ミヤスコラ学園シリーズ 人物設定覚え書き
もったいないので投下の設定集。
シリーズ三作分のまとめになりますので、本編の一部結末バレや、長い内容となります。
ここに投下する中で思いましたが、シリーズも結構あるので本編にねじ込んでもいいのかもしれないですね。
◆ 人物 ◆
●ナーナティカ・ブラベリ……金髪碧眼の人形めいた美しさをもつ少女。座学と魔法全般が大得意だが、体力がない。運動能力も並み以下を、魔法で補っている。
特異な魔法の才によって、人や物の魔法を干渉し、書き換えることもできる。ただしやりすぎると倒れる。
貴族ではないが、育ての両親の意向もあって上の地位でもやっていける程度の教育を受けていた。辺境では異例の、国一番の学園に3年で編入を果たす。
テトスとは双子。テトスより自分が姉だと思っている。
俗にいう優等生委員長タイプ。学園で過ごすうちに(主にどこかの誰かによって)甘えん坊属性が生えた。
●ティトテゥス・チャジア……黒茶の短髪が凛々しい硬質的な美丈夫。他人へは愛想もなく、自由で、けっこう横柄。その分、身内判定したらなんだかんだで気に掛ける。
体を使うこと全般が大得意。人外じみた膂力を持ち、よく限界を超えて体を壊したため、呪いで制限をかけている。寿命も短い。
ナーナとは双子。自分が兄だと思っている。張り合うように国一番の学園に編入した。
編入と同時にジエマに一目ぼれして、テトスの人生設計は多分ここで一回崩れてすぐに再構築された。思い立ったら基本即行動するが、ジエマの待てがあれば止まるかもしれない。
※ 双子の特技
身体強化が得意なテトスと魔法に秀でるナーナが協力することで
強化した体で肉薄し、双子の縁から魔法で干渉したうえで視覚的に弱点を解析し、相手の術式を書き換えることが可能。
なお、頭が茹って死に至る危険や、行き過ぎて干渉先の体を破壊する可能性がある。優れた使い手と耐久力のある受け手があってできる離れ技。
●ヨラン・レラレ……深い緑のくせっ毛に、赤目の中性的な美少年。古い商家の次男坊。
姉に繋ぎを取ろうとする奴らにはツンツン対応多めな、多感なお年頃。姉は敬愛しているが、弟を使う強かさもあるのでそういうところは苦手。予知をする姉はもっと苦手。幼少期に目の前でぼんやりしながら怖いことを言ってきたのがちょっとトラウマ。
真面目で面倒みもいいので、いつの間にか貧乏くじを引いてしまう。本人はしっかりしているつもりだが、好きな人にはめっぽう弱い上に、甘やかすのが好き。
人魚の一族で、先祖返りの異能として耳の良さがある。それを利用したエコーロケーション、立体把握、位置探査などが可能。なお、歌はそこまで上手くない。
●ジエマ・レラレ……レラレ家の箱入りお嬢様。風吹けば飛ぶような、儚げな美貌の少女。薄茶の髪に赤目。
ヨランとは仲良しの姉弟と思っている。物腰の柔らかさで七難どころか十難躱しているとは弟談。中身は意外とタフネス。
本当は思いっきり走ってみたいし、飛んでみたい。おしゃべりもいろんなこともしてみたい好奇心旺盛で勉強熱心な性格。内面ダイナミックな女傑タイプへ三作目終盤あたりで開花した。以後、旦那の首輪をにこにこ握っている。
生きているだけで価値のある、予知能力持ち。なお予知をするときに本人に自覚はなく、先の危険を大まかに語る。
◇身内、友人◇
●カイデン・モングスマ ……モングスマ家当主。長兄。
前当主である父がした浮気の後始末(自分の妻と浮気した)を乗り越えて、どうにか家を盛り立てた病弱なしごできスーパー兄さん。
弟の事件(自分の幼馴染刺殺)があり、優秀な兄弟たちに後を託して責任をとった。
●ヘンドリク・モングスマ ……モングスマ家次男。
精神虚弱からの妙な信仰に嵌まった結果。授かった子が双子だと知って狂乱し、母アニエスを刺殺する。
というレッテルを自ら被った被害者。すべては恩義と家族のため。もともと研究者肌で、引きこもって人付き合いもほとんどせず過ごしていた。
●ネルソン・モングスマ ……モングスマ家三男。文官として辺境の領主家に務めていた。
柔和な顔立ちで色男だったので、諜報や調停に使われることも多かった。
●マルギット・フスクス(旧姓モングスマ) ……モングスマ家長女。上から二番目。
学園で紋章美術学教師をしている。亡くなった旦那は服飾業界でデザイナーをしていた。子はいない。
どこかの問題児たちが好き勝手するため、一時期胃腸薬と頭痛薬を愛用していた。
