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詩「鳥よ」
間違えて投稿してしまったため、昔の詩をこちらに載せました。
鳥よ
ひとかどの恵みを
降らせてはくれないか
僅かの富だったり
限りある友や一生を連れ添う
人だったり
鼠が全て満たされるなんて難しいだろう
更に猫が呑気にしているなかで
僅かの物は衝突し血を出すだろう
更に犬は家族の縄張りを守るなかで
僅かの物は注射やガスで息を落としていくだろう
ならば人さえその例外にはならない
豚は泥んこ遊びしてはしゃいでいるなかで
僅かの物は病にかかり精気を毟られるだろう
鶏は朝の神秘を往々に授かっているなかで
神秘の子供をすぐに失うだろう
牛は世間話に長けるなかで
僅かの物は肺にわるい空気を吸うだろう
わかっているが本当は
期待に応えたかったり
誰かの死を看取りたかったり
悲しいことへつながる定めに抗うのは
難しいかもしれない
生きることは幸福になることではないのかもしれない
ただ誰が飢え死や孤独死を
人に期待するだろうか
鳥に託すのは
翼を隠した者の身勝手な思いか




