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第2話 磨り減る日常
第二話:磨り減る日常
三畳間の狭い天井を見上げるたび、胸が押し潰されそうになる。
大学の単位、減っていく口座残高、そして不採用通知のメール。何一つうまくいかない現実が、少しずつ俺の精神を削り取っていった。
俺が働く「スーパーカミシマ」の夜間シフトは、いつだって息が詰まるような場所だった。
家庭の愚痴をバイトにぶつける不機嫌なパートリーダーのおばちゃんに、今にも泣き出しそうな顔でレジに立つ女子大生。同僚の青年はトラブルを避けるように息をひそめて品出しをしている。
「はぁ……また落ちたか」
バイトの休憩中、スマホの画面に踊る「ご期待に添えない結果」の文字を見つめて吐息をつく。
帰宅すれば、暗闇の中でハルがトコトコと寄ってきて、心配そうに冷たい鼻先を俺の膝に押し当ててくる。その小さなぬくもりだけが、俺が正気を保つための唯一の命綱だった。




