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トラブル発生、王都まで走る

今回は、また魔獣に襲われます。

「馬車って遅いなぁ……もう道だけ教えて貰えれば俺が全速力で走るんだけどなぁ……」


(少しは雰囲気というのを楽しまんかい、何回目じゃそれ)


王都に向かい始めて早三時間、ケツが痛いのでそろそろ走りたいです。


「すいませ~ん、後どれくらいかかりますか~?」


俺は馬車を走らせてる人、馭者さんに後どれくらいかかるか聞いた。


「すいませんが、この辺りは魔獣が出るんでね、迂回しながらでないと危険なんですわ。後三日はかかると思って下さい」


なるほどね、しかし舐められてるなぁ……見た目で判断する輩は損するぞ?まあどうでもいいが、それにしても三日か……うん、どっかで全力で走ろう。


(やれやれ、少しは態度を改めりゃ少しは好感持たれるのにのぅ……)


「・・・・・そんな事、二度としない」


そんなの分かってる、だけどもうそんな事したくない。誰かの顔色うかがって生きるなんて二度としない、絶対に。だから多少誰かに嫌われても俺は俺を崩さない。


(・・・・・・・ま、お主らしくていいかもしれんの)


そんな事をガルゴと話していると……


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」


先ほど俺の事を舐めていた馭者の悲鳴が聞こえた。


「どうかしました?魔獣でも出ました?」


(もう少し緊張感を持たんかい……)


俺が馬車の外に出ると、二足歩行のでかい虎が馬車を引っ張っていた馬を食っていた。


「な、なんでこんな所にウォーキングタイガーがいるんだ!?この時期はキレエヌの森にいるんじゃ無いのかよぉぉぉぉ!!」


あ、馭者は生きてた。腰抜かして失禁してるけど。まあ生きてるならどうでもいいや、こいつのステータスを確認しよう。


ウォーキングタイガー、成長率45


体力20000


筋力10000


防御力9850


俊敏性15000


魔力2000


おー見た目通り結構強い、しかも俊敏性がクソ高い、なるほど普段こいつがキレエヌの森にいるなら並の冒険者じゃ生きて帰れねぇな。


「お、おいあんた何ボサッとしてるんだ!!そいつが馬を食っている内に逃げるぞ!!」


俺に気付いたおっさんがそう話しかけてくる。てか汚えから近付いて貰いたくないんだが……。


〈ガァァァァァァァァ!!〉


そうこうしていると、ウォーキングタイガーの狙いがこっちに向く。第一俺ならともかくあんたがどんなに走っても追いつかれて食い殺されるだろ。匂いきついし。


「も、もう駄目だぁ……こいつはBランク以上の冒険者三人以上じゃないと倒せないんだよぉ……」


なんか既にもう生きること諦めてるな、仕方ない。俺が何とかするしかないか。


〈ガァァァァァァァァ!!〉


ウォーキングタイガーが突っ込んで来る。なかなかに早いな。避けたいけど避けたら失禁してるおっさんが死んじまう。ウザいおっさんだが見捨てるのは嫌いだ。


「だからこうしてやるよ!!」


突っ込んで来るウォーキングタイガーの鼻っ柱に蹴りを叩き込む。当然ウォーキングタイガーは怯んでいる。


〈ウギョエ!?〉


「悪いな、餌になってやる気は無い」


そして龍破を抜いて怯んでいるウォーキングタイガーを真っ二つにする。上半身と下半身ではなく縦に真っ二つにした。


「・・・・・・は、え?倒した!?なんで!?」


このおっさん本当何なんだ一体……普通に倒したんだろうが。見てただろうに。


「さて、とりあえず解体バラしますか、売れるのかな」


「な、何言ってるんですかい!!ウォーキングタイガーの素材なんて、いくらすると思うんですか!!」


急に態度を変えやがったなこのおっさん、見捨てれば良かったと思ってしまった。


「い、いや~どうでしょう?あっしが素材を持つんで売り上げの半分ほど……」


「ああ、荷物持ちは要らねぇ。必要無いから」


解体バラしたウォーキングタイガーの素材を収納箱ボックスに入れた。ついでに馬車に残ってた食料と水分も入れた。


「く、空間魔法!?そんなのまで扱えるなんて、旦那は一体何者……」


本当に自分に素直だなこのおっさん、てか汚え!!近寄るな!!


「しかし、馬を食われちまったんで、一体ドルシンに戻るしか……」


「問題ない、こっから走るから」


いちいち戻るなんて面倒なことしてられない。幸い紹介状と地図は無事なので平気だ。


「ここから、はし、る?」


「そう、走るから道教えて、王都はどっち」


「あ、ええと、向こうに見える山を越えれば道があるんでそこから真っ直ぐ行けば……しかし馬車で三日はかかるんですよ?素直に戻った方が……」


「山超えて道真っ直ぐね、おっさんもう帰っていいよ」


グッ、ズドォン……その音だけ残して、俺は走り去る。悪いがこれ以上あのおっさんに付き合いたくない、汚えし。


「・・・・・・・は?え?あれ?」


後に町に戻ったこの馭者は、この話を周りに聞かせるが、幻覚でも見たと笑われるだけだった。

途中めっちゃクチ悪くなっていた。ちなみに王都までにはスムーズに着けます。

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