●モナ・ランフォード……ナーナの友人。良家の貴族子女。本人は分家で大したものではと語っているが、都上位貴族のカロッタ家分家であり、緊密な親交があるのでそんなわけはない。
オシャレ好きで衣服の仕事をすでにしている。モデルのような容姿。面倒見がよい姉御肌で、ミミチルの世話をよく焼いている。
学園卒業の暁には、カロッタの分家の一つ、ラ・ベクトラ家を引き継いだヴァーダルと共に、新たな領地を治めることとなっている。
●ミミチル・ポノフ ……ナーナの友人。眼鏡女子で引っ込み思案。実家は林業を営む、けっこうな土地持ち。
たっぷりとしたごわごわでボサボサの髪は、実は襟足に生えている羽毛を隠すため。
鳥の血が入っているから虫が好き、と思っているが、血筋でなく個人の性癖。よく自室に持ち帰っては研究してモナが騒いでいる。
●ベイパー・ウァリエタトン……テトスの友人。新興貴族出身の次男坊。テトスの成績とその態度が気に入って、仲良くなった。
相思相愛の婚約者がいた。一時的に離れて婚約も切れたが、今も関係を切らさずどうにかしようとしている。
貴族なのに貴族っぽくない顔立ち。髪型や身だしなみは気を配ってる。ほんの少しだけ目が良い。
●ヴァーダル・デ・カロッタ……自称ティトテウスのファン兼スポンサー兼パトロン。
国の中でもかなりの古参高位貴族出の優美な青年。三男だがとても優秀。勇者や騎士物語、怪物怪獣、冒険活劇などの話に目がなく、ヒーローものマニア。貴族の中では突然変異並みの変わり者。
モナと結婚のあかつきに、カロッタ家の分家を預かることに決まっている。悪気なく純人主義だが、改めることもある柔軟さがある。
●アミク・ウァリエタトン …… ヨランの友人。入学前からの交友がある幼馴染。ベイパーの弟。
ひょろ長の芸術家の卵。暇があれば作品制作に没頭して、よく課題提出を忘れては幼馴染や同室者に泣きついている。女性が大好きで、描くのも造形するのも大好き。目がいい。
●ユマ・ノルヴェンタル ……ナーナたちの母方の祖母。ノルヴェンタルは、過去のディアデムタル領主の弟が臣籍降下してできた家。
もともと立場も弱く、連れ去られるようにして嫁にされた。(恨み①)
子宝に恵まれず、唯一の娘がディアデムタルの勧めでモングスマと結ばれた。しかし悲惨な事件で惨殺される。(恨み②)
復讐のため、呪いの画策をする。
夫はディアデムタルの血によって異形化してすでに他界している。その際に狂人の閃きを得た。(異形の力は忌々しいが有用だ。からの、自身もわざと異形へと成り、力を手に入れる)
この力を用いて、あれこれディアデムタルが困るよう暗躍していた。後半に行けば行くほど理性は擦り切れ摩耗した。
◇学園教師、その他◇
●スピヌム・レフスキー ……学園の医師。中立特区の医師でもあるため、都外問わずに往診を精力的にこなしている。
治療に目がない老医者だが、公平な善人。内科から外科まで魔法と助手ありとはいえこなすバケモン。
趣味は、人が治りかけているときや治療で回復するときに出す生の悲鳴。
好きな治療は虫歯治療。子供が泣き叫び嫌がる様を微笑ましく思っている。合法的にギャン泣きが聞けるので毎月必ずどこかへ定期検診に行く。
●イデオスキ ……魔法構築学教師。見るからに魔法にたけてそうな見た目のおじいちゃん先生。
魔法に関する座学関連ではかなりの著名人。若いころは外で実習を兼ねた講義をよくしていた。
●セシュマン ……民俗学教師。ヒッキエンティア寮担当の教師。猫背の中肉中背の男。都出身の純人主義かぶれ。
●ケイボット ……生物学教師。コウサミュステ寮担当の教師。神経質そうな男。レラレ家の親類で、予知能力者のジエマの監視兼庇護も行っている。昆虫類が苦手。
●パテルウス ……防衛学教師。カラルミス寮担当の教師。古い近衛隊のような格好の、恰幅のいい中年男性。
●ホークネット ……学園図書館司書長。人より本のほうが好き疑惑がある。図書館秩序に大変厳しく、学園生徒の三分の一は彼女に罰則を食らったことがある。
●ユージェニー・アコピス ……外部カウンセラーとして都がねじ込んできた女性。
真面目で正義感溢れすぎて曲がれなくて曲がれなくてとうとう捻じ曲がっちゃった人。もう戻れないし曲がった自覚もない。
●ホリィ・ムーグ …… いわゆる高慢ちきなイヤミっぽい女。非常に家族想い。
