ラクリマエ・アダマンティス 13
完成しました!お楽しみ頂けたら幸いです!
次回更新は、4月23日 0時予定です!
多分、次回から賢者の隠れ里に向かう話になります!
「まったく、ソウルったら何処で遊んでるのかしら?」
「アップルちゃん?ソウルさんは遊んでるんじゃなくて、いつもみたいに何か面倒な事に巻き込まれてると思うよ?」
「まぁ~ソウルだしね。シカタナイネ」
「マスターを発見しました」
返信メールを受け取った40分後、流石にソウルを探しに向かったアップル達は、薔薇乙女騎士団の隊員達から居場所を聞き、闇に閉ざされた大地に来ていた。そして、アップル達はクリスタルの前で、今度はどんな厄介ごとに巻き込まれたのかと話している時、マギアが上空を見ながら報告してくると、その報告を聞いた全員は上空に視線を向けた。
「…すっごい飛んでるわね」
「うわ~独楽みたいに回転しながら凄い速さで飛んでるよ…リアルだったら失神してるよ…」
「あ、今度は宙返りするみたいですよ?」
「「わ~!」」
「見事なアクロバット飛行ですね」
ソウルのアクロバット飛行を見て、仲間達はそれぞれ感動の声を上げるが、アップルだけが左端に表示されているPTメンバーの簡易ステータスを見ながら微妙な顔をしていた。
「…ねぇ?ソウルのHPがもうほとんど無いのだけど?」
「どうやら窒息ダメージが入ってるみたいですね」
「マスクを付けない時のFJWと同じ状態になってるって事ですか?」
「はい、そのようです」
「ソウルさんの頭にはあの仮面があるんですけど…さらに別のマスクなんて付けられるんですかね?」
「ペルソナフェイスは外せませんが位置を移動させる事はできるので付ける事は出来ますが…」
「が?」
「マスターの顔が三面仏像のようになってしまいますね」
マギアの言葉を聞いたアップル達は、三面のソウルを想像するが余りにもシュールすぎて、思わず笑ってしまった。
「ソウルの事だからその内、腕も増えて本当に三面六臂になるんじゃ?」
「あ~ありえるわね~。ソウルが最初に身に着けていたパワードスーツも背中に手があったし、いずれそうなると思うわ」
「じゃあいずれ「阿修羅姫」っていう二つ名で呼ばれるのかもね~」
「マスターがそう呼ばれる可能性は大きいと判断します」
「呼ばれるなら「傾国姫」じゃないかしら?」
「あ~それもあるね~」
「も~!アップルちゃんとティカルさん!それはふざけすぎですよ!ソウルさんも男の人なんだから、お姫さま扱いは酷いと思います!」
「えっと~マナリアちゃん?それは違うと思うよ?」
「えぇ!?」
リリアナの指摘に、マナリアは信じられないと言うような表情で驚くと、横にいたクリスも姉に同意して頷いた後に話に混ざって来た。
「そうそう、お姉ちゃんの言う通りソウルさんってお姫様じゃなくて女王様って感じだよね~?」
「…あ!確かに!ソウルさんが女装したら可愛いじゃなくて、クールビューティになるね!」
「でしょ?だから、言うとしたら姫じゃなくて「傾国女王」だね~」
「「傾国女王」?それ、いいわね!しっくりくるわ!」
「確かに!」
「おふたりのセンスに感服です」
「「ふふ~ん!」」
悪乗りするアップルたちに褒められた双子は、ドヤ顔をしながら小さな胸を誇らしそうに張った。
※[注意 現在、この場には彼女たちにツッコミを入れる人はおらず、ふざける者と的外れな事を言う少女たちしかいない為、ボケ役しかいない漫才のようなカオスになっています]
「(ん?あれは…)」
宙返り飛行で頂点にきて視界が下を向いた時、地上で笑い合っているアップル達の姿が見えたので、ソウルはそのままの重力に身を任せて急降下して行った。そして、地上90m位の高さの時に4基のプロペラをXの形に展開し、ゆっくりと高度を落として行きながら地面に着地した。
「みんなこっちに来ていたのか?」
「いつまでも帰って来ないから探しに来たのよ!」
「あ~…すまん!色々頼まれてしまった」
「今どうなってるのよ?マギアからホワイトローズさんとユメミルクさん達との話は聞いたけど、それ以降の事は何も知らないわ。話してくれるわよね?」
「ああ、説明する」
ソウルは、ハピネスカラーの所でプロトスカイからプロトスカイ2に至る経緯、プロトスカイ2のテスト飛行した時に賢者の隠れ里を見つけたが、近づこうとした時に襲って来た羽根の生えたムカデや緑色の液体飛ばしてくるモンスターの事、それらのモンスターから逃げてる最中に賢者の隠れ里に人がいるのを目にし、その事を薔薇乙女騎士団の総団長ローズルージュに報告したら、一気に話が進んで賢者の隠れ里に向かおうと準備している事を事細やかに話した。
