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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
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ラクリマエ・アダマンティス 16

すみません!あまり筆が進まなかったので、遅れてしまいました!


次回更新は 5月14日 0時更新予定です!

「【三連炎拳骨(フレイムナックル)】【三連風拳骨(ウィンドナックル)】」


 ブッコミシャークは、2つのスキルを使いながら両拳を力強く握ると、右の拳に炎が纏い、左の拳に風が纏っていき、周囲には自身の拳と同じ形をしたバランスボールほどの大きさの炎と風の塊が、それぞれ3つずつ現れた。


「オラァ!」


 気合いの入った声と共に、魔物の群れに向かって正拳突きを3回すると、周囲に現れた炎と風の塊が勢いよく飛んで行き、魔物に接触した瞬間に爆発して、吹き飛ばされた複数の魔物が黒い霧に変わって行った。


「【怨射乱(おいらん)夜桜太夫(よざくらだゆう)】」


 戟丸がスキルを使うと、背後に絢爛(けんらん)な着物を身に纏った遊女が現れた。夜桜のような美しさを(たた)えてはいるが、その体は幽霊のように透けており、顔に浮かべた微笑からは言い知れぬ不気味さが滲み出ていた。


「太夫、裏の四番頼むわ」


「承知いたしんした」


 首にしなだれかかる夜桜太夫へ指示すると、彼女は首に回した腕を前に伸ばして、掌を地へと向けた刹那、大量の血があふれ出し、重力に従って流れ落ちていった。戟丸は右手でその血を握ると、流れ落ちていたはずの鮮血が逆再生の如く凝縮され、やがて一振りの刀へと変貌を遂げた。


「【桜花狂刺き】」


 戟丸は、魔物の群れに切っ先を向けて勢いよく突き出すと、切っ先の先にいた魔物の腹部に複数の裸身の刀が突き刺さり、黒い霧に変わって行った。


「【アックス・ソー】」


 ミルミルは両手に片刃の斧を持ち、体を限界まで海老反りさせると、斧頭が青白く光り出した。そして、勢いよく前に前屈して両手に持つ斧にその勢いを乗せながら振ると、斧から青白い斧頭が放たれ、回転のこぎりの様に高速回転し、敵を次々と切り裂いていった。


「ヘイトがこっちに向いたわね」


 3人の攻撃が魔物の群れに当たり、空を飛べる複数の魔物がソウル達に向かって飛び上がってきた。


「私が射ち落とすよ!【スターダスト・アロー】」


 シャムキャットは、自身の身長より大きい二股の西洋弓を構え、矢をつがえずにそのまま弦を引き絞ると、魔法の矢が現れた。そして、引き絞った弦を放つと、勢いよく放たれた魔法の山数m先で無数に分裂し、群れから飛び上がって来た魔物たちを射抜いた。


「あ!ごめん!数匹射ち漏らした!」


「任せて…【クイック・マジック】【チェーン・ライトニング】」


 ティタは、2つの木が螺旋状に絡み合いその先に丸い水晶が付いている魔杖を上に掲げて、1つのスキルを使うと魔法が詠唱なしで発動し、魔法の雷が魔物たちを連鎖的に感電させて、黒い霧に変えていった。


「地上の敵から攻撃来るわよ!」


「全員回避行動!」


 アップルは、群れの中にいる芋虫の魔物が一斉に空を見上げて来たのを見て、攻撃が来ると察して報告すると、ソウルが回避するように指示を出した。


「うお!」


「うわ!きっしょ!」


「汚い…」


 空にいるソウル達に向かって、芋虫の魔物が一斉に口から緑色の液体を勢いよく吐き出し、弾幕のような密度で迫って来た。そんな芋虫の攻撃に、ソウル達は不快感を声にしながら液体との間を縫うように回避していった。


「(森での攻撃は芋虫の魔物からだったか…)」


 緑色の液体を全て回避したソウルは、機関銃の銃口を魔物の群れに向け、横線を引くように動かしながら連続で弾を発射した。轟音と共に銃口から放たれた無数の弾頭は、魔物の頭や胴体などの部位を吹き飛ばし、黒い霧に変わっていった。


「【アマヅキ無敗流・双刃波】」


 ソウルの攻撃に続くようにして、アップルはスキルを使ってハルマートを水平の8の字を描くように振ると、刃から三日月形の2つ波が放たれ、魔物たちを切り裂いていった。


「ん?あれは…」


 アップルの攻撃後も、ソウルや飛行部隊のメンバーたちは攻撃を続けて、多くの魔物を黒い霧に変えていったが、その数は減るどころか逆に増えていた。ソウルは、飛行部隊より少し高い高度で滞空して、一向に減らない原因を探していると、魔物の群れの中にスライムのようなゲル状をしているが、全身に無数の目が開いている魔物を見つけた。


「…怪しいな」


 ソウルは、その多眼のスライムと同じ個体がいないか捜索してみるが、何処にも見当たらなかった。1体だけしかいないという不自然さに、違和感を感じたソウルは「もしかしたらあの魔物が原因なんじゃないか」と仮定して、飛行部隊のメンバーに連絡を入れた。


「みんな、そのまま攻撃しながら聞いてくれ。魔物の群れの中に、ヘク○アイズみたいな見た目の魔物が1体だけいるのを見つけたのだが、他に同種や似たような魔物を見た者はいるか?」


