9/30
詩「生きる習性」
詩「生きる習性」
北極熊や南極ペンギンに神はいない
あるいはそれらは気づかない
探し続けたそれらの距離は
地球の隠された部分だった
それらは命の盗られた時に
飢える時に
凍える時に
滑り落ちた時に
何を習得し
思いださなかったのだろう
全てのことは思いださなかったのだろう
ヒトは
大事な人に死が迫りつつある時
神に
学問に
残された人達に
語らずにはいられない
類人猿は
伝えたかったはずだ
言葉としては
できなかっただけだ
ヒトも
伝えたかったはずだが
言葉での行き止まりに突きあたり
いつまでも取り乱している
名前の知らぬ生き物が離れ
鮮やかな景観が迎えるように
気分は立ち往生して
時間にヒトに
持っていかれる
酷いなかの美しさ
困難ななかでの苦しさ
憩いの間での歓び
我に返る悲しさ
習得したという恵み