「え?あの時の思いつきがそんな大きくなってたの!?」
「驚きです!」
「多分もう少ししたら、他のプレイヤー達と一緒に救援物資を守りながら賢者の隠れ里に向かうから、そのつもりでいてくれ」
「わかりました。何か持って行く物はありますか?」
「特に無い~…と思うが、賢者の隠れ里の場所が森の奥にあるから、そこでも問題なく戦える装備をしておいてくれ」
「あいよ~」
「分かったわ」
「はい」
「「分かりました~」」
ソウルの言葉に仲間達が頷くと、こちらに走って来る女性の姿が見えた。
「ちょっと!ソウルさん!?まだ50位項目が残ってるのに何サボ…あ、お仲間さんが来てたんだ」
「ハピネスカラーさんよね?私はアップルというわ。ちゃんと話した事は無いからこれが初めましてね」
「あれ?そうだっけ?ハピネスカラーでいいよ~」
「ソウルのお願いを聞いて貰って悪いわね」
「大丈夫!ソウルさんが持ってくる話はいつも面白いし、挑戦しがいがあるからね~」
「そう?それならよかったけど…」
「あ!そう言えばアップルさんて魔装使いなんだよね?」
「アップルでいいわ。そうだけど?」
アップルが頷くと、ハピネスカラーは目を輝かせながら、ウィンドウを操作し始めた。
「魔装使いの人ってリアルでも運動神経がいい人が殆どだから、きっとアップルも運動神経いいんだよね?」
「…まぁ、それなりには動けると思うわ」
「なら、はい!」
「これって…」
ハピネスカラーは、アイテム欄からプロトスカイ2をアップルに手渡したが、その飛行ユニットには滞空する為のプロペラが無かった。
「それはソウルさんが今装備しているプロトスカイ2と同じ物だけど、プロペラを外してジェットの勢いと耐久性を上げてみたんだ。それでね、それでね!魔装使いって身体を強化して戦うよね?だから、その強化をしながらちょっと使ってみてくれない?私の計算だと、アップルみたいな人なら耐えられるはずなんだ!うん!きっと耐えられる!」
「え?え?」
マシンガンのように次々と一方的に話すハピネスカラーに、アップルは困惑する事しかできなかった。
「あ!突然渡されても着け方分からないよね?手伝ってあげるから覚えてね?」
「え!?ちょっと!?」
ハピネスカラーは、困惑し続けるアップルに有無を言わさず、プロトスカイ2を手早く装備させていった。
「…ここをこうしてこう!どう覚えた?」
「え…ええ、一応覚えたけど…ちょっと待って!」
「おー!魔装使いの人って脳筋だから何度も説明しないといけないけど、アップルはリアルでもINTがたかいんだね~。よし、準備できたから行ってらっしゃい!」
話を聞かないハピネスカラーに、アップルは困り顔をしながらをソウルを見ると、ソウルはただ無言で諦めろと言うように首を横に振った。
「あれ?どうしたの?…あ!もしかして怖いの?大丈夫!ソウルさんがサポートするよ!お願い
ね!ソウルさん!」
「…ワカリマシタ」
「ソウル!?」
「アップル、手を握ってくれ」
機械音声のような口調で答えたソウルは、アップルの前に立って両掌を向けた。そして、両掌を向けられたアップルは、少し頬を赤くさせながらその手を握り、2人同時に噴射口から勢いよくジェットを出して、空へ上がって行った。
-闇に閉ざされた大地・帰還のクリスタル・上空-
「(空がもうこんなに近く!)」
2人が勢いよく上がって行き、アップルはたった数秒で雲と思われる黒い靄の塊が、すぐ近くにある事に感動した。
「アップル聞こえる!?」
「きゃ!…え?ハピネスカラー?なんで声が聞こえるの!?私たちフレンド登録してないわよね?」
「プロトスカイ2を着けたと時にインカムも着けたからね~」
「いつの間に…」
「そんな事より、そろそろ水平飛行してみて」
「…どうすればいいの?」
「頭の中で横に飛んでいるイメージをしてみて、そうすればプロトスカイ2が自動でやってくれるから」
「えっと、こうかしら?」
ハピネスカラーに言われた通り、アップルは頭の中でイメージしてみると、プロトスカイが自動で動き出し、下を向いていた噴射口が横に向いて水平飛行を始めた。
「うん!いいよいいよ~いいデータ取…じゃなくて!上手く飛べてるよ!」
「…」
ハピネスカラーが言い間違えた言葉に、アップルは文句を言っていいか迷っていると、一緒に飛んでいるソウルの手から力が抜けて行くのを感じた。