「見てへんね」


「ネガティブ…」


「え?そんな奴いたの?」


「見てないっす!」


「見てなーい」


「私も見てないわ~」


 全員が見てないと答えると、ソウルは少し考えた後、先程考えた仮定を話し始めた。


「多分だけど、そのヘ○トアイズが何かしてるから魔物の数が減らないんだと思う…」


「確かに1体だけっていうのは不自然すぎるわね」


「倒してみるっすか?」


「ああ、やってみよう」


「うっす!じゃあ、俺が攻撃してみるっすね!」


「頼む。ヘクトア○ズみたいな魔物は、あー…群れの中間、左端にいるゴーレムの足下付近にいる」


「群れの中間…左のゴーレムの足下近く……あ!あれか!確認したっす!」


 敵の姿を確認したブッコミシャークは、その場所に向かって正拳突きを2回繰り出すと、炎と風の塊を放った。だが、炎と風の塊が目標地点に到達しようとした時、多眼のスライムはその見た目からは想像ができない程のスピードで逃げ出し、群れの中に紛れ込んで姿をくらませてしまった。


「早っ!あんなんヘ○トアイズやのうて○タルスライムやん!?」


「アニキ?どうするっすか?」


「面攻撃であぶり出した所を仕留めるしかないな」


「賛成…」


「まぁそれしかあらへんやろなぁ」


 ソウルの作戦にティタと戟丸は賛成したが、シャムキャットが困った表情で懸念を口にした。


「でも、そうすると混戦状態のヘルメスハープの人達も巻き込んじゃうよ?」


「え?なんでそんな状態になってるの!?」


「う~ん、私たちが来たから逃げるのを止めて反撃に転じたみたいね~」


「ほとんど壊滅してるのに反撃って…馬鹿なの?何でそのまま逃げないのよ…」


 アップルは呆れながらそう言うと、戟丸が冷笑しながらその問い答えた。


「引っ込みがつかへんようになってるんとちゃいます?」


「あ~確かに!私もそう思う」


「抜け駆け…仲間を多く死なせた…大量のトレイン…もはや大戦犯…」


「もういっそのこと、奴らごとやっちゃいますかアニキ?」


「…そうしたいのは山々だが、そうすると名前が赤くなるから駄目だ。ハァ…仕方ない…作戦変更だ。2人1組になってあいつらを救助する。これから3分後に爆撃するから、お前らは邪魔だと言えば従うだろ?…それでも何かごちゃごちゃ言ってきたら俺に報告してくれ。そいつを撃ち殺してやるから」


「「「「「「「了解」」」」」」」


 飛行部隊のメンバーは、気乗りしない面持ちで答えた後、ヘルメスハープの救助に向かった。






 -闇に閉ざされた大地・帰還のクリスタルまで残り340m-






「オラァ!てめぇら邪魔だ!さっさと帰れ!」


 ブッコミシャークは、左右の手でそれぞれのプレイヤーの襟首を掴み上げると、安全な位置まで運んでから、悪態ととも投げ捨てた。


「ハァ~…あと何人だ?」


「ん~…あと17人くらい?」


「まだそんなにいんのかよ…」


「【スピード・スペル】【アイス・ランス】…面倒でも頑張るしかない」


「…だな。よし!頑張るぜ!」


 気合いを入れ直したブッコミシャークは、ティアと共に次の救助へ向かった。護衛役のティアが前で、救助役のブッコミシャークがその後を追う形で飛行していた。この時、ブッコミシャークは前にいるティアのスカートの中を見ないように必死に意識を逸らしていた。だが、突然前を飛ぶティアが、急制動をかけてきたので、咄嗟のことに反応が遅れたブッコミシャークは、衝突を避ける為にティアの下を滑りこむように潜り抜けた。


「(な!?な!?何で履いてないんだ!?)」


 ティアとの衝突を回避した時、ブッコミシャークはティアのスカートの中を不意に見てしまった。とある一部にモザイクが掛かっていて、その全てが肌色だった。白やシマシマ模様などの物は一切なく、肌色だった。その事実を知ったブッコミシャークは、突然止まった事ではなく履いてない事に驚愕し、声が出せなかった。


「…あれ」


「…?」


 スカートの中を見られたと気づいていないティアが前を指差し、声が出せないブッコミシャークは指差された先に視線を向けると、そこには多眼のスライムが躍るように左右へ体を揺らしている姿が見えた。


「今なら行けるかも…」


「やれる…のか?」


「多分…」


「…やろう」


 ブッコミシャークは、ティアの口調のような言い方で言うと、ティアはその言葉に頷き、広範囲魔法を詠唱し始めた。


「『大気は静止し、雷は極点に至る。黒雲の底…紫光は一瞬1閃弾け合いながら収束し、杯を満たしていく。杯の縁から雫が滴り落ちたとき、黄金の獅子の咆哮と共に白銀の塵へと変える万の光が万物を貫かん…』【雷帝(ケラノウス)の裁き(・ジャッジメント)】」


 ティアが魔法を発動すると、魔物の群れの上空に巨大な魔法陣が出現し、その魔方陣の中にいた魔物たちに無数の雷が降り注いでいった。


「やったか?…あ!」


 無数の雷に打たれて黒い霧に変わって行く魔物たちを見て、少し心が落ち着いてきたブッコミシャークが、こういう時に言ってはいけない言葉を何気なしに言ってしまい、慌てて口を手で塞いだが、その言葉をはっきりと聞こえたティアは、表情を曇らせていった。


「…ごめんなさい」


 ブッコミシャークは服と姿勢を正し、深々と頭を下げながら心から謝罪の言葉を述べた。

安心してください!ティアの中の人は19歳ですよ!

魔法詠唱の時 『』か【】か忘れた…まぁいいか。



モチベ維持に評価お願いします!

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誤字脱字報告 アザマス!

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