王都に向かう、ギルマスの考察
今回は少し短いです。
「腹減った、飯食うの忘れてた」
(またかお主……)
いやはや冒険者ギルドの近くに宿があったのは良かったが、ベッドが気持ちよくて飯を食べることを忘れていた。まあ七か月ぶりだからね、仕方ないよね。
「まだ時間あるから飯を食うか……」
さて、この宿は朝食あるのかな。まああるだろう、多分。
「あの宿には二度と行かない。そう心に決めた」
結果で言えば一応朝食はあったのだが、無駄に高いしまずかった。飯がまずいのはまだいいが、あの味であの値段は許せん。
(あれだけ簡単に入れた理由が分かったの)
むかつくので森にいた頃の保存食、オークジャーキーを今は食べてる。やっぱりオークは旨い。
「まあいいか、さっさとギルドに行こう。王都とやらも気になるしな」
そうして冒険者ギルドに向かうと、ギルドの前には立派な馬車が待機しており、その近くにギルドマスターがいた。
「レイシンさん、お待ちしておりました」
「え、ええはい、随分と立派な……」
「当然です、こちらの提案で向かって貰うのですから」
そうですか、それにしても本当に立派だな……多分俺が走った方が早いんだけど。
「向こうに着きましたら、私の父を訪ねて下さい。ここに行けば会えます」
ギルドマスターから恐らく紹介状と地図を渡される。さてさて、どうなることやら。
「それではレイシンさん、頑張って下さい」
「ええ、程々に」
そうして俺は馬車に乗り込み、馬車は出発した。一体どれくらいかかるのかな。どきどきですわ。
「・・・・・・・しかし、彼のあの異常なステータスは一体・・・・・・もしや彼は・・・・・・」
ギルドマスターの考えていたこと、それは世界の穴から稀に訪れる、異世界から来る強者……勇者の事であった。
「彼がこれからどうなるのか……楽しみですね」
そしてギルドマスターは仕事に戻った。昨日玲真が持ち込んだ素材全てを売る為に。
次回、王都に着くまでの間です。




