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詩「東の国から」
詩「東の国から」
走るまでもなく
生きていくことは険しい
何をしたかなんてとやかく
充ちるのが一つの尺度によるのなら
生い茂った目で見た世界はどの頃に
次々と交わしていくなかで
自分の時間を見つけるのだろう
別れの言葉など取るに足らず
閉ざした舌で夢として浮かんだ
後世のために生きているということは
誰も誰かを黙らせられない
行方は同じことだ
現代に毒されて
古代から飲み干して
神隠しに遭った
握り飯の取り合いも
同じことだ
それが人間の限界なのか
可愛らしき謎かけも
悍ましきまやかしも
繰り返すだけなのか
意思を持って動いた骨格から
明暗とともに
悲しき運命に導かれ
本物の幻想に
戯れたままで




