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しばらく神々の暮らしに変化はなく、いくつかの倉庫や家を建て、そこにすみ始めたのみである。
すると、神々の間に奇妙な噂が立ったのだ。
その噂によると、北西の方に見知らぬ神影を見るというのである。
それを聞いた主神ビリスは二つの神を引き連れてそこへ向かうことにしたのだ。
その方向へ歩くと、そこには猿紛いの生き物が暮らしていた。
それらが暮らしていたのは川辺であった。
わずかに広がった平地に食べ物と仲間を集めて少しでも楽な暮らしを模索していた。
それは自らを人と名乗った。
人々は自分毎に名前をつけ、同じく物にも付けていた。
四つの神は神同士でも名前付けを行うことにした。
今までは指導者をビリスと呼し、仰ぐだけであった。
さらに人々は、やがて神々の身につけていた服を見て、見た目を寄せた物を作って行った。その次に髪型を真似た。そうする毎に、それをする人としない人が混在するようになった。人も神も、それを面白がり、やがてそれらの種類を増やしていった。
やがて神と人は互いに様々な関係を築き合い、その上下関係もまた往々にして変わっていった。
やがて人の体を作り変え、それを面白がる神もあるようになった。
それによって様々な人種が生まれるようになった。
最初人類は黒い者らが主であったが、やがて肌の色も変わり者がでる様になった。
ある女神は男の人間を大層気に入り、家へ招き、愛し合った。
2人の間には、2人の子が生まれた。
親の2人は子供に、シル、リーナと名付けた。2人の娘は、よく育っていった。
育った2人は、それぞれ人と結ばれ、子を産んだ。
やがてまた幾年が過ぎて行った。
神々は、人を愛して、より密に関わって行った者と、人を遠ざけ、神々のみで暮らして行く者と、ただ彼らの営みを眺めるだけの者に分かれ、人もまた神の魔法を気味悪く思う者、美しく思う者に分かれた。
その次に神を遠ざける者、傍から見るだけの者、愛を見出す者へと、更に複雑に分かれた。
また、人種も住まいも多岐にわたり、やがて神々のみが住まう場所、人に混じって暮らす場所、人のみで生活を営む場所へと別れた。
それは自然な流れで、神も人もそれに納得してはいてもそれに不満を持つことはなかったのである。




