表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
351/352

ラクリマエ・アダマンティス 15

完成しました!お楽しみ頂けたら幸いです!


次回更新は 5月7日 0時更新予定です!

「ルージュさん!来ました!」


「呼んでごめんね~…」


 ソウル達は、ハピネスカラーの帰還要請に答えて急いで戻ると、帰還のクリスタルの近くにローズルージュの姿が見えた。表情を暗くさせながら元気のなく片手を上げて出迎えた。


「どうしました?」


「あ~…その~ね~…」


 ローズルージュは短くそう言った後、顔を青くさせながら口を噤んでしまった。ソウルは、何故こんな状態になっているのか分からずに首を傾げると、ローズルージュの後ろにいた女性プレイヤーがソウルに話しかけて来た。


「ごめんね~今ローズちゃんは、こっちに来ている敵の中にムカデとか芋虫とかのウニョウニョする魔物が大量にいると聞いてゲンナリしちゃったんだ。だから、まともに受け答えできないローズちゃんの代わりに私が説明するよ」


「えっと貴女は~…すみません。初めまして~…ですよね?」


「うん、そうだね、初めましてだね。私は薔薇乙女騎士団で副団長してるローザ・ベルモントだよ」


「ソウルです。よろしくお願いします」


「ソウルのユニオンに所属しているアップルよ。よろしくね」


「よろしく!いや~最近までリアルがバタバタしててしばらくログインできなかったのだけど、その間ローズちゃんとかハヤメちゃんとかがこまめに連絡してくれたから、君の事も大体だけど聞いたよ?何かいろいろ凄いみたいじゃん!」


「凄い…ですか?それがいい意味なのか悪い意味なのかは分かりませんが、恐れ入ります」


「大丈夫!いい意味の方だよ!だって、この前3番隊にいる子が「あんな超絶美人がリアルにいるなんて初めマジで神に感謝したわ!それに、前にソウル様とウェディング写真を撮った時に、私の特殊な要望を一切嫌な顔せずにしてくれたし!まじ最高!一生推すね!はーたまらん!今日もあの写真をオカズにしよ…」って言ってたし!」


「お…オカズ?(それってまさか…)」


「(私に聞くな!)」


 ソウルは、アップルにアイコンタクトしてオカズの意味を知ろうとしたが、アップルはムッとした視線を返した。


「写真だけでご飯が食べられるなんてすごいよねぇ~」


 アイコンタクトに失敗したソウルは、少しがっかりしながら視線を戻そうとした時、ローザがそう言ってくると、その場にいた全員が目を見開いて驚いた。


「(え?ちょっと待って…もしかしてこの子…天然か?)」


 ソウルは、アップルとブッコミシャークたちを集めて、ひそひそ話を始めた。


「(前々からそうかもと思ってましたが…今の発言で確信しました!間違いないっす!)」


「(たぶんオカズの意味も食べ物の事だって本気で思ってるわ…)」


「(真っ白すぎて心配になってまうわ…)」


「(こんな純粋な子が副団長やってていいの?いいように利用されるんじゃない?)」


「(大丈夫だと思う…1番隊には怖い人いるから…)」


「(あ~なら、大丈夫…か?…と…とりあえずこの話はここまでにして話を進めよう)」


 ソウルの言葉に、アップルとブッコミシャークたちは頷いて答えた後、頭の上にクエッションマークを出しながら首を傾げるローザに視線を戻した。


「え~あーゴホン!それで~いったい何が起きたのですか?抜け駆けしたユニオンがやらかしたとは聞きましたが、もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?」


「えっと最初から説明すると、ローズちゃんが協力関係にあるユニオンの代表たちに情報を共有して協力を求めたんだけど、その中の「ヘルメスハープ」っていう中規模ユニオンが、情報を聞いた後すぐに飛び出して行っちゃったらしいんだ。まぁ~当然、最低限の装備だけで辿りつける場所じゃないから、今まさに逃げ帰ってきてるのだけど…問題はその逃げ方が悪い…ううん、もう最悪なんだよ」


