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【完結済み】~魔法学園の黎明~ 現代最初の魔法使い、人類から追われる  作者: 寒い
現代最初の魔法使い

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魔法学園

「よし、早速だが、お前に魔法を教える。」

「は、はい!よろしくお願いします!」


翌日には、少年に魔法を教える事にした。

俺と一緒に行動する以上、狙われる可能性が高い。

最低でも自衛出来るくらいは力をつけて貰わねばならない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数週間の時が過ぎた。



街外れの誰も居ないだろう山の中で、2人の声が聞こえる。


「ど、どうですか!?」

「悪くない。お前はセンスがあるな。」

「えへへ。」


彼と少年が、魔法の練習をしていた。


(センスがいい、所では無い。圧倒的成長スピードだ。俺があれだけ苦戦したものをたった数週間で身につけた。自衛も可能性、っていうか既に戦力として数えられるくらいには魔法を使いこなしている。)


「よし、そろそろ本格的に国を創るか。」

「は、はい!」


彼は少年に魔法を教えると同時に、国作りに方もしっかりと考えていた。

そしてその考えを今、行動に移す。


「行くぞ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おい!ニュース速報みたか!?やっべえ事になってるぞ!」

「見たよってかそのニュースしか流れてねぇよ!」

「やばいやばいやばい」

「ようやくあの魔法使いが動き出したか。」

「国作るって嘘じゃなかったんだ。」

「いや確かに国作るとは言ってたけどよぉ。まさか。」

「だよなあ。本当にまさかだよな。」


「「「まさか、太平洋のど真ん中に島を創るなんて。」」」


SNS上は、世界中が、魔法を使う男が現れた時と同様、いや、それ以上のお祭り騒ぎとなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こんものでいいか。」


海のど真ん中、島を見下ろしながら、彼が言う。


「良いと思います!」


その隣で少年は風に揺られ、まだ不安定さはありながらも、浮いている(・・・・・)


「よし、創るか、魔法学園を。」


彼は考えた。

既にある土地は、どこも他国の土地で、自分が使える場所は無い。

奪い取っても良かったが、出来るだけ争いたくは無い。

なら、自分で土地を作ればいいじゃないかと、そう思ったのだ。

そして現在である。


「国を作り、魔法学園を創る。それ以外の建物は立てず、生活はそこだけで出来るようにしよう。そうする事で、魔法を教えながら、人々を1箇所に集める事が出来る。そうする事で、一気に守りやすくなる。」


彼は自分の計画を少年に話す。


「とりあえず、どれくらいの期間で1人前まで育てられるか分からないし、最初は授業年数は決めずに、ある程度分かってきてから決めるとしようか。まぁ人が集まるかは知らないけどな。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数ヶ月後

日本


「うわあああああん!」


1人の男の子が、道の途中で泣いていた。

それを見ても、面倒臭いことには巻きこれたくないと思っている人達は、それを無視する。


街に、男の子の泣き声が響いていた。


「どうしたの?ぼく?大丈夫?」


そこに、1人の女性が男の子を放っておくことが出来なくて、声を掛けた。


「何かあった?あ父さんやお母さんは?」


「うえっ!うぐっ!う、うえええええん!!」


「あ、あああ一旦落ちついて!あ、ほら、あそこでちょっと休も?」


~~~~~~~~~~~


「どう?落ち着いた?」


「・・・うん。」


ジュースを握りしめ、ベンチに座る男の子。


「何があったの?」


「・・・」


「お父さんはやお母さんとはぐれちゃったのかな?」


「うんうん。」


男の子は横に首を振る。


「じゃあ、どうしたのかな?」


「お父さんも、お母さんも、いない。うっ、ぐず。」


「っ・・・そう、それで?」


「それを、馬鹿にされたの。お前は、ママも、パパも居ないから、何にも出来ないんだって・・・うっうっ。」


「そう、なのね。」


彼女は悟った。

この子は孤児だ。

そして、それを馬鹿にされて泣いていたのだ。


(・・・あまりに、理不尽すぎる。この子がこんな状況になったのは、この子のせいじゃないのにっ!それなのに、何でこの子が馬鹿にされなきゃならないの。)


あまりに可哀想だと、そう思うと同時にこうも思った。

自分の力では、どうしようもないと。

自分も苦しい状況で、子供を引き取る経済力もないし、権力もない。

せいぜい、言葉をかけてあげる事しか出来ない。

しかし、そんな物は、なんの役にも立たない。


「ごめんね。私じゃ、何も、してあげられないや・・・ごめんね。」


「うんうん。僕もごめんなさい。お姉さんに、迷惑をかけちゃって。」


「そんな事ないよ。ごめんね。」


どうしてこうも優しい子ばかりが痛い目を見なければならないのか。

本当にこの世界は理不尽だ。


「もし、あの人が来れば・・・」


そんな事を口に出した


瞬間、風が吹いた。


「呼んだか?」


そして、聞こえたのは、スマホの中で散々聞いた事のある、あの人の声。


この世の理不尽から真っ向面から戦い、この子のような、世界の理不尽に巻き込まれている人を助けてくれる、凄い人。

世界では極悪人だ、犯罪者だなんだ言われているけど、私にとって、彼は尊敬出来る人。

誰も見方が居なくて、世界から敵と見なされ、突き放された人。

それでも1人で、世界の理不尽と戦った人。


そんなヒーローみたいな人が今、目の前立っている。


「あ、あなたは・・・」


「その子は・・・いや、良いか。どうする?少年。俺と一緒に来るか?」


隣で座っていた男の子も、彼を知っていたのだろうか?

口を開け、驚いた顔で彼を見ている。

そして、彼の言葉に、小さく頷く。


「行きたい、です。」


「なら、ついて来い。」


(ああ、良かった。これでこの子も、これからは幸せに生きて行ける。この人が導いてくれるなら、きっと。もう、私は要らないか。)


その場を立ち上がり、彼に一礼し、すぐに去ろうする。

しかし、そんな彼女を、彼は呼び止めた。


「? 貴方は来ないのか?」


「え?」


「いやなに、貴方もこの理不尽な世界に、嫌気がさしているように見えてね。違うか?」


まるで自分の全てが見透かされているかのような、そんな感覚を覚えた。


「・・・私も、行っていいのですか?」


「もちろんだ。まぁ君が行きたいのならだがな。どうする?」


「い、行きます!行かしてください!」


「ふっ。よし、じゃあ行こうか!」


風が吹き荒れる。

あまりの強さに、咄嗟に目を閉じる。

風が止み、目を開ける。


「「え!?」」


そこはもう、沢山のビルが並び、車が走り、大勢の人が忙しなく歩いている日本では無かった。

目の前にあるのは、あまりに大きな、1つの建物だけだった。


「理不尽に抗い、今まで頑張って生きてきたお二人さん。歓迎しよう。ようこそ来た、我が

リベルタ魔法学園へ。」

これにて完結です!

短い物語でしたが、皆様楽しんで頂けたでしょうか?


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

少しでも良かったと思ってくれた方は、最後に★★★★★ポチッとしてくれると嬉しいです!



完結にしましたが、今のところ予定はないですが、何か追加するかもしれません。そこはご了承ください。



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