モールのことを愛しており、シリーズで一番堂々といちゃついているのはこいつら。
ムーグの家は、中小貴族だが、資産は潤沢で事業も上向き。そのため、貧乏な大貴族あたりでも強く出るムーブをしがち。
●モール・トイット(のち、ル・グリクセン) ……いわゆる突っかかってくるやなヤツ。妹とホリィにとても甘い。嫌味も口も挟むが、挟むなりの実力はある。子分と目にかけたやつは面子にかけて相応の対応をしている。そういうところを合わせて、テトスとは仲は良くない。
妹のヒルダがテトスに助けてもらってから、ファンガールらしきものになっているのが不満。
●クェリコ・ル・ヘロフィース ……カラルミス新一年生。呪い払いを生業とする都貴族。そばかすポンパのポニテガール。
ヘロフィースは解呪業のために純人主義中立派を続けている家系。ヴァーダルのカロッタ家派閥(穏健派)ではないが、遥か上の身分のため、ヴァーダルやその婚約者であるモナには非常に腰が低い。
呪いの気配に過敏であり、たくさんの魔法道具を持ち歩いている。
テトス曰く朝鳴き鳥みたいなけたたましい小娘。
●ヒルダ・ル・グリクセン ……カラルミス新一年生。モールの実妹。父親の再婚により、都貴族の仲間入りをした。
モナ曰く、姦しい小娘。顔がいい奴が好き。ミーハー。
●ムリナイ・ディアデムタル ……現王家に流刑にされた王族や貴族家を取り入れてきたことから、スーパー異能持ちを頻出する辺境領主家の領主様。
1作目までは、どっかの誰かから呪いをかけられてたり、3作目では命を狙われたり蜂起されたりと大変な目にあった御方。もうすぐ孫が生まれるのを楽しみにしている。
●エミル・トカッセ(ディアデムタル) ……ディアデムタルに追いやられた伝説の領主。発明王。
王家の出だが生まれついての不具により、王家の姓を与えられなかった。そもそも王家に姓は存在するが基本的に名乗りはしない。
◆ 家やほかの用語 ◆
●ブラベリ家 → 母マーゼラ、父ファガス。ナーナの義理の両親。
堅実な職人技で細々と続いている、領主お抱えの魔法道具屋。都で一旗あげて、実家のことを盛り立てようとナーナは中央特区の学院へ編入を決めた。
●チャジア家 → 母カティナ、父トルマン。テトスの義理の両親。
辺境の守備を担っている、モングスマ家直下の傭兵部隊の頭領と女傭兵。テトスも育ての家族の名をあげるために、中央特区の学院に編入し、なり上がろうと決めた。なお、方向性が似通っているのは無意識。
●レラレ家 → 商家。父が店を、母が家周りを仕切る。長兄が次期跡取りとしてすでに頭角を現している。
とくに人気なのは青果や生花など。薬の原料屋としても有名。これは、人魚の血筋と王都でばれないよう、水関係とは遠くの大地に関わる品物を選んだため。背後に都の貴族家もいて、それなりに繁盛している。
また執着や一途さは、一族すべからくかなりのもの。みんな水練も上手い。
●モングスマ家 → テトスとナーナの実家。色々あって現当主がほうぼう走り回って仕事をしている。
辺境の防衛などをまとめ、異形の処理処分も行っている。現領主の信頼が厚く、カイデンの代から重用されていた。
故カイデンはやり手の実業家でもあり、街の道路も公共事業の施工にも手が入れていた。姉弟はあちこちの要所や専門職で成果を出していた。
●ガヴェ勇兵団 → テトスがあこがれている国をまたぐ大規模な兵団。異能や異形もちも多数活躍している。
●辺境学園……辺境にある学園。武芸や一点特化で秀でる者が多い。
●ミヤスコラ学園……国の中立特区にある学園。勉学や研究に秀でる者が多い。中立特区という名を関してはいるが、王国の強い純人主義思想が入り込んでおり、地方を疎む気風がある。
全寮制であり、文政を重んじる学力主義のヒッキエンティア。武術武芸の力を重んじる武力主義のカラルミス。創造と探求を重んじる神秘主義のコウサミュステ。この三つからなる。
□ 世界観 □
剣と魔法のよくあるファンタジー観+なんちゃって近世ヨーロッパ系の世界観。
機械電気の代わりに魔法道具をぎゅっと詰め込んだような感じ。ガス灯のかわりに魔法灯みたいな。
小競り合いはあるものの他国同士が奇跡的にバランスを取り合えており、大規模な戦争はない。
また大昔から人類とそれ以外との交雑が進み、純粋な人族は存在しない。誰しもがなんらかの種族の血が混じっている。そのため、人類は武力に秀でていたり魔法を使えたりする。