「そろそろ手を離すよ」
「あ、うん…」
「アップル?そのまま自由に飛んでみて。もう少しすれば、プロトスカイに差し込んだメモリーカードに情報が蓄積されて、態々イメージしなくても感覚で飛べれるようになると思うから」
「分かったわ(メモリーカード?それってあれかしら?…いや、流石に違うわよね?)」
アップルは、頭の中でとあるゲーム機の補助記憶装置が思い浮かんだが、流石に違うと首を横に振って思い浮かんできた物を消した。
「アップル?ちょっと競争してみないか?」
「競争?」
横で一緒に飛んでいるソウルが提案してくると、アップルはニヤリと笑いながらその提案に頷いた。
「いいわよ!置き去りにしてあげる!」
「よし!マギア?聞いてたな?」
「はい。では、訓練モードでレース場を出しますね。0型で宜しいでしょうか?」
「8の字で頼む。それと、途中途中で柱の障害物を出してくれ」
「了解しました」
その言葉の数秒後、2人の前に8の字型のレース場が現れ、ソウルの要望通りに半径30cm程の柱が不規則に上下している場所が数か所あった。
「こちらでカウントいたしましょうか?」
「頼む」
「了解しました。5カウントでスタートします」
マギアのその言葉の後、2人の視界の中心にスターティングライトが表示されると、5つの赤色ライトが音と共に1つ1つジョジョ減っていった。そして、最後の赤色ライトが消えるとすぐ緑色ライトを5つ表示してレースの開始を知らせた。
ー闇に閉ざされた大地・帰還のクリスタル・地上ー
「おー2人とも速いね!」
「柱の障害物も難なく通過してます」
「「楽しそう!」」
「こんな効率のいいデータ収集方法があったなんて盲点だったわ…」
地上にいるティカル達は、2人のレースを見ながら感想を言うが、ハピネスカラーだけが悔しそうに呟いた。
「レースでこんないいデータが取れるなら…ハッ!」
何かを閃いたハピネスカラーは、2人を応援するティカル達にゆっくりと近づいて行った。
「ねぇ?貴方達はレースゲームをやった事はあるのかしら?」
「…え?そりゃあ、あるけど?」
「ありますよ?」
「例えばどんな?」
「マ〇カーとか〇Hとかだね」
「私はF〇した事ありませんが、マリ〇ーならあります」
「あら?そうなの!?ちょうど良かったわー!」
ティカル達の答えを聞いたハピネスカラーは、弾んだ声で言いながらウィンドウを操作し始めると、その姿に見覚えがあるティカル達は、慌ててハピネスカラーから距離を取った。
「あ!ごめんなさい!僕、ちょっと用事を思い出したから平原に帰るね!」
「私も森で戦えようにしないといけないので失礼しますね!」
「そんな事言わずにさ~ちょっと飛ぶだけだから~!」
「「ごめんなさい!」」
「「待って~!」」
全速力で帰還のクリスタルへ走ったティカルとマナリアは、そのまま平原へ転送されると、双子もすぐさまその後を追い、同じく平原へと戻って行った。
「チィ!逃がした!…まぁいい、こっちにはまだ2人いるしな」
ティカルたちを逃がした事に、悪態を付くように言ったハピネスカラーだったが、まだレース中の2人がいるので割り切った。
「ハピネスカラー様?プロトスカイ2の使用時に伴うダメージについて報告したいのですが…」
「…あれ?君はソウルさんとこのサポートちゃん?」
「はい、マギアと申します。それでですが、こちらのデータをご覧ください」
マギアは、ハピネスカラーの前にウィンドウを表示した後、飛行時に追ってしまっているダメージの情報を表示した。
「ん?…ふむふむ、窒息ダメージが入ってたんだ」
「はい、なのでマスクなどの装備で呼吸を補助しなければいけません」
「マスク…マスクね…」
マギアが表示したデータを見ながら、ハピネスカラーは眉間に皺を寄せながら考え始めた。また、この時にレースの決着して、アップルが左右に動きながらソウルを煽っていた。
おふざけしたかった。後悔はしてない。
これを読んだ読者さんは「違う、そうじゃない」とあのポーズをしてみてください。魅力が+3%アップする5分バフが付くかもしれません。
ハピネスカラーは納期が迫っているので、強引な手段に出ています。
ソウル強化イベントだと思った?残念!アップル強化イベントでした!(中腰煽りダンスしながら)
…あ!すみまsん!調子に乗りました!エビフライ投げないで!
モチベ維持に評価お願いします!
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