ちゅーもーく!!」


バァンと開けた扉の先には、何かを教えているであろう教師とそれを受けている生徒達が一斉にこちらを向く。怖いんだけど。


「学園長?今は教義中なのですが……彼が?」


「うむ!!そうだとも!!今日から彼はここのクラスの一員となる!!」


学園長がそういうと一斉にざわめき始めた。いろいろぶつくさ言ってるけど、まあいっか。


「ちょっと学園長!!どういう事ですか!!何故こんな下民のような奴がこの栄えある上級クラスに転入なのですか!!」


すると、一人の女子が異論を唱えた。いるよね~分かってたよ~分かってたけど面倒くさいよ~。


「リリエルさん、彼を推薦したのはこの学園卒のウェイ君だよ?彼を信頼出来ないかい?」


「ウェイ……?ウェインさんが!?そんな筈ありません!!あのお方がこんな下民のような奴を!!」


ウェインの名前間違えてるし、噛みついてくるなぁこのお嬢さん。


「リリエルさん落ち着きなさい、学園長が決めた事に……」


「教授は黙ってて下さい!!」


おいおい高飛車過ぎたろ。教鞭取ってる人に噛みつくか?普通。


「ふぅむ、ではどうしたら納得してくれるのだね?」


あ、いやだなテンプレが来そうだなやだなやだな。


「なら……私と勝負させて下さい!!もし私が勝ったら、こいつの入学を取り消して下さい!!」


テンプレktkr!!もうやんなっちゃう!!


「おいおい……」「リリエル様が闘うのかよ……」「あの下民終わったな……」「分を弁えるべきだったのよ……」


そして周りのこの反応、この子がこのクラスのトップか。


「勝負ですか、しかしそれは両者の同意が無ければ出来ませんよ?どうします?」


あ~受けなくても良いのか~。でもなんか受けなかったら逃げたみたいに扱われるんだろうなぁそれは癪だなぁ。


「・・・・・・はあ、良いっすよ。やりましょう勝負」


「おいおいマジかよ……」「受けたぞあの下民……」「相手の強さが分からないのね……」「死ぬなあいつ……」


うわぁ周りの反応うぜえ、何だよこいつらぶっ飛ばしてぇ……。


「ふん!!下民の癖にこの学園に来たこと、後悔させてやるわ!!」


てか俺は下民確定かよ。確かに服装はあれだけどさ。


「素晴らしい!!それでは、決闘場に行くとしましょう!!」


「ああ、また私の講義が……」


すいません迷惑かけて、すぐに終わらせますから。


(かっかっか、楽しくなってきたの。玲真、殺すなよ?)


さすがにそこまでしねぇよ。ただまぁ……後悔はしてもらうつもりだけどね。

まあ、こんな登場の仕方をしたのでヒロインかと思われるでしょうが……この子がヒロインになれるのは大分後になるんですよね。次回は決闘です。

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