また、人以外の生物も交雑が進んだ結果、危険生物も増えた。結果、駆除のための仕事が増えた。お抱えの私設警備隊や傭兵組合がそれにあたる。
都会よりも田舎の危険生物と臨界する土地のほうが、実力者が隠れ潜んでいることが多い。無名だが都会でもてはやされる英雄レベルがぴょこぴょこいる模様。一定の文明レベルはあるものの、生活格差は都会と田舎で開いている。
都会は純人(混じりの血が薄いこと、見た目に異形の要素がないこと)の価値基準が高いため、異形や危険生物と接する機会の多い田舎を見下すものも多い。
実際には、混じり血のない生物は上記のとおりいないので、しいてあげるとするならば、混じり血が多すぎると、より異形寄りに近づく。何らかの病や身体に支障がでる確率が上がるので、推奨されない。
世界的な学会も学説も証明できているので、悪い方向に広まった偏見のようなもの。
ちなみに多ければ多いほど異能は強い。
かつては、高位貴族がこぞって強い能力を求めて近親婚や濃い血を作り続けたことから、精神異常や煮詰まった魔力により異形化し、事件が頻発したことで、純人主義が盛んになった。
なお、この過去については改竄されており、都側は純人であるべきと諌めたが濃い血を求めたのは辺境側でやむおえず追放したストーリーにされた。(実際に辺境側にもそういうものが居たのが運の尽き)
そのため、先祖返りによって異形や異能が発現した場合、高位貴族や高い地位にいる者程強い忌避を示し、排斥する。ナーナたちが暮らす辺境に追いやった。
このことから、辺境の地と国の中央との仲は決して良好ではない。
ナーナたちは、現王家からかつて排斥された王家の血筋を主と担ぐ土地に暮らしている。1作目の学園行きは、煮え切らない対立関係に光明をという名目で融和目的もあって向かうことに。
(これを機会に地方は都に蔑ろにされる、排斥されるという物証のために遣わされた駒。ナーナたちはそうと知らないが裏がありそうだと察していた。ついでに躱して結果を出した)
3作目あたりでは、純人主義穏健派のカロッタ家と、慎重に外交を進めている辺境領主家の歩み寄りがあって少しずつ良くなってきた模様。
王家が権力の頂点で内政や外交の要であるが、国の行政には国民による議会も形成され、盛んに議論も行われている議会制国民国家。特権階級も存在するものの、大多数の平民が主権者と表向きはなっている。
利権争いや民族間の諍いも絶えないのが現状ではあるが、実害が激しい危険生物の脅威によって表面沙汰にはあまり出てこない。
〇魔法とは
→ 魔力を動力・導線として、法則に基づいて用いること。略して魔法。魔法使いはそれを使う人の総称。
才能には個人差が幅広くあれど、大抵の人は使えるもの。料理や科学の実験みたいなもの。
○出蘆教
→ 出廬。元いた地位に返り咲く願い。しゅつろ。混ざり溶けて、やがて炉から出る希望。
女体を炉に見立て、回帰するため、混ぜ合わせ、より強く、より原始に還ろう。より良くなろう。それが人類のためだ。異形を持ち、異能を発現させた、強い者こそが正しい。
彼らは回帰を主目的とするため、優秀な母体を求める。
〇都の大貴族序列
デラドル・ヲライ
国を拓いた最初の王とされており、治世時の信を置かれた側近たちに一字ずつ名前をミドルネームに与えたのが始まり。
上から順に、デ→ラ→ド→ル
デ、がつくのは三つの家系のみ。ラは八、ドは十三、ルは三十。
カロッタのなかでも変わり者なのがヴァーダル。
モナもデの家系に連なる。分家としての歴史も古くからあるため、権威はすごい。
〇ディアデムタル辺境都の価値観。
→ 都の純人主義と逆を行く能力主義。異能持ちだと一目置かれる。一芸がないと弱者扱いされるため、落伍者には厳しい。
行き過ぎた能力主義から、回帰信仰を唱えて異形こそすばらしい。多くの力、強い力こそ正しいという者も現れることもあり、領主の頭を抱えさせている。
〇レラレ家に言い伝えられている人魚の宝は、別にある
→2作目に出てきた文言(訳)。
見えざる形、触れ得ぬ実体、触れざれば心の空虚は満たされず。その一縷を掴みし者、手放すこと許されず。人魚の宝は、深淵の闇に閃く無明の輝き、夢の裔に散る幽かな滴。
(人魚は一途すぎて恋人見つけたらやべえよ、の遠回しな忠告)
それはそれとして、家を継ぐ者がその恋人に捧げるための宝はレラレ家に存在する。プライベートな海の奥にある珊瑚で作った道具。