「最悪という事はもしかして、敵を引き連れながら帰ってきているのですか?それも大量に?」


「おー正解!賢い君にはアメちゃんを奢ってあげよう!」


 ローザは、上着の右ポケットに入っていた飴を鷲掴みして何個かまとめて取り出し、そのままソウル達に差し出した。


「目も当てられませんね…」


「ね~。あと何故か分からないけど、数も徐々にだけど増えていってるみたいだよ?」


「それは、野良にいた敵が巻き込まれたからですか?それとも、そういう能力や特性を持つ敵がいるからですか?」


「ごめ~ん、まだそこまで分かってない。もう少ししたら斥候に出てもらった隊員たちから、何かしらの報告が上がってくるは思うんだけど…」


「あ~…分かりました。とりあえず防衛しないといけないって事ですね?」


「そう!」


 ローザの話を聞いて大体理解したソウルは、防衛に関する質問を投げかけた。


「敵が来るまでの時間は分かりますか?」


「あと5~6分位だと思う」


「こちらは準備は出来てますか?」


「突然だったから全然できてない…」


「では、どの位あればできます?」


「う~ん…せめて2…いや10分くらい欲しい」


「わかりました」


 ローザの答えを聞いて頷いたソウルは、飛行部隊のメンバーに視線を向けた。


「みんな聞いた通りだ。俺達がその時間を稼ぐぞ!」


「分かったわ」


「よっしゃ!やってやるぜ!」


「しゃあないなぁ」


「初めてだけど頑張るよ!」


「お姉さん頑張っちゃうわ~」


「やろう…」


 アップルとブッコミシャークたちは、意欲的に答えて士気を昂らせた。


「よし!全員空にあ…「おーい!ちょっと!ちょっと待ってくれ!」


「…ソルレイドさん?」


 言葉の途中で呼び止められたソウルは、声がした方向に視線を向けてみると、ソルレイドが長方形型のアタッシュケースを胸に抱えながら、小走りでこちらに近づいて来るのが見えた。


「ふぅ良かった…間に合った」


「どうしました?」


「ソウルさんの武器ができたから持って来たんだ」


「え!?もうできたのですか!?」


「ああ、早速装備してみてくれ」


「分かりました」


 ソルレイドは、アタッシュケースを地面に置いてソウルに向けた後、2つのトグルラッチを両手で解除して上蓋を開くと、その中には1本の義手が整然と収められていた。


「…大きいですね?それに重さも結構あります」


「機関銃に変形するからそこはどうしても、だな」


「なるほど」


 ソウルは、ソルレイドに頷きながら着けている義手を取り外し、アタッシュケースに収められている義手を装着した。


「(あら?今のソウルを見ていたら、左右のハサミの大きさがちがう蟹の事を思い出したわ…)」


「(あれ?あの蟹の名前って何だっけ?…たしかシで始まって…えーっと…シ…シ…シオフキガニ!…いや、なんか違うな)」


「(どう見ても蟹やね)」


「(…あ!そういえば冷蔵庫に蟹が残ってたわね~今日の夕ご飯はカニ鍋にしようかしら~)」


「(カニカマ食べたくなってきた…)」


 ソルレイドの義手を装着したソウルを見て、アップルやブッコミシャークたちは、左右のハサミの大きさが違う蟹を思い浮かべた。


「なんか違和感とかある?」


「今は特に感じないですね」


「おっけ。なんかあったら連絡してくれ、すぐ調整するから」


「分かりました。ありがとうございます」


 ソウルはソルレイドに感謝した後、後ろに振り返って飛行部隊のメンバーに目を向けた。


「すまん、待たせた!行こう!全員空に上がれ!」


「「「「「「「了解!」」」」」」」


 ソウルの号令で一斉に空へ上がった後、敵の大群が来る方向に向かって飛行した。






 -闇に閉ざされた大地・帰還のクリスタルから南東に420m・上空-






「うわぁ…」


「もうめちゃくちゃね」


 ソウル達は、南東に向かって飛行して行くと、地上に黒い靄のような塊があるのを見つけたので、近づいて確認してみるとそれは靄ではなく全て魔物だと分かった。


 その魔物の群れは、騎士や兵士のスケルトンやゾンビ、シャドーゴースト、ゾンビウルフなどのWAVEで襲って来た魔物、賢者の隠れ里を発見した際に襲って来たムカデに羽根が生えた魔物、全長4mほどある毒々しい見た目をしている芋虫の魔物、寄生生物に体を乗っ取られて至る所から無数の触手が出ている魔物化した様々な動物などが多く、更には人のような形をしているが全てが石でできている所謂(いわゆる)ゴーレムのような魔物など、始めて目にする魔物も多く群れの中にいた。


 そして、その群れの先で数十名のプレイヤーが、帰還のクリスタルがある方向に逃げながら戦っていたが、1人また1人と徐々にその数を減らしていっていた。


「あんなん来たらもうこっちに来れんくなるやん…」


「ああ、そうだな。だから俺達で数を減らしていくぞ!10分でいい!」


「アニキ?あいつらはどうするっすか?」


 ブッコミシャークが、逃げているヘルメスハープについて聞きてくると、ソウルは右の義手を機関銃に変形させながら答えた。


「…出来るなら助けてやれ」


「隊長はん?そりゃ人がよすぎるんちゃう?」


「違う違う、助けたらボーナスが貰えるくらいに考えとけばいい。いわゆるお助け料さ」


「ほ~!そりゃええな~。ほなケツの毛まで毟り取ったるわ!」


「行くぞ!下手こいて落ちるなよ!」


「「「「「「「了解!」」」」」」」


 飛行部隊のメンバーは、気合いの入った声で答えた後、魔物の群れに攻撃を開始した。

リンク 敵キャラクターの集団がプレイヤーを検知した際、1体を攻撃すると周囲の敵も連鎖的に反応し、まとめて襲い掛かってくるAI行動(敵のリンク)を指す。 ぐーぐる先生からの引用


お助け料一億万円 ローンも可


モチベ維持に評価お願いします!

「ブックマークに追加する」ボタン登録もよろしくね! 

いいね登録!よろしくお願いいたします!

誤字脱字報告 アザマス!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